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2017年4月14日金曜日

変節 ー whiplash

トランプ米大統領によるシリアの爆撃、北朝鮮に対する先制攻撃の警告、中国への圧力・・・、等々、国際情勢が激しく動いています。

シリア問題ではロシアとの対決が鮮明となるなど、昨年の大統領選ではロシアとの蜜月関係が噂されていたのとは対照的です。

トランプ氏は衝動的なタイプなので、考えや立ち位置がコロコロ変わるという評論家もいます。


WASHINGTON — Three months in office, President Trump is giving the world policy whiplash.

A week after ordering a missile strike on Syria — in stark contrast to the position he took as a private citizen in 2013 — the still-new president is now reversing himself on a host of issues, from Russia to NATO, from Chinese currency valuation to the worthiness of the Export-Import Bank.

All presidents change positions once they get into office and receive more information, but Trump's pace "is still pretty remarkable," said political scientist Nicole Renee Hemmer, an assistant professor at the University of Virginia's Miller Center.

"We’ve had plenty of evidence over the past year and a half that Trump is a man of impulses more than a man of doctrine," she said, "which makes his policies much more pliable than most politicians."
(David Jackson. Trump changes more and more positions as his staff tries to explain why. USA Today. April 13, 2017.)


引用した記事の中で、


whiplash


という単語が使われています。

"whiplash"を辞書で引くと、むち(鞭)のしなやかな部分、とか、むち打ち症、と載っていますが、記事のコンテクストではピンと来ない意味合いのように思われます。

内容からして、立場や主張を簡単に変えてしまうトランプ氏の性格を"whiplash"と言っているのだと想像するのですが、そのような意味が辞書に載っていないのです。

むち(鞭)を巧みに扱う者ではありませんが、むちをふるってその先がどこに向かうのかはコントロールが難しいというか、よく分からないところがありますよね。

そんな動きを"whiplash"に込めた用法なのかと思ったりします。

普通の辞書には載っていない用法と見え、ネット検索ではUrban Dictionaryという、スラングが豊富なオンライン辞書に以下のような説明を見つけることができました。


When a friend is who normally associates with you acts could to you for no apparent reason and it makes your head spin, hence, whiplash.
(Urban Dictionaryのサイトから引用)


つまり、親しくしていた相手がいきなりつれなくなってしまったような場合の豹変ぶりを"whiplash"というようです。

日本語では「変節」という表現もあたるでしょうか。


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