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2017年4月26日水曜日

jeer

トランプ大統領の娘のイヴァンカさんが今週はドイツを訪問しているようですが、アメリカの外でも大統領不人気の風当たりは強いようです。

ベルリンでの女性ビジネスリーダーの会合でのパネラーとして出席し、トランプ氏を擁護する発言をしたところ、聴衆からブーイングを浴びた模様です。


BERLIN — Ivanka Trump shared the stage Tuesday with some of the world’s most powerful women, representing the United States at a meeting of female business leaders.

But during a panel discussion that also included her host, Chancellor Angela Merkel of Germany, Ms. Trump was jeered by members of the audience.

On her first official overseas trip as an adviser to the president, Ms. Trump was thrust into a more familiar role — defending her father’s behavior to skeptical foreigners.
(Alison Smale. Ivanka Trump Is Jeered in Berlin After Defending Her Father. The New York Times. April 25, 2017.)


そもそも、イヴァンカさんは大統領補佐官という役職なのですが、大統領の"First Daughter"ともてはやされる一方、自身が経営するブランドが利益相反との批判を受けたり、そもそもトランプ氏による選挙戦中の女性蔑視的な発言もあってベルリンでの会合はある意味「アウェー」だったようです。

さて、"jeer"という見慣れない単語に目が留まりました。初めて見る単語です。

辞書を引くと、


冷やかす、野次る


とありまして、その語源は一説によると"cheer"から来ているそうです。(一説というところがポイントで、Merriam-WebsterやAmerican Heritage Dictionaryでは語源不詳となっています。)

"cheer"と"jeer"では意味が真逆ですが・・・。


2017年4月25日火曜日

off the grid

情報通信技術の発達のおかげで我々は24時間365日、時と場所を選ばずコミュニケーションが取れる環境にいます。

かつてのサラリーマンは会社を出れば仕事からは解放され、翌日出勤するまではしばし仕事から離れることもできました。ところが、現代では仕事というものはオフィスでしかできないものでではなくなり、携帯電話やスマホで受信する電話やメールを見てしまったが最期、対応しなければならないような強迫観念に襲われます。


Stop me if this sounds familiar: you need some well-deserved time off work – and off the grid — but you don’t want to seem unresponsive to clients or co-workers.

Just as technology makes you accessible to everyone, anywhere and anytime, you can use these same tools to responsibly take a little time off for when you need it, without suffering from FOMO (fear of missing out), or risk upsetting your colleagues. Perhaps a short digital detox is just what the doctor ordered.
(Marc Saltzman. How to turn off the always-on work culture and save your sanity. USA Today. April 15, 2017.)


こうした環境にあっては、真に仕事から解放されるためには、自分自身で断ち切るより他に無く、つまりオンとオフとを明確に区別する決意にかかっています。

"off the grid"という表現が使われています。

"grid"というのは、"gridiron"の略で、元は格子状になった網のことなのですが、電気などの敷設網のことを指しています。その"grid"から離れている(off)状態を指している訳ですが、これはつまり電気などのインフラから遮断されているということを指しています。

インフラの恩恵にあずからない状況ということなのですが、これを現代の情報通信の重要インフラであるインターネットに置き換えると、「オンラインではない」、つまりネットから遮断されてオフラインになっている、ということになります。

"Digital detox"という言葉が取り上げられて久しいですが、真に自由を享受するためには我々の生活を便利にしてくれているはずのインフラから自らを遮断しなければならないとは何とも皮肉なものです。


2017年4月24日月曜日

buyer's remorse

アメリカでトランプ大統領が就任してからちょうど100日を迎えるにあたり、興味深い世論調査結果が公開されています。

トランプ氏の手腕は期待を裏切ったのか、それとも期待以上だったのか?というのがポイントです。結果は以下に。


I argued last week that anecdotal stories about disillusioned Trump supporters were overdone. The fact is that, on a broad scale, Trump supporters say they aren't disappointed. In fact, a poll showed they were more pleased than disappointed, by about five to one.

The Pew Research Centre released a poll showing very little buyer's remorse among Trump voters. The poll showed just 7 per cent of Republicans and Republican-leaning independents say Trump has performed worse than they expected him to. Fully 38 per cent - five times as many - say he has performed better.
(Aaron Blake. Donald Trump voters don't have buyer's remorse, but some Hillary Clinton voters do. Sydeny Morning Herald. April 24, 2017.)


この結果が驚きのものなのかそうでないかは受け取る人の立場によるかもしれませんが、興味深いことにトランプ氏が期待はずれだったとした人は共和党支持者の7%に過ぎないという結果がでたそうです。

また、これと対照的にヒラリー・クリントン氏を支持していた人たちの15%は、仮にもう一度大統領選が行われるとしたら、同氏には投票しないと回答したそうです。

さて、記事中、


buyer's remorse


という表現が使われていますね。

これは「買った後の後悔の念」とでも言いますか、高い買い物をした後に後悔の念が沸き起こってくることを指しています。

ここでは大統領選挙における候補者への投票が有権者にとっての「高い買い物」になるわけですが、トランプ氏については意外にもこの"buyer's remorse"が顕著ではなかったということです。


2017年4月21日金曜日

across the aisle

トランプ米大統領はこのところ日本では緊張高まる朝鮮半島情勢に圧力をかけて日本ではどちらかといえばイメージが良くなっているようにも見えますが、米国内では依然として不人気なのだそうです。

米大統領としては史上最低の支持率であるとの結果が記事になっていました。


President Donald Trump received substantially worse ratings for his initial months in office than any other president elected to his first term since World War II, according to Gallup.

Even those presidents who went on to be unpopular generally enjoyed high ratings during their first months in office after their electoral victory. But Trump’s average rating since Inauguration Day is just 41 percent, Gallup finds, making him the only such president in its polling history to fall short of majority approval during his first quarter.
(Ariel Edwards-Levy. Trump’s First-Quarter Poll Ratings Lowest For An Elected President Since WWII. The Huffington Post. April 20, 2017.)


どんなに不人気の大統領でも就任当初の数ヶ月はある程度の支持率があるそうですが、トランプ氏の場合支持率が半分にも満たないそうです。


What sets Trump apart isn’t a lack of support from his own party.

(中略)

Rather, Trump’s ratings reflect the near-complete absence of support from Democrats, just 9 percent of whom approve of his performance so far.

Americans’ willingness to support a president across the aisle has shrunk dramatically in recent years. This early in their terms, Presidents Dwight Eisenhower, John F. Kennedy, Richard Nixon and Jimmy Carter all saw majority support from their opposing party, a feat that seems almost unimaginable in the modern political environment. Even Obama still managed to garner the approval of about 30 percent of Republicans during the first quarter of 2009, while George W. Bush saw a 32 percent rating among Democrats in the first quarter of 2001.
(ibid.)


記事によれば、トランプ氏の低支持率は野党側となる民主党からの支持率の低さが影響しているとの見方があるそうです。かつてのアメリカ大統領は自党のみならず、反対野党からの支持率もそれなりにあったそうですが、トランプ氏の場合、民主党議員からの支持率はわずか9%。アメリカという国が共和党と民主党とで真っ二つに分断されていることを象徴しているようです。

さて、


across the aisle


という表現が使われていますね。

"aisle"とは通路のことですが、これは議会で与野党を分けている、もしくは隔てている通路の比喩的に指したものだと解釈できます。

以前取り上げた、"crossbench"も参考にどうぞ。


2017年4月20日木曜日

"prestitial ads"とは何ぞや? ― prestitial

インターネットが社会のインフラとなった現代、日々の生活でネットにアクセスしないで済む人というのはかなり珍しいと思いますが、ネット上は広告で溢れています。

検索結果に応じて表示される広告は当たり前で、話題の商品を検索しただけで、行く先々のウェブサイトでその商品の広告がしつこく表示されます。「買え、買え」としつこく迫られているようで不快な気分にもなります。

また、昔からある広告表示の1つにポップアップ広告(pop-up ads)というものがあります。訪問したウェブサイトとは別に意図しないウィンドウが開き、広告が表示される仕組みです。使用しているブラウザによってはこのポップアップ広告を表示しない機能が実装されていたりしますが、ネットは広告で成り立っているビジネスですから、様々な広告手法が次から次へと産み出され、ユーザーを襲います。

このようなインターネット広告について、広告そのものをブロックするという試みがあるそうで、グーグルの有名なブラウザであるChromeでは実装が検討されているという記事が目に留まりました。


Alphabet Inc.’s Google is planning to introduce an ad-blocking feature in the mobile and desktop versions of its popular Chrome web browser, according to people familiar with the company’s plans.

The ad-blocking feature, which could be switched on by default within Chrome, would filter out certain online ad types deemed to provide bad experiences for users as they move around the web.

Google could announce the feature within weeks, but it is still ironing out specific details and still could decide not to move ahead with the plan, the people said.

Unacceptable ad types would be those recently defined by the Coalition for Better Ads, an industry group that released a list of ad standards in March. According to those standards, ad formats such as pop-ups, auto-playing video ads with sound and “prestitial” ads with countdown timers are deemed to be “beneath a threshold of consumer acceptability.”
(Jack Marshall. Google Plans Ad-Blocking Feature in Popular Chrome Browser. The Wall Street Journal. April 19, 2017.)


ところで、インターネット広告の標準を定めようという動きがあるそうですが、それを主導している団体が定める「不快な広告手法」というものが記事に列挙されています。

その中に、


prestitial ads


というものが出てくるのですが、これは一体どのような広告(手法)なのでしょうか?

"prestitial"と引用符付きで用いられていることからも想像がつくのですが、この"prestitial"という単語は辞書に載っていません。

色々調べていると、"prestitial ads"と並んで、"interstitial ads"というものも存在するらしいことが分かりました。この"interstitial"という単語はご存知の方も多いのではないでしょうか。

"interstitial"という単語を見たのは生物学や生理学のコンテクストではないかと思いますが、「細胞間の」、「間質の」という意味の形容詞で、つまり、”間(あいだ)にある”、という意味です。

"interstitial ads"に話を戻すと、これはウェブサイトの記事が複数ページに分かれていて、読み進めるうち、ページをまたぐタイミングで表示される広告のことを指すようです。つまり、記事の途中、間(あいだ)に表示されるよう設定された(interstitialな)広告(ads)ということなんですね。

"prestitial"は恐らくこの"interstitial"から新たに作られた単語だと思われ、間(あいだ)を表す接頭辞inter-に代わり、pre-が使われていることから、「前に」という意味合いとなるものと思われます。

つまり、"interstitial ads"が途中に挿入される広告であるのに対して、"prestitial ads"は目的のウェブサイトのコンテンツが表示される前に挿入されている広告です。

記事では、"prestitial ads with countdown timers"とありますが、これはよくある、見たくもない広告動画が再生され、一定の時間経過した後、「閉じる」ボタンをクリックするとようやく目的の記事やコンテンツが表示されるというものですね。

仕方がないとはあきらめつつも、やはり広告はないほうがいいに決まっていますが・・・。


2017年4月19日水曜日

靴ひもはなぜ解けるのか ― bunny ears

靴ひもというものはなぜ歩いている最中に解けてきてしまうものなのか、という疑問をくそ真面目に、かつ科学的に検証したという記事を興味深く読みました。


The scientific evidence is now clear: we all tie our shoelaces wrong.

America’s epidemic of untied shoes can be blamed in part on faulty shoe-tying technique, according to rigorous experiments in a newly published study. But there is also a more insidious culprit: The mere act of walking loosens even a beautifully knotted lace and quickly leads to the grim fate the study’s authors call “catastrophic knot failure.”

(中略)

The testing showed not all knots are equal. Shoelaces tied the conventional way, using the "bunny ears" technique taught to kids, failed every time they were tested at the maximum weight. The team labeled this the “weak knot.” But the so-called “strong knot” came apart in only half of the 15-minute lab trials at the maximum weight.
(Traci Watson. You're tying your shoes wrong: Bad knots, walking untie laces. USA Today. April 11, 2017.)


実験によれば、歩く時には足に荷重がかかり、かつ腕ふりと共に足がスイングすることにより、どうしても結びは解ける運命にあるようです。

ところで、靴ひもの結び方には色々な種類があることをご存知でしょうか?

最も代表的なもので、子供の頃親から教わるスタンダードな結び方は「蝶々結び」ではないでしょうか?では、「蝶々結び」を英語で何と言うのでしょう?

答えは引用した記事に出てくるのですが、


bunny ears (technique)


というそうなんですが、これは紐を結ぶ際にできる左右の”わっか”をウサギの耳に見立ててのことです。

実験によればこの"bunny ears technique"(蝶々結び)が最も解けやすいのだそうです。


2017年4月18日火曜日

パンフレット

仕事で書類をレビューしている際に、


panflet


という単語を目にして、明らかなスペルミスに、「ちゃんと辞書を引け!」と心の中で思わず毒づいてしまいました。

読者の皆さんは当然(!?)正しいスペル、


pamphlet


をご存知でしょう。

ところで、パンフレットはなんで"pamphlet"なんでしょうか?この単語の興味深い語源については今日辞書を引くまで知りませんでした。

American Heritage Dictionaryによると、語源欄に以下の解説があります。


Middle English pamflet, from Medieval Latin pamfletus, from Pamphiletus, diminutive of Pamphilus, amatory Latin poem of the 1100s, from Greek pamphilos, beloved by all : pan-, pan- + philos, beloved.


"pamphlet"は、Pamphilusに由来しているそうなのですが、これはラテン語の詩のタイトル"Pamphilus seu De Amore"(英訳すると、Pamphilus, or about love)という、愛に関する詩だとういことです。(恋愛指南的な内容でしょうか!?)

この詩は中世に人気を博したらしく、多くの複製本が出回ったそうですが、多数印刷されて配布される現代のパンフレットの原義となったようです。

また、"Pamphilus"という単語は、pan- (all)とphilos- (love)という、英語学習者にとっては馴染みのあるギリシャ語の語幹からなっており、これを覚えておけば、パンフレットの単語スペルも間違うことなし(!?)ですね。


2017年4月17日月曜日

cyber-sabotage

核実験強行を表明している北朝鮮と、強行なら先制攻撃も辞さないと警告しているアメリカにより朝鮮半島情勢の緊張が高まっていますが、この週末にでも核実験が強行ならされるのではないかと思われていたところ、北朝鮮はミサイルを発射しました。

幸いにも(!?)ミサイルを発射は失敗に終わったようなのですが、これについてはアメリカを刺激しないようにわざと失敗させたという見方と、アメリカ側が北朝鮮にサイバー攻撃を仕掛けて失敗に終わらせたという見方があるようです。


Deputy National Security Adviser K.T. McFarland on Sunday declined to say whether the U.S. cyber-sabotaged North Korea’s failed missile launch, saying only that it was “a fizzle.”

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“You know we can’t talk about secret intelligence and things that might have been done, covert operations,” McFarland told “Fox News Sunday.” “I really have no comment.”

Still, McFarland, a former Fox News contributor, said the failed non-nuclear missile test Sunday by the rogue nation was one of about 30 failed attempts and that cyberwar is now a big part of the geo-political landscape.

“I do think we are entering a whole new era, not just with North Korea but with everybody,” she said, amid speculation the U.S. foiled the launch with a cyber-attack.
(McFarland 'no comment' on reports US sabotaged North Korea missile launch, calls launch a 'fizzle.' Fox News. April 16, 2017.)


サイバー攻撃をという日本語には、"cyber attack"という英語がすぐに思い浮かびますが、引用した記事では


Cyber-sabotage


という表現が使われていますね。

"Sabotage"というと、日本語でサボる(怠ける)という表現の語源になっているというのが大方の理解ですが、原義は」「攻撃する、破壊する」という意味であることは以前取り上げました。

フランス語でsabotというのは木靴を指すそうですが、その木靴を工場の機械に投げ込んで破壊する労働闘争からsabotageの語源とされているそうですが、確証がないと言われています。


2017年4月14日金曜日

変節 ー whiplash

トランプ米大統領によるシリアの爆撃、北朝鮮に対する先制攻撃の警告、中国への圧力・・・、等々、国際情勢が激しく動いています。

シリア問題ではロシアとの対決が鮮明となるなど、昨年の大統領選ではロシアとの蜜月関係が噂されていたのとは対照的です。

トランプ氏は衝動的なタイプなので、考えや立ち位置がコロコロ変わるという評論家もいます。


WASHINGTON — Three months in office, President Trump is giving the world policy whiplash.

A week after ordering a missile strike on Syria — in stark contrast to the position he took as a private citizen in 2013 — the still-new president is now reversing himself on a host of issues, from Russia to NATO, from Chinese currency valuation to the worthiness of the Export-Import Bank.

All presidents change positions once they get into office and receive more information, but Trump's pace "is still pretty remarkable," said political scientist Nicole Renee Hemmer, an assistant professor at the University of Virginia's Miller Center.

"We’ve had plenty of evidence over the past year and a half that Trump is a man of impulses more than a man of doctrine," she said, "which makes his policies much more pliable than most politicians."
(David Jackson. Trump changes more and more positions as his staff tries to explain why. USA Today. April 13, 2017.)


引用した記事の中で、


whiplash


という単語が使われています。

"whiplash"を辞書で引くと、むち(鞭)のしなやかな部分、とか、むち打ち症、と載っていますが、記事のコンテクストではピンと来ない意味合いのように思われます。

内容からして、立場や主張を簡単に変えてしまうトランプ氏の性格を"whiplash"と言っているのだと想像するのですが、そのような意味が辞書に載っていないのです。

むち(鞭)を巧みに扱う者ではありませんが、むちをふるってその先がどこに向かうのかはコントロールが難しいというか、よく分からないところがありますよね。

そんな動きを"whiplash"に込めた用法なのかと思ったりします。

普通の辞書には載っていない用法と見え、ネット検索ではUrban Dictionaryという、スラングが豊富なオンライン辞書に以下のような説明を見つけることができました。


When a friend is who normally associates with you acts could to you for no apparent reason and it makes your head spin, hence, whiplash.
(Urban Dictionaryのサイトから引用)


つまり、親しくしていた相手がいきなりつれなくなってしまったような場合の豹変ぶりを"whiplash"というようです。

日本語では「変節」という表現もあたるでしょうか。


2017年4月13日木曜日

但し・・・ ― asterisk

トランプ米大統領の妻メラニアさんについては、イギリスのタブロイド紙Daily Mailがイヴァンカさんを中傷する記事を掲載し、裁判沙汰になっていました。

この度、記事が名誉毀損であると認められ、Daily Mailが賠償金を払うことで決着したようです。


Donald Trump said that when he became president, it would be easier to sue media companies “and win lots of money.” As if on cue, first lady Melania Trump recovered a reported $2.9 million in a libel suit Wednesday, Day 82 of her husband's presidency.

The victory came with a huge asterisk, however: The settlement was approved by a court in England, where libel protections for journalists are far weaker than in the United States.

The lawsuit centered on an article published last summer by the Daily Mail tabloid, part of which addressed an unsubstantiated report in a Slovenian magazine that Melania Trump had doubled as a sex worker early in her modeling career.
(Callum Borchers. Trump just scored a victory over the media, but it came with a huge asterisk. The Washington Post. April 12, 2017.)


一見トランプ氏側の勝利に見えますが、記事では、


The victory came with a huge asterisk


とあります。

この"a huge asterisk"とはどういう意味でしょうか?

"asterisk"というのは、お馴染みのアスタリスクマーク(*)のことです。日本語では米印(※)というものがありますが、大抵本文とは別に注釈がついている場合に使われる記号です。つまり、但し書き、ということです。

Merriam-Webster Dictionaryの定義にある説明を引用しましょう。


the character * thought of as being appended to something (such as an athletic accomplishment included in a record book) typically in order to indicate that there is a limiting fact or consideration which makes that thing less important or impressive than it would otherwise be


ちょっと長い定義ですが、ポイントは"to indicate that there is a limiting fact or consideration which makes that thing less important or impressive than it would otherwise be"という部分で、つまり内容の正当性や価値に疑問符がつく、という意味です。

今回の名誉毀損の訴訟で言えば、判決はロンドンの裁判所でトランプ氏側の主張が認められ、賠償金の支払いが命じられたとのこと。一方、アメリカでは訴訟の請求が棄却されており、背景として記者の名誉毀損リスクに対する保護の考え方に英米で差異があるということのようです。

2017年4月12日水曜日

cop

記事の引用からどうぞ。


Cosmopolitan cops flak for weight loss article featuring woman with cancer

Cosmopolitan magazine in the US is attracting backlash after tweeting out a weight loss success story with the headline, 'How this woman lost 44 pounds without *ANY* exercise*'.

So what was her secret? Um. It was cancer. Well, kind of.

As one might predict, the story - which featured 31-year-old Melbourne woman Simone Harbinson telling her story of losing nearly 20kg after she was no longer able to exercise in the way she used to, following on from suffering a severe kidney infection, a partial lung collapse and a malignant carcinoid tumour of the appendix - went down like a cup of curdled protein shake on social media.
(Annie Brown. Cosmopolitan cops flak for weight loss article featuring woman with cancer. Sydney Morning Herald. April 12, 2017.)


"Cosmopolitan"というのは雑誌の名前ですが、ヘルス関連の専門誌なのでしょうか、その雑誌が取り上げた記事が問題になっています。

がん患者が体重を20キロも減らしたというストーリーを取り上げたものですが、癌とその関連症状により食べられなくなったために体重が減ったにも関わらず、努力せずしてやせる方法として癌に罹ることを前面に押し出したような記事を提供していたという、何ともお粗末な話です。

記事のタイトルに、


Cosmopolitan cops flak for weight loss article featuring woman with cancer


とありますが、"flak"の意味は知っていたので、タイトルの大まかな意味としては掴めたのですが、"cop(s)"が分かりませんでした。

どうしても「警察官」の意味が浮かんでしまうからですが、"cop"という動詞には獲得するという意味を始めとして、捕まえる、手に入れる、など多くの意味があるということが辞書を引いて分かったのです。

記事のコンテクストでは、"cops flak"であり、これは、


(罰や報いなどを)受ける


という意味合いとなります。

語源欄を見ると、ラテン語のcapere、すなわち「取る」という意味から来ており、英単語のcatchと同語源であることを考えると納得です。

ちなみに、警察官という意味の"cop"も同語源なのですが、こちらは泥棒を捕まえる人、ということですね。


2017年4月11日火曜日

空気が読めない ー tone-deaf

アメリカの大手航空会社のユナイテッド航空がシカゴ発のアメリカ国内線で中国人乗客を引きずり降ろしたニュースが炎上しています。

飛行機をよく利用する方には経験があるt思いますが、まれに出発前のアナウンスで、満席便で次の便に振り替えてもいいという乗客を募集するものがありますが、同便は同じような状況だったようです。

4名の乗客を「振り替え」にしなければならなかったところ、4人目の乗客が聞き入れず、セキュリティスタッフが医師であると主張する中国人を無理矢理引きずり下ろそうとしたという一部始終が問題になりました。

写真では当該乗客が流血しており、また文字通り通路を引きずられている様子が写っています。

条約が中国人ということで「振り替え」の対象になったという見方もあり、外交問題に発生しそうな勢いです。


The flying public may be furious at United Airlines, but their CEO thinks things are going just fine.

United boss Oscar Munoz, unfazed by the criticism, sent a tone-deaf e-mail to employees Monday that defended the staff’s actions and called the passenger “disruptive and belligerent.”

In the message to staff, which leaked publicly according to several reports, Munoz said he “emphatically” stands behind his staff and commended them for going “above and beyond.”
(Todd Venezia. Tone-deaf United CEO thinks things are going just fine. New York Post. April 11, 2017.)


ところが、ユナイテッド航空のCEOは事件に対して、乗客に詫びるどころか、同社スタッフをかばうような社内文書を出しており、これについても批難が噴出している模様です。

"tone-deaf"というのは、音痴という意味なのですが、ここでは日本語でよく言う、「空気が読めていない」というような意味合いでしょうか。

American Heritage Dictionaryでは以下のような定義が見えます。


Unable to appreciate or understand the concerns or difficulties of others; out-of-touch


このCEOは明日くらいには辞任の発表をしているかも知れません。


2017年4月10日月曜日

olfactory molestation

お隣さんは今夜はカレーみたい、と分かってしまうのはキッチンから外気を通してカレーのにおいが漂ってくるからですが、人によってはあの漂ってくるにおいというのは受けつけられないのでしょうか。

私などはあまり気にならず、むしろカレー食べたいな、などと食い意地が張っております(笑)

ただ、においに対する感覚というものは人それぞれですから、トラブルにもなることはあり得るでしょう。

イタリアで、隣人の料理のにおいに対する差し止めの判決が出たということですが、ちょっとびっくりですね。


Cooking may be a national passion, but Italians who allow the pungent aroma of a simmering pot of pasta sauce or a vat of deep fried fish to waft into a neighbour’s home are committing a crime, the country’s highest court has ruled.

In the best traditions of legalese the world over, the Court of Cassation in Rome even came up with a term for the offence – “olfactory molestation”.

The ruling emerged from a long-running battle between neighbours in an apartment block in the town of Monfalcone on the Adriatic coast, close to the border with Slovenia.
(Nick Squires. Stinky cooking odours constitute a crime, Italy's supreme court rules. The Telegraph. April 5, 2017.)


判決では、料理の際に発生する強いにおいを近所に漂わせることを罪であると認定しました。

その名も、


olfactory molestation


ということなのですが、"olfactory"とは嗅覚に関するという意味で、"molestation"は虐待、ハラスメント、痴漢などと訳されます。

最近いろんなハラスメントが取り沙汰されますが、料理のにおいもハラスメントの一種になってしまうんでしょうか。

世知辛い世の中ですね・・・。


2017年4月7日金曜日

showdown

アメリカでトランプ政権とツイッター社が全面対決の様相です。

事の起こりは、国土安全保障省(Department of Homeland Security)がツイッター社に対して、トランプ大統領に批判的な投稿を繰り返しているあるユーザーの個人情報を提供するよう迫ったことに始まります。

当然と言いますか、ツイッター社はプライバシー保護を理由に政府の要望をはねつけました。


Twitter filed a lawsuit Thursday to block an order from the Department of Homeland Security that seeks to reveal the user of an account who has been critical of the Trump administration's immigration policies.

Tweets from the account -- @ALT_uscis -- indicate that it is run by someone who is an employee of the U.S. Citizenship and Immigration Services division of Homeland Security.

Free speech advocates said the DHS order appeared to be the first time the government has attempted to use its powers to expose an anonymous critic -- a development that, if successful, would have a "grave chilling effect on the speech of that account" as well as other accounts critical of the U.S. government, Twitter said.

DHS is "unlawfully abusing a limited-purpose investigatory tool" to find out who is behind the @ALT_uscis account, according to Twitter's court filings.

DHS spokeswoman Jenny Burke declined to comment, citing the pending litigation.

The case sets up a potential showdown over free speech between Silicon Valley and Washington, which has tussled over whether tech firms can resist government orders seeking the identity or personal information from criminals and suspected terrorists.
(Hayley Tsukuyama. The government is demanding to know who this Trump critic is. Twitter is suing to keep it a secret. The Washington Post. April 6, 2017.)


ユーザーの批判的な投稿の内容から、同省の職員の可能性が示唆されるということもあるようですが、本人を特定することになれば言論の自由に対して政府が圧力を行使するということになるわけで、当然批判を浴びることになるものと思われます。

ツイッター社はこの問題を法廷の場に持ち込んだものですが、言論の自由と政府による監視の是非を巡って行方が注目されます。日本でもテロ等準備罪の法案を巡って与野党の言論が喧しいですが、どうなるのでしょうか。

さて、今日の1語。

"showdown"というのは、「決定的な対決」(ランダムハウス英和辞書)という訳がされていますが、ここでは一(1)IT企業と政府が法廷で対決することを指しています。

なぜ、"showdown"なのか?

"showdown"とは元々トランプのポーカーゲームにおいて、最後に自分の持ち札を場にひろげて誰が勝ったかを確認することを意味します。

つまり、"showdown"によって勝ち負けがはっきりするということなんですが、これが発展して比喩的な意味で用いられるようになったものです。


2017年4月6日木曜日

the Yellowhammer state

米国の各州には正式な州名とは別に愛称があるということを以前取り上げたことがありますが覚えておられますでしょうか?

例えば、ジョージア州はPeach stateと呼ばれます。

下記にあるように、アラバマ州は"Yellowhammer state"と呼ばれます。


Having a stressful day? Rest assured you likely don’t have it as bad as Alabamians — unless you live in the Yellowhammer state, that is.

A new study released by WalletHub reveals Alabama is the most stressed-out state in the country. Compared to folks in other U.S. states, Alabamians on average have less access to mental health care, possess the lowest credit scores, and log the least sleep.
Following Alabama as the most stressed states were Louisiana, Mississippi, West Virginia and Kentucky. Meanwhile, the least stressed states were Minnesota, North Dakota, Iowa, South Dakota and Utah.
(Alabama is the most stressed US state — where does yours rank? Fox News. April 5, 2017.)


不名誉なことに、アラバマ州は最もストレス度が高い州にランキングされてしまったということです。

さて、"Yellowhammer"というのはキツツキの一種で、南北戦争時にアラバマ州の兵隊の兵服には目立つような黄色い布地が襟や袖の部分に施されていたそうです。このことから、アラバマの兵隊は"Yellowhammer"と呼ばれるようになったのだとか。

写真にみるYellowhammerは目立って黄色いものもあれば、あまり黄色っぽくないものもありますが・・・。


2017年4月5日水曜日

haircut

トランプ大統領は実は親ウォールストリート、つまり金持ち優遇と言われていますが、やはりそうだったのかと思わせられる記事です。

トランプ氏はオバマ政権時代に導入された銀行に対する規制を緩和すると公言しています。


President Donald Trump has promised sweeping reforms to "horrendous" US banking regulations that were introduced after the financial crisis.

"We're going to do a very major haircut on Dodd-Frank," he said, referring to the Wall Street and consumer protection rules Barack Obama enacted in 2010.

Dodd-Frank aimed to prevent banks taking on too much risk and to separate their investment and commercial arms.

But Mr Trump said he wants "some very strong" change to help the bank sector.

"We want strong restrictions, we want strong regulation. But not regulation that makes it impossible for the banks to loan to people that are going to create jobs," the president told a group of about 50 business leaders at a White House meeting.
(Donald Trump tells banks he will give laws a 'haircut.' BBC News. April 5, 2017.)


記事中、興味深い表現が使われています。タイトルにまず着目すると、


give laws a 'haircut


とありますね。"haircut"とは散髪の意味ですが、ここでは恐らく変更とか改革とかの意味になると想像がつきます。

本文中ではトランプ氏の発言が引用されており、


We're going to do a very major haircut on Dodd-Frank


と出てくるのですが、このDodd-FrankというのはDodd–Frank Wall Street Reform and Consumer Protection Act(ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法)を指すそうです。

ここでも"haircut"が使われており、同法に対しての"haircut"ということは、法改正の意であると解釈できます。

一方、辞書に見る"haircut"には、散髪以外の意味では、


短期の留置; 3~5年の禁固
(ランダムハウス英和辞書)


という俗語の意味が載っているのですが、改正や改革といった意味は見当たりません。

記事中、下記のような部分もあります。


Mr Trump had promised during his election campaign to relax rules on big banks, and subsequently ordered a review of the industry's regulations.
(ibid.)


今回の"haircut"とは"to relax rules"であることは明らかです。考えてみれば散髪は髪がのびたから切るということで、"haircut"の比喩的な意味合いとしては、余計なものを取り去る、即ち、簡素化や緩和、といった意味合いになろうかと思われます。


2017年4月4日火曜日

obesity paradox

少しくらい太っている方がむしろ健康・・・。

こういった言説を耳にしたことがある方は多いと思います。食事制限やらカロリー、塩分コントロールなどに執着しがちな健康ブームをよそ目に、むしろ少し余計に脂肪があるくらいが心臓病や糖尿病などに罹るリスクが低い、というものです。

太っているよりかは痩せている方がいいに決まっていると誰もが思うところ、その逆だということで、これを"obesity paradox"というそうです。

しかし、最近の研究ではこの"obesity paradox"を否定する向きが出ているそうです。


Bad news, overweight Americans. There’s no survival advantage to carrying a few extra pounds, the latest research suggests.

The study, published Monday in Annals of Internal Medicine, casts doubt on the popular idea, supported by some previous studies, that people who are overweight but not obese live longer than their thinner peers. Those previous studies also found that even mild obesity might not raise death rates, despite links to heart disease, diabetes and cancer – the so-called “obesity paradox.”
(Kim Painter. A little extra fat is not a survival advantage, study says. USA Today. April 3, 2017.)


上記の引用はつい先日のUSA Today紙からのものですが、4年前の同紙は全く反対の立場の記事、即ち"obesity paradox"が存在するとの内容を載せています。


Folks who are just slightly overweight but have resolved to lose weight in the new year may give their plans second thoughts in the wake of a controversial new federal analysis.

People who are overweight by up to 30 or so pounds have a slightly lower risk of early death than those at a normal weight, the government analysis finds.
(Nanci Hellmich. Study: A few extra pounds may cut risk of early death. USA Today. January 1, 2013.)


マスコミなんていい加減なものですね・・・。


2017年4月3日月曜日

iPhone充電器で感電リスク ― prong

iPhoneの充電器であわや感電死しそうになった、という衝撃のニュースです。

(ちなみに記事の日付が4月1日となっていますが、エイプリルフールの類ではありません!?)


When Wiley Day fell asleep on March 22, his iPhone was not far away. Like so many others, he had grown used to keeping his phone with him in bed, via an extension cord, as it charged overnight.

The 32-year-old Huntsville, Ala., man would soon regret that habit.

The next morning, Day woke up and rolled over. As he did so, a dog-tag necklace that he was wearing happened to catch on the exposed prongs of the charger head, which had come loose from the extension cord.

The metal chain suddenly became a conductor for the electricity — and it traveled straight to Day's neck.
(Amy B Wang. A man fell asleep with his iPhone charging in bed. It nearly electrocuted him. The Washington Post. April 1, 2017.)


被害者男性はiPhoneをベッド脇で充電していたようですが、身に着けていた金属製のネックレスと外れかかっていた充電器のコネクタ部分が接触したために、ネックレスを通して感電し、首周りと手にやけどを負うなど、重傷だそうです。

さて、"prong (of charger head)"という部分が出てくるのですが、"prong"を辞書で引くと、


(フォーク・熊手などの先のとがった)叉


とあります。

画像検索では、恐らく"prong"というのは電源プラグの先の部分(日本式で言えば2つ突き出ている金属部分)を指していると思われます。

被害男性のベッドと充電器位置の関係など詳細は分かりませんが、ネックレスが"the exposed prongs of the charger head"と接触したということですから、電源プラグから外れかかったところに運悪くネックレスが触れたのかもしれませんが、"which had come loose from the extension cord"と補足があることからすると、延長ケーブルから外れたコネクタ部分のことを指している可能性もあります。