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2017年2月3日金曜日

形容矛盾? ― conspicuous absence

トランプ大統領の夫人である、メラニア・トランプさんについては、あまり表舞台に出てこないということで様々な憶測を呼んでいるようです。

本来ならばファーストレディーとして、トランプ大統領と常に行動を共にするものですが、大統領と共にメディアに露出しているのは夫人のメラニアさんよりも、娘のイヴァンカさんの方が圧倒的に多いようです。


WASHINGTON — When President Trump traveled to Dover Air Force Base in Delaware this week to pay respects to a fallen member of the Navy SEALs, it was his daughter Ivanka — not his wife, Melania, who accompanied him.

Mrs. Trump’s conspicuous absence at the solemn ceremony only underscored the fact that she vanished from public view days after her husband’s swearing-in two weeks ago. And it raised new questions about what role, if any, she plans to play as first lady.
(Julie Harschfeld Davis. Melania Trump’s Absence From Washington Raises Questions About Her Role. The New York Times. February 2, 2017.)


大統領とメラニア夫人の間にはバロン君という10歳の子がいることから、ニューヨークでの学業を終えるまでメラニア夫人とバロン君はホワイトハウスには引越しをしないという話はありました。

それはそれで良いとして、ファーストレディーの仕事というものは大統領に劣らないくらいの多くの仕事があるらしく、ホワイトハウスにはファーストレディーのオフィス(部署)が存在し、例えばホワイトハウスへの訪問申請を受け付けたりするそうです。内部事情を知る人間によるとこのオフィスが機能しておらず、何千という申請がペンディングになっているそうです。

さて、"conspicuous absence"という表現を取り上げたいと思います。

最初に見たとき、これは形容矛盾だ、と思いました。

なぜなら、"conspicuous"とは「目立つ」、つまりよく見える、という意味であり、"absence"というのは「不在」、つまり見えない、という意味だからです。

興味深いのですが、ランダムハウス英和辞書ではわざわざ、


conspicuous by its (one's) absence


とあり、それがない(その人がいない)のでかえって目立つ、という説明をしています。

どうやら、"conspicuous absence"というのは形容矛盾にも関わらず、1つの確立した表現のようです。


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