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2017年2月28日火曜日

turn on

アメリカのタブロイド紙New York Postで、男性の皆さんならちょっと気になる記事を見つけました。

少し刺激的な写真も入った記事ですので、アクセスする際は周りにご注意下さい(笑)


What turns a woman on is something most men often find complicated.

Luckily, science has done a little of the hard work for you — delving into the intricate female mind to discover what really gets her going.

While most men (we hope) know that listening to her, treating her with respect and putting in the effort to spend time with her goes a long way, there are a few other traits that put you ahead in the race for her affection.

So before you head out on your next big date, take a look at what turns a woman on, according to science.
(Andrea Dawney. If you want to turn a lady on, just frown at her and sweat profusely. New York Post. February 27, 2017.)


記事のタイトルを始め、本文中にも繰り返し用いられている表現が、


turn on


という一見何でもないような動詞句なのですが、どうやら意味深だと思って調べるとやはり普通の(!?)意味ではありませんでした。

"turn a lady on"にしろ、"turn a woman on"にしろ同じことですが、Oxford Dictionary of Euphemismによると、


to excite


というシンプルな定義です。

しかしながら、この"to excite"には性的な意味合いがあって、説明は以下のように続きます。


Through any taboo agent or illegal agent. Of sex.


これはつまり媚薬の類のことを言っているのですが、"turn on"にそんな意味合いがあるとは知りませんでした。ちなみに、研究社の大英和辞典にも「性的に興奮させる」という口語表現が載っています。

動詞句としての"turn on"以外にも、"turn-on"という名詞の表現もあります。


An older beard or stubble, specifically 10-day-old stubble, is more of a turn-on to women.
(ibid.)


記事では、身近な女性を"turn on"したい人向けのアドバイス8か条が紹介されています。

その内容はというと、意外にも男性の汗臭さや濃いヒゲが女性にとっては刺激になるというような話で、媚薬を使うといった一歩踏み間違えれば犯罪になりかねないような内容ではありませんが、ご興味のある御仁はどうぞ。


2017年2月27日月曜日

bread-and-butter

SAPと言えば言わずと知れた業界標準的なソフトウェアです。私はあまり詳しくありませんが、勤務先でもこのソフトウェアが使われていると耳にします。

下記に引用した記事はそのSAPというソフトウェアに関するものなのですが、記事のタイトルからご覧下さい。


SAP Launches Cloudier Version of its Bread-and-Butter Software

Business software giant SAP on Thursday introduced a cloudier version of its technology as it continues to push into the modern world of public cloud computing.

The new product, unveiled at an event in New York, promises to let business customers perform the same accounting, financial, and manufacturing management tasks as before, but in a more modern and efficient manner.
(Barb Darrow. SAP Launches Cloudier Version of its Bread-and-Butter Software. Fortune. February 9, 2017.)


SAPはソフトウェアと書きましたが、それを売っている会社名もSAPです。ということで、記事のタイトルで主語になっているSAPは会社名のほうです。

"bread-and-butter software"というのが目を引いたのですが、SAPという会社にとってのSAPというソフトウェアは"bread-and-butter"なのです。

"bread-and-butter"を辞書で引くと色々な意味があるようですが、ここでは、


(生計・経営にとって)主要な


という意味が相当するようです。

コーパスを使って類似の用法を検索してみました。


The candidates have debated bread-and-butter issues like education, safety and transportation.
(Washington Post, 2015)


Americans, cynical yet desperate for leadership, were unshakably gloomy about their job security, their access to health care and their children's chances for prosperity in a global economy. They had grown weary of 12 years of Republican rule, symbolized by a president who seemed insensitive to their bread-and-butter concerns.
(Newsweek, 1993)


"bread-and-butter"とはパンと(パンに塗る)バターのことを言っているにすぎませんが、比喩的に生計を指すようになったもののようです。


2017年2月24日金曜日

head-scratcher

隣人が撃ったピストルの流れ弾が頭に当たりながらも大きな怪我に至らなかったという奇跡のような話です。


This shooting was a real head-scratcher.

An Oregon woman emerged unscathed when a bullet fired through her home bounced off her head, the Bend Bulletin reported.

The Redmond woman was watching TV Monday evening when the stray 9 mm slug blasted through at least one exterior wall of her neighbor’s home, passed through a fence and then entered her home.

It flew through a picture frame and “bounced” off her noggin about 9:45 p.m., Redmond police said.

“She had a knot on her head. You could feel it, but it didn’t bleed or puncture anything,” police Lt. Curtis Chambers said in describing her superficial wound.

“It was like having a small rock thrown at you,” he said.
(Yoron Steinbuch. Lucky woman uninjured when stray bullet bounces off her head. New York Post. February 23, 2017.)


銃社会アメリカと言われますが、隣人とイザコザを起こしたら銃で射殺されるリスクも考えなくてはならないのかもしれません。

この一件ではイザコザが原因という訳ではなく、酒に酔ったか、薬物中毒の影響か、隣人が居宅内でぶっ放してしまったピストルの弾が壁を突き抜け、さらに被害者宅の外壁も貫通し、跳ね返ってテレビを見ていた被害者の頭部に当たったという顛末のようです。

幸いにして、コブが出来るくらいで済んだようですが、全く奇跡的です。

ところで、


This shooting was a real head-scratcher.


とありますが、"head-scratcher"というのは、「ミステリー」という意味です。

思わず頭を掻いてしまうような謎、ということです。

この一件では、銃弾が頭を掠ってしまったという訳で、冒頭の一文はシャレでもあります。


2017年2月23日木曜日

Mayday

労働者がデモ行進をする「メーデー」ではありません。

ここでいう"Mayday"は船舶や航空機が発する救難信号のことです。


DALLAS — A pilot repeatedly yelled out “Mayday” but did not say what the emergency was before his light plane crashed into the roof of an Australian shopping mall, killing himself and four American tourists, an accident investigator said Wednesday.

Police blamed “catastrophic engine failure” when a twin-engine Beechcraft B200 Super King Air crashed into the Direct Factory Outlet mall in the Melbourne suburb of Essendon on Tuesday moments after takeoff from a nearby runway.
(Pilot radioed in ‘Mayday’ call before Australian plane crash. The Washington Post. February 21, 2017.)


オーストラリアのメルボルンで飛行機が離陸直後にショッピングモールに墜落しました。エンジントラブルが原因と見られているそうです。

さて、"Mayday"ですが、スペルは「メーデー」と同じなのですが(厳密に言うと、「メーデー」は"May Day")、その定義は下記のようになっており、


an international radio-telephone signal word used as a distress call
(Merriam-Webster Dictionary)


救難信号を指しています。

実はこの"Mayday"は、フランス語のm'aider、つまり"help me"から来ています。


2017年2月22日水曜日

step up to the mark

記事の引用からどうぞ。


Every child knows when you are in trouble, you call the cops.

But it is fair to say, no police officer expects that trouble to be related to the complexities of a 10-year-old's maths homework.

Yet when faced with just such an issue, one brave officer in Marion, Ohio, stepped up to the mark.

Lena Draper decided to use Facebook to get in touch with her local police force, sending them an appeal for help at the weekend.
(Ohio policeman helps girl, 10, with maths homework. BBC News. February 22, 2017.)


10歳の女の子が算数の宿題に難儀して、警察に相談・・・、と読めますね。

警察官の方もこんな相談が来るとは夢にも思わなかったでしょうが、期待に応え、宿題を手伝ったようです。(日本のおまわりさんでもありうるでしょうか!?)

取り上げたい表現は、


step up to the mark


という表現です。

よく知られている表現に、"up to the mark"というものがありますが、こちらは合格点(基準)に達している、というような意味で用いられます。

ランダムハウス英和辞書のエントリでは、通例否定文のコンテクストで用いられると説明があります。

上記の引用は否定文ではないのですが、"step up to the mark"は"up to the mark"とは別の表現と考えられます。(算数の問題を解いてあげた、ということで「合格点」と掛けたしゃれの雰囲気はありますが。)

ちなみに、手持ちの辞書では"step up to the mark"の説明は見当たりませんでした。

"step up to the mark"は期待に応えるといった意味合いだろうと想像ができます。

ネット検索で"step up to the mark"を検索すると、類似の表現に、


step up to the plate


というものがあることが分かりました。

ここで"the plate"というのは例えば野球におけるホームプレートのことを指しているようです。"step up to the plate"とは、バッターが打撃準備に入ることを指しており、つまりは役割を果たすために位置につく、という意味であり、役目を果たそうとする動きを意味しています。

"step up to the mark"と"step up to the plate"が同じ意味合いかという疑問は少し残るのですが、"the mark"にもスタートラインの意味があることから、恐らく意味としては近いものがあると考察した次第です。


2017年2月21日火曜日

愛想をつかす ― give up on

ライドシェア(相乗り)サービスで世間の耳目を集めるウーバーのアメリカ本社ではセクハラが横行しているという暴露がニュースになっています。

元社員の女性がツイッターで暴露したところあっという間に広まり、CEOが緊急調査を指示する事態となっているということです。


Uber CEO Travis Kalanick on Sunday said the company will open an “urgent investigation” after a former engineer wrote a lengthy blog post describing systemic sexual harassment at the San Francisco ride-hailing service, which she called "an organization in complete, unrelenting chaos."

In a posting on Twitter, the engineer, Susan Fowler, recounts being openly propositioned for sex by her manager during her first day on his team.
(Greg Toppo. UBER CEO calls for investigation of sexual harassment claims. USA Today. February 19, 2017.)


元社員の女性は入社直後から上司に性的な関係を迫られたといいます。

女性はさらに上の上司にも報告し対応を求めたそうですが、十分な対応がされなかったそうです。

女性のコメントです。


"We all gave up on Uber (Human Resources) and our managers after that," she writes.
(ibid.)


"give (gave) up on"というフレーズが使われています。

"give up"はカタカナでも「ギブアップ」でにほんごに入っており、プロレスブーム時代に幼少期を過ごした小生などは直ぐにプロレスを想起してしまうのですが(笑)、"give up on a person"という形で人を目的語にとる場合には、「愛想をつかす」という意味になります。

Human Resources(人事部)に愛想をつかす、というのはよくある話かと。


2017年2月20日月曜日

once bitten, twice shy

"once bitten, twice shy"というフレーズをご存知でしょうか?

用例を以下に引用します。


After the Galaxy Note 7 fiasco in 2016, Samsung seems to be once bitten, twice shy when it comes to batteries of its devices. The company is reportedly ditching its own subsidiary, Samsung SDI, instead sourcing the batteries for its upcoming smartphones from multiple suppliers.
(Rishabh Jain. Samsung Galaxy S8 Batteries: LG, Sony, Murata Among Rumored Suppliers, Replacing Samsung SDI. International Business Times. February 19, 2017.)


サムスン製のスマートフォンが自然発火するというトラブルが昨年相次ぎ、回収騒ぎになりました。原因はバッテリーにあることが分かりましたが、同社のスマホブランドはかなり傷つき、経営にも影響を与えたところは広く報じられているところです。

そのサムスンが新機種のS8と呼ばれる製品を今春投入予定だそうですが、トラブルのあったS7を念頭に置けば慎重になるのは当然とも言えます。

"once bitten, twice shy"とは、1度噛まれて、2回目以降は用心する(警戒する)、というのが字義通りの意味ですが、日本語には、


羹に懲りて膾を吹く


ということわざがありますね。

サムスンはバッテリーを子会社に製造委託しているそうですが、今回は他社に製造委託することを検討している模様です。委託先としては、日本の村田製作所やソニーが候補に挙がっているそうですが、果たして?


2017年2月17日金曜日

no-frills

ここ数年、国際線はおろか国内線を利用することもほとんどなくなり、飛行機のサービスに疎いのですが、少し前に鳴り物入りで国内でもてはやされたLCC(格安航空便)も、最近はあまり人気がないように聞いています。

やはり飛行機に乗るというのはドリンクや食事に代表される機内サービスも楽しみだということでしょうか。

以下の記事はアメリカの航空サービス事情についてです。


American Airlines today said it will start selling no-frills tickets in February.

The long-awaited Basic Economy fares, which follow similar moves by Delta and United and are designed to better compete with bargain fares at Spirit and Frontier, will be the airline's cheapest fares but will come with significant restrictions.

The biggest: no carry-on bags in the overhead bin. Any carry-on must fit underneath the seat.
(Dawn Gilbertson. American's no-frill fares ban overhead bin use. AZ Central. January 18, 2017.)


"no-frills tickets"、"no-frills fares"などと出てきますが、"no-frills"とは、


余分のサービス抜きの、基本的なサービスだけを提供する
(ランダムハウス英和辞書)


という意味です。まさに、LCC(Low-Cost Carrier)の精神と同じです。

"frill"とはご存知の通り、飾りのことであり、その飾りがない、つまり余計なものは排除した、という意味で"no-frills"です。

大分前に取り上げた"frill"の投稿もご覧下さい。


2017年2月16日木曜日

bolt-on

今日午前の会社での会議で、プレゼン資料中に"bolt-on strategy"という表現が使われているのが目に留まりました。

"bolt-on"という表現を知らなかったので辞書を引いたのですが、「追加の」という意味の修飾語だと分かりました。

ランダムハウス英和辞書では、


bolt-on charges


に「追加料金」という訳語がついています。

ここで誰もが疑問に思うのは、"bolt-on"が何故「追加」の意味になるのか、ということではないでしょうか。

"bolt-on"の"bolt"と聞いてまず思うのは”ボルトとナット”の”ボルト”だと思います。"bolt"には他にも"thunderbolt"や色々な意味がありますが、果たして"bolt-on"から「追加」という意味をどう解釈したものでしょうか。

ネットで"bolt-on"の用例を検索してみますと、やはり「追加」の意味合いでの用例が見つかります。


Do You Need Built-in or Bolt-on Security for Office 365?

Before or after migrating to Microsoft Office 365, you are faced with third-party options for migration, performance monitoring, security, archiving, mobile management and more. The question that begs to be asked: Do you want to go with the built-in tools provided by Microsoft or do you want to buy best-of-breed tools from third- party vendors?
(Redmond Magazine. January 24, 2017.)


この用例では、"built-in"(ビルトイン、つまり元々装備されている)と"bolt-on"(追加)を対比させており、分かりやすい例かと思います。


Nokia chief financial officer Kristian Pullola tells a conference call: "We like this (Comptel) type of bolt-on deals and we will be looking at them also going forward."
(BRIEF-Nokia looks for further bolt-on deals - CFO. Reuters. February 9, 2017.)


一方、この用例は"bolt-on"の意味を知らないとすぐには分かりませんが、この他にも"bolt-on acquisition"といった用例にも見られるように、経営のコンテクストで使われることもあるようです。

Oxford Dictionaryのオンライン版で下記のような定義がされているのを見つけました。


(of an extra part of a machine) able to be fastened on with a bolt or catch


これを読んで膝を打ったものですが、やはり"bolt-on"の"bolt"とはボルトとナットの”ボルト”のことでした。

こういう表現が生まれるのはやはりDIY好きのアメリカンの国民性によるのでしょうか。


2017年2月15日水曜日

残念! ― bummer

"bummer"という単語はちょっと見慣れない単語です。

とりあえず用例を見てみましょう。


Let's say you break your watch or some other item or device. You check your warranty, and bummer: it's expired. If you're planning to buy a replacement, try asking the company for a discount.
(Kristin Wong. Ask For A Discount On A New Item If You Break Something Out Of Warranty. Lifehacker Australia. February 4, 2017.)


のらくらしている怠け者を"bummer"というそうですが、その"bummer"から逆成した"bum"という単語は、不愉快な、がっかりさせるような、という意味の形容詞として使われるようになったようです。

引用した用例では、購入した時計(多分このコンテクストでは、普通の腕時計とかではなく、スマートウォッチといった最近流行りの端末を言っているのだと思います)が壊れてしまって、保証期間をチェックしてみたら、"bummer!"、ということだと思います。

つまり、残念!保証期間が切れてました、ということでしょう。

期待外れ、というような意味でもあります。ランダムハウス英和辞書では下記の例文が載っています。


That concert was a real bummer.


ここでありますように、"real bummer"とか、"total bummer"というように形容を伴って使われることも多いようです。


2017年2月14日火曜日

broadside

"broadside"という単語を取り上げたいと思います。

では、引用をどうぞ。


Microsoft is clear to sue the US government for gagging the company from telling users when their data has been accessed by the State. The lawsuit, filed last April, jumped another legal hurdle this week – thanks to the Washington judge who also battered President Trump's executive order on travel.

It's Microsoft's fourth legal broadsideagainst the US government on data protection rights for users of cloud services. Microsoft argues that the laws purportedly protecting customers privacy are now outdated and ineffective, and need to be modernised if the public is to trust the cloud. The best known of these outside the US is the "Dublin Warrant" or "Irish Warrant" case, which challenges the right of governments to access data stored on servers outside the USA.
(Andrew Orlowski. Judge green lights Microsoft vs Uncle Sam gag order case. The Register. February 10, 2017.)


コンピュータデータのプライバシー保護に関する記事です。国家権力によるデータへのアクセスがこれまでにも、プライバシー保護との兼ね合いで議論になったことがありました。

アップルはテロリストであっても所有するiPhoneのセキュリティ解除を拒否しました。

引用した記事では、マイクロソフト社についてのものですが、やはりユーザーのプライバシー保護に重きを置く姿勢であることが分かります。

さて、


It's Microsoft's fourth legal broadsideagainst the US government on data protection rights


とありますが、ここで"broadside"というのは一斉射撃(攻撃)の意味です。

"broadside"をそのまま訳せば、「広いほうの側」となりますが、これは船や車輌のそくめんおことです。

とりわけ戦艦の場合には、敵を攻撃する砲(舷側砲というそうです)が戦艦の側面に備え付けられており、ここから一斉攻撃の意味に発展したものです。

ちなみに「側面」の意味はなくなってしまった訳ではなく、"broadside collision" (broadside crash)と言えば、車の側面衝突を指します。


2017年2月13日月曜日

have hand in

先日、大量のクジラがニュージーランドの海岸に打ち上げられているというニュースを目にしました。

イルカやクジラなどが浜に打ち上げられてしまいそのまま死んでしまったという、この手のニュースはたまに見かけます。専門的にはクジラの座礁事故というそうですが、なぜそうなってしまうのかという原因については実はよく分かっていないようです。


Hundreds of pilot whales managed to return to the water after being stranded on a New Zealand beach.

About 416 whales were stranded Friday; many got free but were then restranded. Hundreds of whales died. It was the third largest mass stranding in New Zealand history.

But how do whales and dolphins — who are naturally expert navigators — end up getting beached?

Individual animals will strand themselves for simple reasons, including illness, injury and old age.

(中略)

Humans might have a hand in some whale strandings. Loud sonar can cause them to flee and beach themselves.
(Ethan Weston. Why Do Whales Beach Themselves? Scientists Have A Few Theories. Newsy. February 12, 2017.)


ニュージーランドでのクジラの座礁は何と416頭にも上ったということですが、その原因は人間(の活動)にあるらしいと言われています。

"have hand in" (something)という成句が使われていますが、これは主語となる人(もしくは事)が"in"以下の事象、事件に関連がある、という意味です。

その原因というのはソナーの音がクジラを浜へ追い込んでいるというものですが、他にもクジラやイルカという社会性を持つ動物は一頭の動きにつられる形で多くの群れが同じ行動を取ることが今回のような大量の座礁につながったという見方もあるそうです。


2017年2月10日金曜日

勘違い ― semi

記事の引用からどうぞ。


Driver dies after semi blown off Chesapeake Bay Bridge

CAPE CHARLES, Va. — A tractor-trailer blew off the side of the Chesapeake Bay Bridge-Tunnel on Thursday, killing the driver before he could be transported to a hospital, officials said.

The accident occurred shortly before 12:30 p.m. ET around milepost 15 in the southbound lane, according to Thomas R. Anderson, deputy director of finance and operation for the Chesapeake Bay Bridge and Tunnel District.

A U.S. Navy helicopter that was flying by spotted the driver, Joseph Chen, 45, of Greenville, N.C., on top of the vehicle's cab and hoisted him aboard about 5 minutes later, according to Mike Maus, spokesman for Naval Air Force Atlantic. Chen died as the helicopter was flying him to a hospital.
(USA Today. February 9, 2017.)


ここのところ冬の気圧配置で寒いですが、先日は強風もあって寒さが一層厳しく感じられました。ジョギングをしていたのですが、時折吹き付ける風に足をとられそうになるほどの強風でした。

ところで、引用したのは強風で橋からトレーラーごと転落したドライバーが不幸にも亡くなったというニュースです。

記事のタイトルを見たとき、"semi"という単語が何を指しているのか分かりませんでした。

とりあえず、"semi"は置いておいて、


Driver dies after (being) blown off...bridge


と解釈したのですが、"semi"という単語を見て、「半分」、あるいは「多少」の意味の接頭辞である"semi-"を思い浮かべ、"semi-blown off"と勘違いしてしまったのです。

しかし、"semi-blown off"とはちょっとおかしな表現だと思い直し(実際は橋から吹き飛ばされてしまったのですから)、改めて辞書を引いたのでした。

そして、"semi"とは"semi-trailer"のことであることを知ったという次第です。

セミトレーラー(semitrailer)とは、


「後部に車輪があり、前部には車輪がなく、前部を牽引車の後部に載せるようになっているトレーラー」(ランダムハウス英和辞書)


ということなのですが、これは即ち車体を前部の牽引車の部分と後部にて牽引される貨物車の部分を分けて考えた場合の、後部の貨物車部分を指しているものと思われます。

記事のタイトルに戻りますと、車体後部の貨物車部分(即ち、"semi")が強風に煽られたため、橋から転落した、と解釈できます。

日本語でトレーラーというと貨物自動車の一形態という印象がありますが、英語ではあくまで"tractor-trailer"という表現がひとつの完成形を指すものであり、"trailer"とはその一部分を指しているのに過ぎないという点を改めて確認した次第です。


2017年2月9日木曜日

sycophant

"sycophant"という単語をご存知でしょうか?

おべっかつかい、という日本語訳が辞書に載っています。目上の人間にへつらいながら、見下している人間には尊大にふるまう野郎のことです。

この"sycophant"については語源に諸説あるということを最近知りました。

そもそも"sycophant"なる単語はギリシャ語から来ているそうなのですが、syco-とはfig(いちぢくのこと)、phan-の部分はギリシャ語のphanein(to show)、つまり見せる、という意味なのだそうです。

従って、いちぢくを見せる、という意味が"sycophant"の元々の意味になるのですが、それが何故「おべっかつかい」に変化したのでしょうか?

Merriam-Websterの語源解説では下記のようにあります。


How did fig revealers become slanderers? One theory has to do with the taxes Greek farmers were required to pay on the figs they brought to market. Apparently, the farmers would sometimes try to avoid making the payments, but squealers—fig revealers—would fink on them, and they would be forced to pay.
(Merriam-Webster Dictionary)


古代ギリシャではいちぢくは貴重だったのでしょうか、市場では特別な税金がかけられていたそうですが、それを免れるために密輸のいちぢくが横行していたようです。ところが、そのような密輸を密告する人たちもいたそうで、「いちぢくを見せる」というのは密告の意味だったという説です。

もう1つの説は同じくMerriam-Websterの解説からですが、読者もご存知のように、握り拳から親指を突き出す軽蔑のジェスチャーがありますね。そのジェスチャーに由来するという説です。


Another possible source is a sense of the word fig meaning "a gesture or sign of contempt" (as thrusting a thumb between two fingers).
(ibid.)

これは、おべっかつかいへの軽蔑の念から生まれたということでしょうか。

ところで、密輸を告げ口するという意味での"sycophant"は、英語辞書の総本山であるOED(Oxford English Dictionary)によれば語源としては根拠不十分だそうです。


2017年2月8日水曜日

オバマ元大統領のその後 ― live it up

このところニュースで目に付くのはトランプ大統領の話題ばかりで、私などはやや食傷気味です。

大統領が交代したのだから当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、オバマ元大統領の写真や記事を一向に見かけなくなりました。

今日は久しぶりにオバマ氏の名前を見つけたのでアクセスしてみたら、元大統領は余暇を満喫しているのだとか。


Barack Obama seems to be living it up these days. Photos and videos emerged last week of the former president taking a stroll alongside Michelle Obama in the British Virgin Islands wearing what can only be described as a full-vacation mode outfit: shorts, polo shirt, flip flops and a backward hat.

Turns out that was just the beginning of Obama’s post-presidency adventures. On Tuesday, Virgin Group founder and Obama’s billionaire vacation buddy Richard Branson posted a video of a friendly wager between the two: Branson, who is an avid kitesurfer, wanted to see if Obama could stay on a kiteboard longer than he could on a foilboard.
(Kelyn Soong. Obama makes rest of us look bad with his effortless kitesurfing. The Washington Post. February 7, 2017.)


"live it up"とは、まさに余暇を満喫する、という意味ですが、ランダムハウス辞書のエントリには、


気楽に遊び暮らす、大いに楽しむ; 快楽を追い求める


などと載っています。

元大統領は英領バージン諸島で重責から解き放たれて、短パン、ポロシャツ、サンダル姿で遊びまわっているようです。


2017年2月7日火曜日

a needle in a haystack

これは多分私自身がランニングをほぼ日課にしているからですが、大分前のニュース記事なのに事件のことを覚えています。

ニューヨークで美人ジョガーが絞殺されたという事件です。記事によれば事件は昨年8月でしたが、ついに犯人逮捕に至ったということです。


Finding Karina Vetrano’s killer was like searching for “a needle in a haystack,” an NYPD official said a day after a Brooklyn man was charged in the brutal murder of the beautiful Queens jogger.

“This case was very similar to a needle in a haystack because this individual had no prior arrests,” said Chief of Detectives Bob Boyce on Monday, referring to accused killer Chanel Lewis, 20.

During the six-month investigation into the high-profile Aug. 2 killing, investigators poured over 250 leads and 600 samples of DNA until the case finally saw a break last week, Boyce said.

Following up on a 911 call from the spring — and pushed by NYPD Lt. John Russo, whose relatives live near where Vetrano resided with her family — police were able to track down Lewis, who gave a swab of DNA to investigators.

Lewis’s DNA was linked to genetic material found under Vetrano’s fingernails, on her back and on her backpack, authorities have said. He later confessed to strangling the runner, sources said.
(Jogger suspect's clean record made finding him even harder. New York Post. February 6, 2017.)


犯人逮捕にここまで時間がかかったひとつの理由として、犯人には前科が無かったことが挙げられています。そして、そのことは、"look for a needle in a haystack"(干し草の山から1本の針を探すようなもの)だった、と表現されています。

"look for a needle in a haystack"は成句で、とても無理なことの喩えです。

日本語だと砂漠の中から砂金を探す、でしょうか。


2017年2月6日月曜日

閑話休題 ― 適正な労働時間の議論に思う

朝刊で、大手広告代理店電通の女性社員の過労自殺に端を発した残業(労働)時間の規制について、現在議論されている政府案に関する記事を読みました。

ご存知の通り、法定労働時間は週40時間でこれを超える場合、労使が合意した場合のみ、残業が認められます。(俗に言う、36協定。)

この残業の上限を、月60時間、年間720時間に設定するという案があるそうです。また、繁忙期には月100時間(週休2日制の下働く労働者の場合で1日平均5時間)にするというのが政府案だそうですが、妥当とする経団連に対し、とんでもないと反対する連合、という構図であると報じられています。

ところで偶然昼休みに読んだ記事によると、オーストラリアでは心身に影響を及ぼさない適正な労働時間は週39時間が限度だという大学の研究報告があるそうです。


Australian National University researchers are calling for an end to the long hours worked by Australians, in the name of health and wellbeing.

They examined the working lives of 7890 adults and concluded that a culture of working overtime — with 40 per cent of Australians working more than 40 hours a week — was having a negative impact.

“Our findings showed that on average, the maximum number of hours that can be worked before mental health starts to suffer is 39 hours,” the study’s authors wrote.

“Long work hours erode a person’s mental and physical health, because it leaves less time to eat well and look after themselves properly ... Australian businesses need to adhere to a healthy work hour limit for the mental health of workers.”
(Dana McCaury. Working more than 39 hours a week ‘damages physical and mental health’, study finds. News.com.au. February 3, 2017.)


一瞬目を疑いましたが、紛れも無く、「週39時間」。敢えて言うと残業時間の話ではなく、労働時間の話です。

1日平均8時間にもなりません。

日本における「過労死ライン」は、残業時間が「1ヶ月100時間超、または2~6ヶ月の月平均80時間超」というものです。

単に文化の違いと片付けてしまって良いのでしょうか?


misophonia

これを書いている横で女性が食事をしているのですが、その音が気になります。

お昼休み時間にランチを食べているだけなので別に悪いことをしているわけではないのですが、どうしても気になるのです。似たような感覚をお持ちの方もいるのではないかと思います。

神経質だと言われるかもしれませんが、食事に限らず、紙やビニール袋でカサカサと音を立てたりするのも結構気になります。別に図書館のような静寂さを求めているわけではなく、例えば隣で誰かが会話をしていても全く気にならないこともあります。

こうした感覚についての真面目な研究に関する記事が目に留まりました。


Nobody likes hearing someone crunching their food, but for some it’s more than just an annoyance — the sound triggers a full “fight or flight response.” These people have a rare condition called “misophonia” that makes them extraordinarily sensitive to everyday sounds, and new research confirms that their brains really are wired differently.

For a study published this week in the journal Current Biology scientists scanned the brains of 20 people with misophonia and 22 without. All participants listened to unpleasant sounds including screaming, neutral sounds like rain, and what people considered their “trigger” sounds, like certain eating or breathing sounds. Nobody enjoyed the annoying sounds. But when people with misophonia heard their trigger noises, they started sweating and their heart rates went up.
(Angela Chen. Why the sounds of eating make some people so angry. The Verge. February 5, 2017.)


どうやらこの神経質な症状は医学的に、ミソフォニア(misophonia)と診断される病気のようです。

"misophonia"は手持ちの辞書に載っていませんでしたが、グーグル検索すると「音嫌悪症」という日本語がついていました。

嫌悪を意味する接頭辞miso-に、音を意味するphoniaが結合したものです。

記事によりますと、misophoniaの徴候を示す人は、特定の音を聴いた際に脳の特定の部分が反応し、交感神経が刺激されるのだそうです。

神経質では済まされず、病気ということになってしまいます・・・。


2017年2月3日金曜日

形容矛盾? ― conspicuous absence

トランプ大統領の夫人である、メラニア・トランプさんについては、あまり表舞台に出てこないということで様々な憶測を呼んでいるようです。

本来ならばファーストレディーとして、トランプ大統領と常に行動を共にするものですが、大統領と共にメディアに露出しているのは夫人のメラニアさんよりも、娘のイヴァンカさんの方が圧倒的に多いようです。


WASHINGTON — When President Trump traveled to Dover Air Force Base in Delaware this week to pay respects to a fallen member of the Navy SEALs, it was his daughter Ivanka — not his wife, Melania, who accompanied him.

Mrs. Trump’s conspicuous absence at the solemn ceremony only underscored the fact that she vanished from public view days after her husband’s swearing-in two weeks ago. And it raised new questions about what role, if any, she plans to play as first lady.
(Julie Harschfeld Davis. Melania Trump’s Absence From Washington Raises Questions About Her Role. The New York Times. February 2, 2017.)


大統領とメラニア夫人の間にはバロン君という10歳の子がいることから、ニューヨークでの学業を終えるまでメラニア夫人とバロン君はホワイトハウスには引越しをしないという話はありました。

それはそれで良いとして、ファーストレディーの仕事というものは大統領に劣らないくらいの多くの仕事があるらしく、ホワイトハウスにはファーストレディーのオフィス(部署)が存在し、例えばホワイトハウスへの訪問申請を受け付けたりするそうです。内部事情を知る人間によるとこのオフィスが機能しておらず、何千という申請がペンディングになっているそうです。

さて、"conspicuous absence"という表現を取り上げたいと思います。

最初に見たとき、これは形容矛盾だ、と思いました。

なぜなら、"conspicuous"とは「目立つ」、つまりよく見える、という意味であり、"absence"というのは「不在」、つまり見えない、という意味だからです。

興味深いのですが、ランダムハウス英和辞書ではわざわざ、


conspicuous by its (one's) absence


とあり、それがない(その人がいない)のでかえって目立つ、という説明をしています。

どうやら、"conspicuous absence"というのは形容矛盾にも関わらず、1つの確立した表現のようです。


2017年2月2日木曜日

in the lurch

トランプ大統領による中東、アフリカ等の7カ国からの入国禁止措置の大統領令が波紋を呼んでいます。

アメリカ国内は元より、各国で反対のデモが起きており、ドイツのメルケル首相やイギリスのメイ首相なども批判しているほか、多様な人種を従業員として受け入れているスターバックスコーヒーやグーグルなどのビジネスリーダーも批判の声明を発表しています。


Vulnerable children and senior citizens across the world remained stranded in difficult situations due to President Trump’s controversial travel and refugee bans, as international criticism of the measure mounted Wednesday.

U.N. Secretary-General Antonio Guterres said Wednesday that the order violates “our basic principles” and is not an effective way to stop would-be terrorists.

“These measures should be removed sooner rather than later,” said Guterres, who led the U.N. refugee agency for 10 years.
(Adam Edelman. Trump’s travel ban continues to leave thousands of refugees and visa holders in the lurch. New York Daily News. February 1, 2017.)


引用した記事のタイトルに、


in the lurch


という見慣れない表現が使われています。

"lurch"を辞書で引くといくつかのエントリがあるのですが、"in the lurch"は成句で、


(人を)窮地に置き去りにする(ランダムハウス英和辞書)
in a vulnerable and unsupported position (Merriam-Webster Dictionary)


という意味だと分かりました。

ここでの"lurch"は大敗を意味する名詞だということなのですが、Cribbageというトランプのゲームで大負けすることを言うそうです。


2017年2月1日水曜日

hologram

我々人間は三次元の世界に生きていると思っていますが、実は錯覚かもしれないという衝撃的な内容の記事です。


The universe is one “vast and complex hologram” and our three-dimensional world may be an illusion, scientists have claimed.

British, Canadian and Italian scientists have found what they claim is the first evidence that our world is not what we thought it was.

The astrophysicists studied the “afterglow” left over from the Big Bang and found substantial evidence that the universe is holographic.

Bizarre as it may seem, there is currently the same amount of evidence for a holographic world as there is for the traditional structure of the universe, the scientists at the University of Southampton claimed.

The concept of a holographic universe was first suggested in the 1990s but it’s not until now that telescope data has been able to back it up.

The concept is similar to watching a 3D film in a movie.
(Reality might just be a gigantic hologram. New York Post. January 31, 2017.)


ホログラム、という単語をお聞きになったことがあると思います。SF映画などで出てきますが、馴染みがあるとすればスターウォーズの映画に出てくるイメージでしょうか。

あたかもその場に実在するように三次元のイメージが生成されますがそれは実物ではありません。

"hologram"、あるいは"holography"という単語は、ハンガリー出身の科学者Dennis Gaborによる造語とされています。

単語のスペルから明らかですが、ギリシャ語の"holo"(全体の意)と"graph"(記述するの意)から成っています。

ノーベル物理学賞の受賞ともなったホログラフィーに関する研究は、現代では上述したようなSF物における近未来技術の象徴のように取り扱われることが多いですが、実際にはクレジットカードや紙幣等での偽造防止の技術として採用されています。