最近30日間のアクセス数トップ3記事

2017年12月29日金曜日

the shaft

記事の引用からどうぞ。


She says she got the shaft.

The artist who painted a 4-story-tall penis on a Lower East Side building is crying censorship because it was painted over.

“The pieces were commissioned by [Lower East Side art group] The New Allen,” Swedish artist Carolina Falkholt told The Post through a Facebook message after her mural was covered up in gray paint by the building’s owner. “As a trained graffiti writer I am used to my work being censored in different contexts.”

She painted the 40-foot-tall member on the side of 303 Broome St. on Christmas Eve. It grossed out neighbors for three days before it was taken down Wednesday evening.
(Massive penis artist says she got screwed. New York Post. December 28, 2017.)


ニューヨークの街中のビル外壁に巨大な「男性のシンボル」が出現したのはクリスマスイブの日だったようです。

ビルのオーナーがすぐに上からペンキを塗って消すと、描いたアーティストの女性は抗議した模様です。

飽くまでも、アートであるという主張なのでしょう。

コメントの、


(She says she) got the shaft.


の、”shaft”というのは普通の意味では、道具などの柄の部分のことを意味しますが、ここでは、


不当な扱い(harsh or unfair treatment)


という意味です。

また、”shaft”にはスラングとして男性器の意味もあるそうですから、それにかけたものかもしれません。

2017年の投稿は本日が金曜日で最後となります。今年もご愛読ありがとうございました。


2017年12月28日木曜日

gizmo

無線による充電が初めて実用化されたようです。アメリカで認可されたとのことです。


Drop the plug and forget the mat — the Federal Communications Commission on Wednesday approved a wireless gizmo that lets people charge their smartphones and other devices from up to 3 feet away.

The Energous Corporation’s Watt Up device lets users charge their electronics without being connected to the charger through the use of radio frequencies — a first, The Hill reported.
(Bob Fredericks. Now you can charge your phone from up to 3 feet way. New York Post. December 27, 2017.)


いわゆる「ワイヤレス充電」は既に実用化されていますが、デバイスと充電器の物理的な接触が必要とされています。

新しい技術では、そのような物理的接触を不要とし、完全に無線で充電が可能だということです。(既存の「ワイヤレス」というのはコードの接続が不要、ということですね。)

さて、引用文中に、


gizmo


という単語が使われています。

この”gizmo”というのはMerriam-Websterによると、1944年が初出とされる、比較的最近の単語なのですが、その出自ははっきりとしません。

スペルも似た単語に、”gadget”という単語がありますが、共通するのは、小さな道具、という意味合いです。

“gadget”の方がやや歴史は古く、1850年代から存在するそうです。


2017年12月27日水曜日

原義は「数える」だった ー tell

記事の引用からどうぞ。


A Florida man was arrested Friday after he reportedly punched an ATM because it “was giving him too much money” during an incident in November.

Michael Joseph Oleksik, 23, was charged with criminal mischief after Wells Fargo requested Cocoa Police press charges against the man.

Law enforcement told Florida Today that Oleksik was seen on surveillance footage “standing at the ATM, pummeling the electronic teller’s touch screen on Nov. 29.”
(Man arrested for punching ATM that gave him ‘too much money.’ New York Post. December 26, 2017.)


銀行のATMが、Automatic Teller Machineの略であることはご存知の事と思います。

改めて思ったのですが、銀行の窓口担当者のことを何故、”teller”というのでしょうか?

辞書を引くと、”tell”という動詞の原義は、「数える」という意味だったようです。ドイツ語のzahlen(意味はto count)に由来しています。


2017年12月26日火曜日

トレードオフ ー trade-off

クリスマスは終わりましたが、アメリカではイブの24日から北東部で吹雪となり、荒れた天候だったようです。


CHICAGO -- If you live in the Northeast or Midwest, you're not dreaming: It's looking like a white Christmas. But the trade-off is hazardous driving conditions across New England and the Great Plains. Out west, the Rocky Mountains have been pounded this weekend.

The National Weather Service issued a blizzard warning through 5 p.m. on Monday for portions of central and northern Maine. Forecasters warned that snow and wind gusts up to 50 mph could make travel "dangerous to impossible."

In other parts of New England a winter storm warning was in effect, with up to a foot of snow possible in some areas.
(White Christmas in cards for much of nation, forecasters say. CBS News. December 25, 2017.)


クリスマスに雪が降るとロマンチックな印象がありますが、降り方によってはそうとばかりは言ってられません。

ホワイトクリスマスというのは穏やかな話であって、猛吹雪ともなれば・・・。

記事中に、


The trade-off is hazardous driving conditions


とありますが、この”trade-off”という表現、日本語でもカタカナで「トレードオフ」というものの、実はよく理解していない表現と思います。

「トレードオフ」というのは二律背反という日本語訳が相当するのですが、これは言わば、こちらを立てればあちらが立たず、という状況のことを指します。

Merriam-Webster Dictionaryの定義で、


something that you do not want but must accept in order to have something that you want



とあるのが分かりやすいと思いました。

雪が降って交通機関に影響が出るのは困る、けれどもホワイトクリスマスは嬉しい、という矛盾した状況ですね。


2017年12月25日月曜日

財務省長官へのビッグなクリスマスプレゼント!? ― manure

米・財務省長官のムニューシン氏にビッグなクリスマスプレゼント!!

ではありませんでした・・・。


LOS ANGELES -- Police on Saturday investigated a suspicious package addressed to Treasury Secretary Steven Mnuchin, CBS Los Angeles reports. The package was found on Bel Air Road, near Mnuchin's home, in Los Angeles.

The package was gift-wrapped and filled with manure, police say, CBS Los Angeles' Cristy Fajardo reports.

The package was found at a neighbor's home but was addressed to Mnuchin, which police say raised alarm bells.

LAPD officers, the bomb squad and the Secret Service poured into the area.
(Gift-wrapped manure addressed to Treasury Secretary Steven Mnuchin: police. CBS News. December 24, 2017.)


長官の住まいがあるLos AngelesのBel Airというところは超高級住宅街らしいですが、政府高官の自宅前に届けられたクリスマスギフトが怪しいということで、警察の爆発物処理班が出動する騒ぎとなったようです。

結果、プレゼントの中身は"manure"だったそうですが、"manure"って何だったけ?

ということで、改めて辞書を引くことになったのですが、"manure"は


肥やし、肥料


の意味です。

スペルから、"manual"とか"maneuver"という単語が浮かんでくるのですが、語源的に正しい発想です。ラテン語で手を意味するmanusから来ています。

堆肥を意味する"manure"はこれらの単語と同根であり、肥やしを使って土地を耕すという行為は人間が手で行う労働であるということから来ているのです。

"manure"は元々土地を耕す行為を意味していましたが、その後、耕す際に用いる堆肥を指す意味も獲得しました。

しかし、政府高官に大量の肥料、つまりは”ウ〇コ”を送りつけるとは、やはり嫌がらせの類でしょうか。報道ではそのあたりについて触れていませんが・・・。


2017年12月22日金曜日

emolument

“emolument”という単語をご存知でしょうか?

以下の引用を読んでみましょう。


A federal judge on Thursday dismissed a pair of lawsuits claiming that President Donald Trump’s failure to divest himself of his real estate empire and other business holdings violated the Constitution’s provision banning receipt of foreign “emoluments” while in public office.

U.S. District Court Judge George Daniels ruled that the two suits were fatally flawed because the plaintiffs failed to show injury directly related to the use of Trump’s properties by foreign officials and governments.
(Josh Gerstein. Judge dismisses suits claiming Trump violated emoluments clause. Politico. December 21, 2017.)


アメリカ合衆国憲法には、”Emoluments Clause”と呼ばれる条項があるそうです。

“emolument(s)”とは所謂、報酬のことで、合衆国憲法では大統領の報酬は年間40万ドル(!!)と定められている他、政府職員が外国から報酬を受け取ることを禁じています。これはつまり贈収賄を禁じているものです。

報酬と言えば、”salary”や”compensation”、少し固い言い回しでも、”remuneration”が思い浮かぶくらいですが、”emolument”は憲法条文で使われているとなると更に固い言い回しの印象がありますね。

実際のところ、”emolument”と敢えて表現する場合、庶民の給与を指すのではなく、それなりの地位がある人、特に官職に就いている人が受け取る俸給という意味合いがあります。

面白いことに、”emolument”の語源欄を見ると、


miller’s fee for grinding grain


が原義とあります。

つまり、粉屋が粉挽きで得る収入、という意味です。

“emolument”はex-にラテン語molere(to grind)が結合したものです。


2017年12月21日木曜日

inauthentic? unauthentic? ― inauthentic

フェースブックが迷惑な友達リクエストをブロックする機能を追加するそうです。


Facebook, like every social media platform, has issues with harassment and bullying. In order to prevent certain types of harassment, Facebook is introducing some new features to help prevent unwanted friend requests and messages.

“We’ve heard stories from people who have blocked someone only to encounter the same harasser using a different account,” Facebook Global Head of Safety Antigone Davis wrote on Facebook’s blog. “In order to help prevent those bad encounters, we are building on existing features that prevent fake and inauthentic accounts on Facebook.”

Let’s say you block someone and then that person decides to create another account so they can contact you. With these new tools in place, Facebook is aiming to recognize when someone does that and prevent them from sending a message or friend request to you. Facebook is using signals, like IP addresses, to recognize when someone has created a fake or inauthentic account.
(Megan Rose Dickey. Facebook has new tools to prevent unwanted friend requests and messages. Tech Crunch. December 20, 2017.)


私自身はあまりフェースブックを使わないのですが(アカウントだけ持っています)、たまに全く知らない(そしてやや怪しい感じのする)人から友達リクエストを受け困惑することがありました。そのまま放置していますが・・・。

フェースブックによると、友達申請を却下してもアカウント名を変えてしつこくリクエストを送信したり、嫌がらせをする輩が後を絶たないらしく、そのようなアカウントの挙動を検出しブロックする機能を実装するようです。

ところで今日の一語なんですが、


inauthentic


という単語に目が留まりました。

フェースブックのアカウントというのは基本実名のようですが、怪しいアカウントというのは引用記事中、"a fake or inauthentic account"と表現されています。

"inauthentic"とは、"authentic"でない、ということです。つまり、否定の接頭辞in-が付加されたものであることは敢えて言うまでもありません。

私は漠然と、"authentic"の否定形は"unauthentic"とイメージしていたので、意外でした。

ところで、辞書を引いてみますと、"inauthentic"も"unauthentic"も両方載っており、意味もほとんど同じようなものです。従って、どちらも正しいということになります。

ネットで検索してみると、同じような疑問を持っている人は多いらしいのですが、ここで否定の接頭辞in-とun-については、in-はラテン語源の単語に付くことが多く(il-やim-などはin-の異形)、un-はゲルマン語起源の単語に付くことが多いといった情報もありました。

"authentic"はギリシャ語からラテン語を経由して英語に入ってきているので、上記の説明からするとin-が適当ということになります。

なお、コーパスでの検索結果では、"unauthentic"よりも"inauthentic"が圧倒的に多く、その意味でも"authentic"の対義語は"inauthentic"が一般に普及していると言えそうです。


2017年12月20日水曜日

待った無し ― can't wait

アメリカ・ワシントン州で米国時間18日月曜日にアムトラックが脱線事故を起こし、死者が出ました。アムトラックは2015年にもフィラデルフィアで事故を起こしています。

一方、日本では新幹線の台車に亀裂が生じていたことが判明し、こちらは重大な事故に至らずでしたが、もしそのまま運行していたら脱線していた可能性が指摘されています。

まさに、運輸における安全性が疑問視される事態となっています。


Rail safety can’t wait

Our hearts go out to victims of Monday’s horrifying Amtrak derailment in DuPont and to their families.

Perhaps one way to pay tribute to them is by promptly addressing the factors in this accident that could improve the safety of rail travel.

Although the NTSB investigation is just getting underway, some important questions must be answered by the public and private operators of passenger trains in Washington state and beyond.

Amtrak Cascades Train 501 was going 80 mph into a 30 mph curve when it derailed Monday morning, strongly suggesting operating errors.
(Rail safety can’t wait. Seattle Times. December 19, 2017.)


シアトルタイムズ紙からの引用ですが、記事のタイトルに、


Rail safety can’t wait


とある部分で、"wait"の用法に着目したいと思います。

この部分、「鉄道の安全(対策)に待った無し」、と訳してみたいと思いますが、果たして"wait"を改めて辞書で引いてみると、


しばしば can を伴って〈物・事が〉しばらくほうって[しないで]おかれる、急を要しない
(ランダムハウス英和辞書)


とありました。

つまり、自動詞としての用法となります。

Merriam-Websterでは、


to remain temporarily neglected or unrealized


とあるのですが、当座は無視してもいいというくらいの事については"can wait"ということができます。

ですのでその逆、"can't wait"は後回しにできない緊急性がある状況ということで、「待った無し」ということになるでしょう。


2017年12月19日火曜日

homeopathy

日本でも「ホメオパシー」というカタカナ語で知られていますが、”homeopathy”とは何のことかご存知でしょうか?


The Food and Drug Administration on Monday proposed a tougher enforcement policy toward homeopathic drugs, saying it would target products posing the greatest safety risks, including those containing potentially harmful ingredients or being marketed for cancer, heart disease and opioid and alcohol addictions.

Homeopathy is based on an 18th-century idea that substances that cause disease symptoms can, in very small doses, cure the same symptoms. Modern medicine, backed up by numerous studies, has disproved the central tenets of homeopathy and shown that the products are worthless at best and harmful at worst.
(Laurie McGinley. FDA takes more aggressive stance toward homeopathic drugs. The Washington Post. December 18, 2017.)


“homeopathy”は日本語では「同種療法」などと訳されています。

接頭辞のhomeo-が、英語で言う所の”like”(似た)の意味で、-pathyとはご存知のように病を意味しています。

つまり、病をもたらしている原因と同じもので以って治癒しようとする、という意味であり、引用記事でも解説されていますが、症状を引き起こしている原因物質を少量適用することで、逆に症状を治すということを意図した療法です。

「毒を以って毒を制す」ということでしょうか!?

アメリカの保健衛生当局は、ホメオパシーに対する規制を強化する方向性を打ち出したようです。多くのホメオパシー療法薬剤は効果が無いか、逆に有害であるという科学的な判断に基づくようです。


2017年12月18日月曜日

セスナ機 ― Cessna

飛行機の一種であるセスナ機は英語で、


Cessna


というスペルだと初めて知りました。これまでお目にかかることがなかったからですが・・・。


Three people and a dog were killed — and another dog survived — when a plane crashed in Indiana on Saturday, authorities said.

A single-engine Cessna that was heading to Frederick, Md., from Kansas City, Mo., crashed into a wooded area just after 9 p.m. near Oldenburg in Franklin County, Indiana police said in a news release. Authorities believe the plane caught fire after it crashed.

Three people and a dog were pronounced dead at the scene. Their names have not been released pending family notification.

Another dog survived the crash and was found at a nearby residence. The dog was taken to the veterinarian and treated for its injuries.
(Katherine Lam. Dog survives plane crash in Indiana that kills 3 people, 2nd canine. Fox News. December 17, 2017.)


スペルが大文字で始まっていることから、セスナは固有名詞であることが分かりますが、人の名前です。

Clyde Vernon Cessna氏がCessna Aircraft Companyをアメリカ・カンザス州に創業したのは1927年だそうです。ご存じのとおり、セスナは今では小型飛行機の代名詞のように使われています。

引用した記事によりますと、セスナ機がインディアナ州で墜落する事故がありました。乗っていた3人と犬一頭が死亡したそうですが、もう一頭の犬は助かったということです。

そういえば来年の干支はイヌですが、犬一頭でも助かってよかったなあなどと思いました。


2017年12月15日金曜日

celibacy

"celibacy"という単語をご存知でしょうか?

特に我々一般人はあまり日常生活で使うことはないと思いますが・・・。


(CNN) — A wide-reaching investigation into child abuse across Australia whose revelations shocked the nation has called for sweeping changes to be made, including recommending an end to mandatory celibacy in the Catholic Church.

The Australian Royal Commission into Institutional Responses to Child Sexual Abuse report estimates tens of thousands of children have been abused in Australian institutions, in what the commission described as a "national tragedy."

A total of 189 new recommendations were made by the commissioners to address what they described as a "serious failure" by Australia's institutions to protect its most vulnerable citizens.
(Ben Westcott. Australia child abuse inquiry calls for end to mandatory celibacy for priests. CNN. December 15, 2017.)


オーストラリアで聖職者による児童への性的虐待が問題になっているそうですが、背景には聖職者に求められる厳しい戒律があるとの見方があるようです。

その1つが"celibacy"ということなのですが、辞書を引くと、


禁欲; 独身(主義)


とありました。

"celibacy"の語源を辿ると、未婚の状況(a state of being unmarried)を意味するcaelibatusというラテン語に由来するそうですが、さらにその先は不明だそうです。

"celibacy"とは元々独身主義を指すものでしたが、20世紀には未婚のことというよりも、禁欲を意味するようになってきたそうです。


2017年12月14日木曜日

charm offensive

"charm offensive"という表現をご存知でしょうか?

知らなかったら、そもそもそれが"charm offensive"という一続きの表現であることを理解するのに時間がかかるかも知れません。

私がそうだったのですが、以下の記事を目にして、タイトルからして何を言わんとしているのか全く分からずでした。


South Korea's Moon tries K-Pop and TV stars in China charm offensive

SEOUL (Reuters) - South Korean President Moon Jae-in will unveil an array of TV talent and K-Pop celebrities at events, including a state dinner, in China on Thursday as he attempts to smooth out a year of difficult diplomacy with a star-laden charm offensive.

South Korean celebrities, including some of those accompanying Moon, had been shut out of Chinese television and concert halls as relations cooled between the East Asian neighbours as they faced the threat posed by North Korea’s missile and nuclear programmes.

The thorniest issue was South Korea’s deployment of a controversial U.S. anti-missile system.
(Joyce Lee. South Korea's Moon tries K-Pop and TV stars in China charm offensive. Reuters. December 14, 2017.)


今日の朝刊の国際面で、韓国大統領が中国を初めて公式訪問するという記事を読んでいたのでコンテクストとしては分かっていましたが、記事のタイトルと文中に出てくる、"charm offensive"が何のことか理解できないでいました。

韓国は今年米軍からミサイル防衛システムを導入しましたが、そのことが中国との外交関係に影を落としているということがあります。そうした中での訪中ということになる訳ですが、何とか冷え切った中国との関係を緩和したいという思惑が韓国側にはあります。

"charm offensive"を辞書で引いてみたところ、ランダムハウス英和には載っていませんでしたが、Merriam-Webster(オンライン版)では、


a calculated campaign to use one's personal charm to gain favor or support


とあり、特に政治の舞台において、政治家が自らのカリスマ性などを巧みに用いて相手方の支援などを引き出す手腕であると解釈できます。

ネットを検索してみると"charm offensive"には「魅力攻勢」といった日本語訳が充てられているようです。

ここに来て初めて、”charm offensive”というのが、魅力(charm)による攻勢(offensive)という成り立ちであることが分かるのですが、”offensive”は形容詞ではなく、名詞ということになります。

もう少し他の用例も見てみたいと思い検索してみると、トランプ米大統領のアジア諸国歴訪を報じた記事で以下のようなくだりがありました。


President Donald J. Trump is wrapping up a whirlwind tour of Asia, visiting five countries in 12 days. The trip revealed much about Trump’s style of diplomacy – one that focuses more on his personal relationships with world leaders than diplomatic relations between countries.

Both democratic and authoritarian leaders have been wooed by Trump’s charm offensive. He has highlighted his warm feelings toward China’s President Xi Jinping and tweeted that he tries “so hard to be [North Korean leader Kim Jong Un’s] friend.”
(Jessica Trisco Darden. Did Trump’s charm offensive work in the Philippines? Huffington Post. November 14, 2017.)


トランプ氏の言動は「予測不可能」などと評されますが、ツイッター上で他国首脳を激しく罵ったかと思えば、対面では相手を持ち上げたり、そのようなスタイルが特徴的です。

米国第一主義を達成するための戦術として”charm offensive”を用いているということは考えられます。

結局のところ、”charm offensive”にしっくりくる日本語訳は思い浮かばないのですが、外交のコンテクストで言えば、正攻法ではない戦術に分類されるように思われます。

ところで、“charm offensive”が使われるコンテクストは政治に限りません。


Despite many of its services being blocked in China, Google has chosen Beijing as the location for its first artificial intelligence research center in Asia.

(中略)

Google (GOOGL) effectively left China in 2010, but the country's 730 million internet users make it too large a market to ignore. The company has made no secret of its desire to find ways to rebuild its presence there.

(中略)

Opening a high profile AI research center in China is the latest move in Google's charm offensive.
(Sherisse Pham. Google is opening an artificial intelligence center in China. CNN. December 13, 2017.)


中国という共産主義大国が情報統制のためにインターネットの検閲を強める中グーグル社には逆風が吹いていますが、AI(人工知能)の分野で先端を行きたいと考える中国にとって、グーグル社が研究拠点を同国に据えることは歓迎すべきことでもあります。

つまりグーグル社にしてみれば、売込みの絶好のチャンスであり、”charm offensive”は売込み攻勢とも意訳出来るかもしれません。


2017年12月13日水曜日

debauchery

記事の引用からどうぞ。


A court in Egypt has reportedly jailed for two years a singer who appeared in a music video in her underwear while suggestively eating a banana.

Shaimaa Ahmed, a 25-year-old known professionally as Shyma, was arrested last month after the video sparked outrage in the conservative country.

On Tuesday, she was found guilty of inciting debauchery and publishing an indecent film, local media said.

The video's director was also sentenced to two years in prison in absentia.
(Egypt singer jailed for 'inciting debauchery' in music video. BBC News. December 13, 2017.)


エジプトの歌手に懲役2年の判決、というニュースなんですが、罪状は何かというと、


inciting debauchery


ということですが、"debauchery"って何でしょうか?

辞書を引くと、


肉欲にふけること、放蕩、ふしだら、道楽


などとあります。記事によれば問題の歌手が歌っているビデオの内容が問題視されたものであることが分かりますが、要はその内容が猥褻だったものと想像されます。

この"debauchery"という単語はあまりお目にかからない類の単語と思いますが、"debauch"という単語があり、こちらは文語で、人を誘惑する、堕落させる、などの意味があります。

語源を紐解くと、フランス語、さらにゲルマン語に起源があるそうですが、bauchというのは梁(beam)を意味しているそうです。

それがどういう訳か、人を誑かす、道を外させる、という意味(lead astray)になったようで、"debauch"のde-は離脱の接頭辞かとも思われますが、この辺りは定かではないようです。

"debauchery"が意味するところは、上記以外にもどんちゃん騒ぎといったものもあるのですが、これも「逸れる」、「(常軌から)逸脱する」という元の意味から来ています。

尤も、今回の引用記事を含めて、"debauchery"と言えば、猥褻性が含意されていることの方が多いようです。


2017年12月12日火曜日

daredevil

高層ビルの天辺で命綱も着けずにスタントを披露していた中国人の男性が過って転落死したというニュースです。

62階建ての摩天楼は40階までしか通常はアクセス出来ないそうですが、セキュリティをどうやってかいくぐったのか、最上階まで辿り着いて所謂「自撮り」をしていたようです。

男性は自称プロのスタントマンだったようです。数々のスタントに挑戦することで稼いでもいたようですが、死んでしまっては元も子もないというものです。


A daredevil plummeted to his death during a risky stunt near the top of a 62-story building in China, according to new reports.

Wu Yongning, 26, who called himself “China’s First Rooftopper,” plunged from the Huayuan International Centre in Changsha, the capital of Hunan province in central China, on Nov. 8, AsiaWire reported.
(Amanda Woods. Daredevil falls to his death from 62-story building. New York Post. December 1, 2017.)


“daredevil”というのは、向こう見ずな人、という意味です。

ご存知のように、”dare”という動詞に、敢えてやってみる、物怖じせずに取り組む、といった意味があります。また、けしかける、挑戦する、という意味でも使われます。

“daredevil”の-devilの部分については、「悪魔」ということになりますが、”daredevil”とは悪魔にチャレンジする、という捉え方と、ここでの”devil”とは単に人を指す意味での”devil”という捉え方の2つがあるようです。


2017年12月11日月曜日

to the tune of

昨日の新聞ではビットコインがついに200万円台のの値を付けたそうで、当ブログでつい先日100万円台を窺う値上がりという記事を話題にしたばかりだったので、急騰するビットコイン市場を改めて驚きを以って見ています。

素人は手を出すものではないように私自身は思うのですが、ビットコイン自体の仕組みは安全であるとされています。

それでも、下記に引用する記事によれば、多額のビットコインが盗難にあったという事件も発生している訳で、やはりという気もします。


A bitcoin mining service was hacked to the tune of $64 million this week, underscoring once again how the world of digital currency attracts scammers and thieves.

Such stories can scare off amateur investors who fear bitcoin isn’t just volatile, but that it’s insecure. This isn’t really fair to bitcoin. The reality is bitcoin is secure, and ordinary people can protect it without much effort. The real problem is not everyone understands how bitcoin works, which leads them to make choices that expose them to theft.
(Jeff John Roberts. How Bitcoin Is Stolen: 5 Common Threats. Fortune. December 8, 2017.)


さて、引用記事の中で、


to the tune of


という表現が出てきます。

このフレーズを初めて見たのですが、研究社の大英和を引いてみると、


大枚(to the amont of)


とありました。

オンライン辞書などでも、”to the tune of”というフレーズで、”approximately”とほぼ同義などとありますが、Merriam-Websterでは、


informal — used to emphasize a large amount of money


とあり、単に概数という訳ではなく、その大きさ、特に金銭の高額さを強調した表現であるということです。

“tune”とはご存知の通り音楽用語で節回しや調子、メロディーのことを指しますが、”to the tune of”が何故金銭の高額さを表す表現として使われるようになったのかは、色々しらべてみましたが、謎です。


2017年12月8日金曜日

チル? ― chillax

最近の若者言葉に「チル」というものがあるそうです。今朝通勤電車でヤフーのニュースのヘッドラインを斜め読みしていて知りました。

この「チル」というのは動詞で、「カフェでチルしていました~」のような使い方がされるとありました。(日経トレンディネット)

どうやらリラックスするとか、くつろぐ、といった意味で用いられるようです。

「チル」は英語で”chill”で、ご存知のように「冷える」という意味ですが、”chill out”というフレーズがリラックスするという意味で用いられることから、若者言葉の「チル」に至っているようです。

ところで、少し前に英語の俗語表現に、


chillax


というものがあるということを知りました。これは、"chill"と"relax"のカバン語です。


I've hit 10,000 steps! My Fitbit is vibrating and digital fireworks are shooting across the tiny screen on my wrist. The only problem is I haven't even arrived at my office yet.

I hit the gym before I go to work, and think heck, if I've already logged that many steps, why not kick back and chillax the rest of the day? This is the first sign that something is awry on my quest to find out if wearable technology, or wearables, can actually make us healthier.
(Samuel Burke. Body Smart: Can a week of wearables improve your health? CNN. August 14, 2017.)


この"chillax"という単語はMerriam-Websterのオンライン辞書にも載っていて、びっくりしたことには初出は1999年ということですから、「チル」とは成り立ちはちょっと違うのかもしれませんが、意味合いはほとんど同じと言えるでしょう。


2017年12月7日木曜日

What's in a name?

アメリカ小売業の最大手として知られるウォルマートが社名を変更したというニュースです。

同社の正式名称、つまり登記上の社名は、Wal-mart Stores, Inc.ですが、これをWalmart Inc.にするというものです。

ハイフン(-)が省略されたのと、Storesがなくなった、というだけのことですが・・・。


What's in a name? For Walmart, it will soon be a little less.

The company, which became the largest retailer in the world with a huge chain of stores, is changing its name to reflect its increasing emphasis on e-commerce.

As of Feb. 1, it will no longer be "Wal-Mart Stores" and will get rid of the hyphen and drop "stores" from its legal name.

“While our legal name is used in a limited number of places, we felt it was best to have a name that was consistent with the idea that you can shop us however you like as a customer,'' Doug McMillon, Walmart's president and CEO, said in a statement. "As time goes on, customers will increasingly just think of and see one Walmart.”
(Charisse Jones. Walmart changes name, dropping 'stores' and hyphen, as it underscores online image. USA Today. December 6, 2017.)


さて、引用した冒頭に、


What's in a name?


とあるフレーズを目にしたことがある方は多いと思います。

直訳すれば、名前の中に何があるのか?ということになりますが、名前がどうだっていうの?というような訳が一般的です。

これはつまり反語的な表現であり、名前がどうした、大事なのは名前ではない、大切なのは中身!ということです。

このフレーズが人口に膾炙しているのは、シェークスピアのロメオとジュリエットの中で、ジュリエットのセリフとして有名だからのようです。

ロメオとジュリエットを読んだことのない方はこれをきっかけに一度読んでみると良いでしょう。


2017年12月6日水曜日

Cheaters never prosper.

来年、2018年の2月、韓国・平昌(ピョンチャン、Pyeongchang)で開催される予定の冬季オリンピックですが、参加国としてロシアが締め出されることがIOCで決定しました。

ご存知のように国家ぐるみでのドーピングを行ってきたことに対する処罰です。


Russia unveiled its uniforms for the upcoming Winter Olympics in South Korea last week, a gesture of “What, me worry?” confidence ahead of Tuesday’s momentous decision by the International Olympic Committee on whether to ban the nation from competition in Pyeongchang because of state-orchestrated doping. Well, the verdict’s in. Russia can start looking for the nearest Goodwill bin.

The IOC has banned Russia from the Games. Russian athletes deemed untainted by doping will be allowed to compete, but only under a neutral flag, not a Russian one. They won’t wear their spiffy new uniforms, instead relegated to outfits branded with the acronym “OAR,” Olympic Athlete from Russia. If they win a medal, they’ll hear the Olympic anthem, not Russia’s. Russia’s medal count at Pyeongchang can already be put into the record books: zero.

It’s a punishment unprecedented in the history of the Olympics, and one that IOC officials said fits the unprecedented scale of Russia’s cheating.
(Editorial: How do you say, 'Cheaters Never Prosper' in Russian? Chicago Tribune. December 5, 2017.)


ドーピング不正を行わなかった同国選手は出場できるようですが、ロシア国としての選手としてではなく、"neutral flag"の元参加することになるそうで、これは独立参加選手団、あるいは個人参加としての枠組みとされるようです。

さて、記事のタイトルに、


Cheaters Never Prosper


と出てきますが、不正は決して繁栄しない、とでも訳しましょうか。

ドーピング不正によって勝利が一旦はもたらされるとしても、不正は必ず明らかになる、ということでしょう。


2017年12月5日火曜日

migraine

私自身は頭痛に悩まされた経験というのはあまりないのですが、女性は特に偏頭痛に罹る割合が男性に比べて高いとよく聞きます。

最近、この偏頭痛(migraine)によく効く薬が開発中らしいです。


New, long-acting drugs may hold hope for millions of people who often suffer migraines. Studies of two of these medicines, given as shots every month or so, found they cut the frequency of the notoriously painful and disabling headaches.

The drugs are the first preventive medicines developed specifically for migraines. They work by interfering with a substance involved in modifying nerve signaling and progression of pain and symptoms.

“It's a whole new direction” for treatment and an important advance for people who don't want to take or aren't helped by the daily pills sometimes used now to prevent recurrences, said Dr. Andrew Hershey, neurology chief at Cincinnati Children's Hospital Medical Center.
(Help for migraines. The Associated Press. December 4, 2017.)


偏頭痛のことを英語で、migraineと言いますが、何故そう言うのか語源が気になったので調べてみました。

中期フランス語でもmigraineという単語があるそうですが、これはラテン語のhemicraniaが変化したものだそうです。

つまり、hemicraniaというのは、hemi-(半分の)という部分とcranium(頭蓋)という部分からなり、頭の片方で生じる痛み、ということです。


2017年12月4日月曜日

wait in the wings

最近スマートスピーカー(というんでしょうか?)なるものが話題です。

円筒形をした、テーブルに置くようなイメージで売り出されているアレです。昔だったら茶缶か何かかと思うでしょう。

私の記憶では確かアマゾンが最初に出してきたかと思うのですが、その後グーグルも同じような製品を発表し、家電量販店でも売り場の一角を占めるくらいの取り上げ方になりました。アップルも発売を予定しているらしいですが、クリスマスに間に合わないというようなニュースも目にしました。

実物を手に取ってみたことも試したこともないのですが、あの茶筒みたいな置物に話しかけることで色々なことを代わりにやってくれるそうです。

その代わりのこととは、今日の天気とか、ニュースといったことに始まり、いずれはIoT家電などと連動し、簡単な家事をこなすくらいのことはできるようです。近い将来、洗濯物くらいはやってくれるようになるのかもしれません。

さて、前置きが長くなりましたが、グーグルのスマートスピーカーの基盤になっている、Google Assistantについての記事からの引用です。


Today, the Google Assistant got some cool new tricks, including the ability to find and recommend local services like a plumber, electrician, or locksmith. It’s a neat trick at first glance, but there may be a giant problem waiting in the wings.

In a blog post explaining how the new feature will work, Google lays out how the recommendations are generated:

In many cities the Google Assistant will suggest providers that have been prescreened by Google and companies like HomeAdvisor and Porch so you can feel confident they’re ready to take on the job.

That sounds great! But what about the specific cities where Google hasn’t specifically screened companies?

And if you’re in a city that doesn’t have any available guaranteed or screened providers, you’ll still get an answer from the Assistant with other nearby results.
(Chris Mills. Google Assistant now recommends a plumber or locksmith, and it’s a disaster in the making. BGR. November 30, 2017.)


このGoogle Assistantというのは、いわゆる音声認識をする技術と理解していますが、音声認識をした後の「情報」や「役務」の提供には同社が誇る検索エンジンとしての膨大なデータがバックエンドにあるわけで、そこが肝だというわけです。

そして、記事のライターは、


there may be a giant problem waiting in the wings


と続けます。

この"waiting in the wings"という表現が気になったので調べてみました。

ランダムハウス英和によると、これは俗語表現とされており、


(姿を見せずに)待ち構える


とありました。

なぜこのような意味になるのでしょうか?

ここでいう"wings"とは、昆虫や動物の羽根や翼のことではありません。舞台における「ソデ」のことなのだそうです。舞台袖は左右にあるので、複数で"wings"というわけです。

「姿を見せずに」というところがポイントですが、要は出演者が舞台袖で自分の出番を待っている、ということなのです。

Google Assistantの話題に戻りますと、大きな問題(a giant problem)が出番を待っている、ということなのですが、ユーザーがスマートスピーカーにお願いする内容に対する結果というものは結局のところ同社が検索エンジンとして持つ情報をベースに依存している訳なので、期待外れも当然ありうるのです。


2017年12月1日金曜日

朗報 ー ammunition for

犬好きの方には朗報!?

どうやらイヌの方がネコよりも賢いらしい、という研究結果が発表されたようです。


A new study has some ammunition for dog people everywhere.

The research, published in the journal Frontiers of Neuroanatomy, says dogs may be brainier than cats. That is, dogs have cerebral cortexes with twice as many neurons — the brain cells responsible for thought, planning and behavior – compared to cats. Scientists have associated neuron density with overall cognitive ability – i.e. intelligence.

For the study, a group of researchers led by Suzana Herculano-Houzel, an associate professor of psychology and biological sciences at Vanderbilt University, examined the neuronal density and brain sizes of various carnivorans, a class of mammals that includes many predators – along with some omnivores and and a few herbivores.
(Jamie Ducharme. Dogs Are Brainier Than Cats, New Study Finds. People. November 30, 2017.)


研究のソースによるとそれなりに学術的な研究のようですが、大脳皮質における神経単位はイヌがネコの2倍になるそうです。

私は自宅で猫を飼っていますが、毎日ひっかかれたり受難しているので、犬だったら引っかかれることはないのだろうかなどと考えたりしますが・・・(笑)

さて、冒頭で、


A new study has some ammunition for dog people


とあるのですが、この"ammunition"は武器とか弾薬といった意味であることはご存じのとおりですが、比喩的な意味合いで、


(自分の意見や主張に)有利な情報、材料


という意味があります。


2017年11月30日木曜日

ウェアラブルは遂にコンドームに・・・ ― condom

誰がこんなものを考えついたのでしょうか?

「スマートコンドーム」と呼ばれる、世界で初の避妊具の登場です。


Makers of the world’s first ‘smart condom’ have finally revealed a look at the 'game-changing' new device, which boasts the ability to detect STIs, assess performance, and even calculate how many calories you burned during sex.

The $80 i.Con Smart Condom isn’t actually a condom – instead, the photos reveal it’s a ring-shaped wearable that mimics the style of another popular sex toy to sit at the base of the penis.

While there are potential benefits, the smartphone-connected device has sparked concerns that it could be used to spy on a person’s intimate moments.
(The smart condom that can rate your performance in the bedroom (and tell you if you have an STI). Daily Mail. November 28, 2017.)


スマートホンと連携させることができる"smart condom"は性感染症を検知するのにも役立つそうですが、"assess performance"(パフォーマンス評価)って、一体何をでしょう?

改めて気になったので辞書を引いたのですが、"condom"という単語は語源不詳だそうです。

一説には、英国人医師の名前に由来するとの尤もらしい説もあるようなのですが、証拠に欠けるそうです。

"condom"というスペルが定着しているかに思えますが、condam、quondamなどのスペルも見られ、イタリア語で手袋を意味するguantoneに由来するとの説もあるそうです。(Online Etymology Dictionary)

なお、「コンドーム」(condom)などと大っぴらに言うようになったのはエイズ問題に関する世間的な認知が高まってからで、それまでは日陰の存在であったともされています。

アメリカ人も"condom"という代わりに、ちゃんとした"prophylactic"という単語を使っていたようです。


2017年11月29日水曜日

オーストラリアで安楽死法が成立 ― euthanasia

オーストラリアのビクトリア州で、安楽死を合法とする法案が議会で可決され、同国初のケースとなりました。


Victoria has become the first state in the country to legalise assisted dying for the terminally ill, with MPs voting to give patients the right to request a lethal drug to end their lives from mid-2019.

After more than 100 hours of debate across both houses of Parliament and two demanding all-night sittings, Lower House MPs ratified the Andrews Government's amended bills.

The bill will now go to the Governor for royal assent.

Premier Daniel Andrews, who came to support euthanasia after the death of his father last year, paid tribute to colleagues, including Health Minister Jill Hennessy, for their work on the bill.

"I'm proud today that we have put compassion right at the centre of our parliamentary and our political process," he said.
(Jean Edwards. Euthanasia: Victoria becomes the first Australian state to legalise voluntary assisted dying. ABC News. November 29, 2017.)


これにより、末期症状にある患者が希望すれば安楽死するための薬剤投与を受けることができるとされています。

さて、記事中では"assisted dying"という表現が使われていますが、安楽死を指す英語としては、


euthanasia


で、これはギリシャ語で死を意味するthanatosに、良い(good)を意味する接頭辞euが付いたものです。


2017年11月28日火曜日

ビットコインが高騰 ― gun for

先日の新聞でビットコインの価格が高騰していることを報じていました。

何と今年はじめ1ビットコインは約10万円だったものが、現在100万円近くにまで高騰しているということです。10倍の価格です。


Bitcoin is showing no signs of slowing down, blowing past $9,000 less than a week after topping $8,000 and now quickly closing in on five big figures.

The price of the largest cryptocurrency by market value is soaring as it gains greater mainstream attention despite warnings of a bubble in what not everyone agrees is an asset. From Wall Street executives to venture capitalists, observers have been weighing in, with some more skeptical than others. Bitcoin has climbed more than 40 percent over the past two weeks.
(Bitcoin Guns For $10,000 as Cryptocurrency Mania Intensifies. Bloomberg. ovember 27, 2017.)


数年前には日本での取引所が突然閉鎖するなど、やはりリスクの大きいオンライン通貨という印象がありましたが、最近では大手家電量販店をはじめとして、一般消費でもキャッシュの代わりに使える通貨として定着を見せており、価格高騰の背景となっているようです。

さて、記事のタイトルで、


Bitcoin Guns For $10,000...


とあるのですが、この"gun for"という表現はあまりお目にかかったことのない表現です。

"gun"は拳銃のことですが、"gun for"という口語表現は、


(地位・賞などを)得ようと必死になる
(ランダムハウス英和辞書)


という意味で使われると載っています。

これは恐らく、前置詞for以下のものを得ようとして銃を突きつける、ということから来ているのだろうと思いますが、そうだとしたら物騒な表現ではあります。


2017年11月27日月曜日

tightrope

今日の朝刊の社説でミャンマーのロヒンギャ問題を取り上げていました。

少し前から新聞の国際面でたびたび目にしてきた「ロヒンギャ問題」ですが、内容を十分に理解できていませんでした。

ご存知の方には釈迦に説法となりますが、ロヒンギャは仏教徒が大勢を占めるミャンマーにおいて、イスラム教を信仰する少数民族でいわばマイノリティです。上述した社説によりますと、そのロヒンギャの武装勢力が警官隊に攻撃をしかけたことをきっかけに、迫害が始まったといいます。

ミャンマーは元軍事政権でしたが、このような迫害行為は軍事政権の復活へと時計を巻き戻す契機となる危険性をはらんでいるといいます。

そのミャンマーにローマ法王が初の訪問をすることになっているようです。


Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar

(CNN) — Pope Francis left Rome on Sunday night and will become the first pope to visit Myanmar when he arrives Monday.

The world's most high-profile Christian is about to take center stage in a staunchly Buddhist country accused of horrifying acts of brutality against its Rohingya Muslim minority.

The Pope has previously decried violence against the Rohingya, calling them his persecuted "brothers and sisters."

Experts warn that this trip will require balancing a uniquely complicated set of humanitarian, diplomatic and religious questions. Even his own cardinal has advised the Pope to steer clear of the word Rohingya for fear of stalling his message of reconciliation before it has even begun.
(Ben Westcott. Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar. CNN. November 27, 2017.)


ローマ法王がロヒンギャ問題に触れるのか触れないのか、が注目されています。

引用した記事のタイトルで、


Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar


とありますが、"tightrope"は綱渡り用の縄のことで、"walk (on) a tightrope"は文字通り、綱渡りをする、という意味です。

このコンテクストにおいて、ローマ法王が文字通り綱渡りをする、ということはないことは明らかで、意味合いとしては「危ない橋を渡る」ということになります。

日本語でも、政権は綱渡りの運営だ、などと新聞が論評することがありますのでそれと同じですね。


2017年11月24日金曜日

armistice

朝鮮半島情勢が緊迫する中、一人の北朝鮮兵士が韓国へ亡命した一件は、逃亡した兵士が銃撃を受けながらも辛うじて逃げ延びたことで世界中の注目を集めました。


(CNN) Dramatic video showing a North Korean soldier fleeing across the border into South Korea while being shot at by his former comrades was released by the United Nations Command Wednesday.

The video's release marks the first time the American-led UN Command has disclosed security footage of a defection across the heavily fortified demilitarized zone (DMZ) that divides North and South Korea, said Hochong Song, a public affairs officer for US Forces Korea.

By firing across the DMZ at the defector, North Korean soldiers violated the Korean War armistice, said the UN Command, which oversees the 64-year-old ceasefire agreement. One North Korean soldier also crossed the military demarcation line (MDL) -- another violation of the armistice that paused the Korean War in 1953 -- said Col. Chad Carroll, US Forces Korea public affairs director. A peace treaty formally ending the war has never been signed.
(Joshua Berlinger. Dramatic video shows North Korean soldier's escape across border. CNN. November 22, 2017.)


銃撃を受けながらも逃亡した兵士はその後一命を取り止め、今は快復に向かっていると報道されています。

事件は北緯38度線と呼ばれる軍事境界線で起きました。

朝鮮戦争の休戦ラインとして、南北2キロの幅に非武装中立地帯を設けられましたが(ウイキペディア)、軍事境界線というのはそれよりももっと狭い部分のことを指すようで、記事中はMDL (militaru demarcation line)と称されています。

記事中に、”armistice”という単語が使われています。「休戦協定」と訳されますが、これは、”arm”(武器、武装)と、ラテン語で停止を意味するsistereから作られた単語です。

2017年11月23日木曜日

米・インターネット危機 ー net neutrality

アメリカで、”net neutrality”が危機に瀕しているというニュースです。

“net neutrality”という言葉をご存知でしょうか?


Black Friday is still a couple of days away, but the Trump administration already has handed out gifts to the telecom industry.

The Republican-controlled Federal Communications Commission on Wednesday took the wraps off its rollback of net neutrality rules, which it will finalize next month and give internet service providers more control over what you see online.

(中略)

At its heart, net neutrality is about guaranteeing a level playing field for all online services and content providers. It ensures that broadband providers such as phone and cable companies can’t give preferential treatment to anyone — their own streaming-video service, say, over Netflix or Amazon Prime Video.
(David Razarus. Trump administration, in a gift to telecom firms, is pulling the plug on net neutrality. Los Angeles Times. November 22, 207.)


“neutrality”という単語は「中立」という意味ですので、”net neutrality”はインターネット上における中立性、平等、といった意味になります。

“net neutrality”に関する法律はオバマ大統領時代に導入されましたが、トランプ大統領就任後、見直しがされて廃止される見込みとなっているものです。

廃止を主張する側の言い分はサービスプロバイダーに競争の原理を働かせることができるというものだそうですが、一方、”net neutrality”が担保されなくなることで、プロバイダーが恣意的な「通信規制」を行ったり、接続料金の高騰に繋がる懸念があります。

恣意的な「通信規制」とは、例えば、ケーブルテレビの運営会社がプロバイダーの場合に、競合となるユーチューブなどよりも自社のライブストリーミングサービスを優先するようなことが起こりうるといったことが言われています。

2017年11月22日水曜日

しぶしぶ・・・ ― acquiesce

最近何かと取り沙汰されることが多い、ライドシェアリングの会社ウーバー(Uber)ですが、同社の個人情報が大量流出していたことが分かりました。


SAN FRANCISCO — In November 2016, Uber executives faced an expensive — and risky — decision.

Two hackers had stolen data about the company’s riders and drivers — including phone numbers, email addresses and names — from a third-party server, putting the personal data of more than 57 million people at risk. The hackers approached Uber and demanded $100,000 to delete their copy of the data, according to several current and former employees, who spoke on the condition of anonymity because the details are private.

Uber acquiesced to the demands. Under the orders of Travis Kalanick, who was then its chief executive, and Joe Sullivan, the chief security officer, the company paid the ransom.
(Uber Discloses Data Breach, Kept Secret for a Year, Affecting 57 Million Accounts. New York Times. November 21, 2017.)


ハッカーの攻撃により、同社サービスの利用者やドライバーとして登録している人たち、約5700万人もの個人情報が盗み出されたということです。

さらに驚くべきは、ハッカーは同社に対し、盗んだ個人情報を個人情報の「買い取り」を要求し、ウーバーがそれをのんだ、ということです。10万ドルを支払ったそうです。

さて、今日の1語ですが、


acquiesce


という動詞ですが、同意する、という意味です。

同意を意味するのに、consentやagreeなど、馴染みのある単語はほかにもありますが、"acquiesce"にはしぶしぶ、消極的な同意である、という含意があります。

あまり見慣れない単語かもしれませんが、そのスペルから"quiet"を想起したあなたは語源のセンスがあります!

"acquiesce"も"quiet"もラテン語のquiescere(休息する)に由来しています。

しぶしぶ・・・、というのは異を唱えることなく、つまり静かに従う、ということでもあります。


2017年11月21日火曜日

quarter-life crisis

“quarter-life crisis”という言葉をご存知でしょうか?

下記の引用を読んでみましょう。


Adulting is a struggle.

A new LinkedIn survey of 2,000 millennials found that 72% of young professionals ages 25 to 33 said they’ve been through a quarter-life crisis, or a period of self doubt and insecurity causing them to question their life choices, relationships and career paths.

The main factors people grappled with were finding a job they’re passionate about (57%) and the pressure to buy property (57%). Both priorities were much higher than finding love (46%). Women (61%) in particular are more likely to be unsure of what their next career move is compared to 56% of men.
(Jeanette Settembre. Majority of millennials claim to be in a quarter-life crisis. New York Post. November 20, 2017.)


“quarter-life crisis”とは、簡単に言ってしまうと、20代後半から30代にかけての若者が就職や結婚など、人生における決断について思い悩むことです。

そんな事なら誰にでもある事でしょうが、20代後半から30代というのは特に実社会における経験が不足しているがために陥りやすい悩み(crisis)ということがあります。

これを”quarter-“といっているのは、人生100年の4分の1という解釈でしょうか。

2017年11月20日月曜日

月面着陸はやらせだった? ― stagehand

月面着陸は果たしてやらせだったのか?

1972年12月のアポロ17号の月面着陸とされる写真に、「裏方」とみられる人物が映りこんでいるとYouTubeユーザーが指摘し、騒ぎになっています。


Almost 50 years after man walked on the moon, the “giant leap for mankind” is under the microscope once again – with conspiracy theorists convinced they have proof one of the moon landings was fake.

A picture allegedly taken in December 1972 of the final Apollo 17 moon mission has been shared online, and shows what one YouTuber believes is the reflection of a “stagehand” in the helmet of one of the astronauts.

The photo, uploaded to YouTube this week by a user named Streetcap1 is entitled “Reflection in a Visor,” and Streetcap1 suggests this casts doubt onto whether the 1972 moon landing, in particular, was staged.
(Harriet Sinclair. 'Fake' Apollo Moon Landing Photo Claims To Show Proof The Mission Was A Hoax. Newsweek. November 19, 2017.)


写真入りの記事を読んでみますと、宇宙服を着た飛行士のバイザーに、もう一人の人物らしき姿が映り込んでいるのですが、見たところ宇宙服を着ているようには見えず、これが月面着陸の写真を演出した「裏方」ではないかと疑われているものです。

"stagehand"という単語が使われています。

改めて説明の必要もないと思いますが、舞台(stage)で働く人(hand)のことです。

ちなみに、人類初の月面着陸は1969年7月20日のアポロ11号で、今回取りざたされている写真とは別です。

今回の指摘は月面着陸について陰謀説を主張する論者たちの格好のネタになっているようですが、果たして真実は!?


2017年11月17日金曜日

better off

子育てに優しい都市はどこでしょう?

不動産ビジネスのベンチャー企業が行った調査によると、上位を占めるのはコペンハーゲンやオスロを始めとして北欧の都市で、アメリカの都市はシアトルがようやく第31位に出てくるくらいで、全体的にランクが低いそうです。

ちなみに、アジア圏でのトップはシンガポールで、日本の都市としては東京がシアトルよりもさらに下位の37位に初めて出てきます。


Parents would be better off raising their children in European, Asian or Australian cities, according to a Wednesday report.

Real-estate technology startup Homeday evaluated hundreds of cities across the globe on 15 metrics that matter to families, including housing availability and cost, school quality, safety, parental leave laws, healthcare, pollution, green spaces, activities for kids and general affordability.

The result: America isn’t first. Not even close. In fact, the first US city to make the list is Seattle, at No. 31.

Topping the list of best cities for families are Copenhagen, Oslo, Zurich, Stockholm and Hamburg.
(Hana R. Alberts. US cities are terrible for families. USA Today. November 16, 2017.)


東京よりも子育てに相応しい国内の都市はいくらでもあると思っていますが、それはさて置き、今日は“better off”という表現を取り上げたいと思います。

引用では冒頭の部分で使われていますが、”better off”は続くフレーズで表現される内容が「より良い選択である」ことを言うのに使われます。

“better off”に続くフレーズで典型的なものは、引用にもあるように、動詞の現在分詞形(〜ing)です。


For most clients, I still believe they are better off buying a home in established neighborhoods, because such are more likely to be desirable in a recession as in our current booming market.
(Chicago Sun Times, 2000)


“better off”にはもうひとつ別の意味があり、これはそもそも”off”という副詞が持っている意味合いなのですが、


暮らし向きが良い、裕福である


という意味で使われることがあります。例えば以下のような例文に見られます。


He is far better off now than he was ten years ago.(10年前よりずっと暮らし向きがいい。)
(研究社新英和大辞典第5版)


“better off 〜ing”のフレーズはこの発展形ではないかと思っています。


2017年11月16日木曜日

up and running

グーグルのクラウドサービスのひとつとして知られるGoogle Docsが一時的にアクセス出来なくなるという障害に見舞われました。


Google Docs, the free word processing software from the Internet giant, went down Wednesday, but is now back up and running.

"Sorry for the disruption," Google said in a tweet. "Thanks again for your patience with us." The program was down for just under an hour, according to Google.

Google Docs has become the writing program of choice for many of today's office and freelance workers, as well as students, who can collaborate with others using the Web-based program.
(Jefferson Graham. Google Docs is up and running again. Get back to work. USA Today. November 15, 2017.)


Google Docsは協働作業にも向いているプラットフォームだそうで、多くの人たちに影響が及んだ模様です。

情報システムによるサービスが使えなくなると、(システムが)ダウンした、などと言います。

Google Docsはその後復活し、


up and running


となりました。

この表現は情報システムのコンテクストでよく使われる表現で、システムが正常稼働していることを表現する時に決まって用いられます。


2017年11月15日水曜日

不意打ち ー sucker-punch

ただの”punch”ではありません。

“sucker-punch”と、記事のタイトルにあります。初めて見る単語でした。


College football player expelled after sucker-punching coach

NASHVILLE, Tenn. — A Tennessee State University football player has been dismissed from the team and expelled from the school for hitting a coach.

TSU athletics director Teresa Phillips told The Tennessean that 22-year-old senior defensive end Latrelle Lee, of Dothan, Alabama, was kicked off the team and expelled Monday.

Videos show Lee hitting head strength coach T.J. Greenstone twice in the head, knocking him to the turf on the sideline during the Saturday night game against Southeast Missouri at Hale Stadium.
(New York Post. November 14, 2017.)


Merriam-Webster Dictionaryの定義では、


to punch (a person) suddenly without warning and often without apparent provocation


とあり、“sucker-punch”というのは日本語で言うと「不意打ち」というのが相応しそうです。

ここで、ただのパンチではなく、”sucker-“とあることの解釈ですが、”sucker”には騙されやすいカモという意味合いがあり、不意打ちを受けるのは被害者の方に非があると言わんばかりで如何なものかと思いますが、そのような説がもっぱらです。


2017年11月14日火曜日

一斉握手? ー group handshake

ASEANでの首脳会合が13日、フィリピンのマニラで行われました。

今日の朝刊で各国首脳が手を繋いで横一列に並んでいる写真を見ましたが、この写真撮影について話題になっています。


President Trump on Monday attended the opening ceremony of the summit for the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN) in Manila, Philippines, where Trump initially struggled during a group photo with world leaders ahead of a one-on-one meeting with Philippine President Rodrigo Duterte.

(中略)

The world leaders then posed for a photo, with Trump standing next to Duterte.

Each leader placed his right hand over his left hand as part of the customary ASEAN handshake. Trump had a “false start” with the handshake before doing it properly, according to the pool report.

Photos of Trump doing the handshake quickly went viral.
(Jaqueline Thomsen. Group handshake briefly stumps Trump. The Hill. November 12, 2017.)


同じような写真をどこかで見たことがあるような気がしました。記憶を辿ると、それは10月に行われた衆院選を前にした党首討論での写真撮影でした。

個人的な印象、また感想と断っておきますが、この類の写真、というかパフォーマンスは皮相的な感じがして、あまり好きではありません。

討論会でのこの「パフォーマンス」はメディアの要請によるものだそうです。大の大人が手を繋いで何を言いたいのか?

そんなことを漠然と思っていたところ、今回引用した記事に触れ、これは「手を繋いでいる」のではなく、「握手」(handshake)の一種なのだ、ということに気付かされた次第です。

多くのメディアが、この写真撮影でトランプ米大統領がまごついていることを取り上げているのですが、


group handshake


と表現しています。

辞書には出てきませんが、各国首脳が左右の腕を交差させて隣の人と握手する格好となるこの「ポーズ」は、どのメディアでも”group handshake”と表現されています。

考えてみれば、単に手を繋ぐのでは右手と左手との話になりますが、握手は右手同士(もしくは左手同士)になりますから、腕をクロスさせる必要が出てきます。

このような握手の形態に正式な名称があるのか、またその由来はどこにあるのかなど、不明なのですが・・・。


2017年11月13日月曜日

dwarf

メキシコで生後10ヶ月の男の子がとんでもなく成長著しく、9歳児の平均体重並みという、医者も困惑する状況にあるそうです。


A Mexican mother whose 10-month-old son weighs the same as a nine-year-old has spoken out about his mystery condition.

Isabel Pantoja, 24, from the Pacific coast state of Colima, said at first she assumed the baby Luis's growth was down to the fact that 'I had good breast milk' but now she is desperately worried for her son.

(中略)

At birth Luis weighed 3.5kg (8lbs), about the same as his brother Mario, who is almost three but is now dwarfed by his baby brother.
(The Daily Mail. November 12, 2017.)


生まれた際には3.5キロと、普通よりもやや大きめというくらいでしたが、その後グングンと成長し、今や18キロもあるそうです。

さて、記事の中でかきのようなくだりがありますが、


his brother Mario, who is almost three but is now dwarfed by his baby brother


ここで、”dwarf”が動詞として使われています。

このような用法を初めて見たのですが、”dwarf”には小人という意味の他に、


(相対的に)相手を小さく見せる、卑小に見せる


という意味があるのを知りました。

取り上げた記事の例でいうと、問題の男児が大きすぎて、もはや兄の3歳児が小さく見えてしまうほどだ、ということです。

このような”dwarf”の意味は物理的な物の大小に留まらず、規模や価値、重要性などの概念的な内容についても用いられます。


The two couples also teamed up with others to create the Breakthrough Prizes for scientists who make discoveries that extend human life. Its $3 million payouts - given to six scientists each year - dwarf similar awards, including the Nobel Prizes, currently about $925,000.
(Washington Post, 2015)


As powerful as it will be, the impact that the Internet of things will have on our personal lives is dwarfed by its business potential. Soon, companies will be able to perfectly match product demand to raw materials orders, streamlining supply chains and minimizing waste to an extraordinary degree.
(Futurist, 2012)






2017年11月10日金曜日

slash

まずは下記に引用する記事をお読みください。


This swimsuit model-slash-security guard could kick your ass

Growing up in Cincinnati, Iyonna Fairbanks knew she wanted to pose in front of the camera from a young age. She looked up to ’90s supermodels like Naomi Campbell and Cindy Crawford.

“I love [modeling], and I’m so passionate about it,” Fairbanks, 25, tells The Post.

Now she’s one step closer to her dream, after being named an open-casting-call finalist for the Sports Illustrated Swimsuit Issue. But her life hasn’t always been so glamorous — she still has a 9-to-5 job as a security guard at a chemical plant in her hometown.
(Christian Gollayan. This swimsuit model-slash-security guard could kick your ass. New York Post. November 5, 2017.)


記事のタイトルの部分で、


swimsuit model-slash-security guard


とあるのですが、最初、この部分が何を言わんとするのか全く分かりませんでした。

記事を読んでいくと、このモデルさんが実はモデルだけでは食べていけないので、警備員の仕事をしながらモデルをやっているというくだりがあって、ようやくわかりました。

"slash"はつまり、記号のスラッシュ(/)のことで、"swimsuit model-slash-security guard"は、


swimsuit model/security guard


と解釈すべきものだったのです。

単に"/"の記号で書けばよいようなものですが、果たしてこのような"slash"の使い方が一般的なのか疑問が出てきました。

コーパスを検索してみると、このような"slash"の使い方もあながち珍しいものでもなさそうです。


And now we're going to get an exclusive look inside the small box of which magician slash contortionist slash performance artist David Blaine is going to step tomorrow for 44 days.
(ABC_GMA, 2003)


ここでは、"slash"は接続詞の"and"とほぼ同じような役割を担っています。


2017年11月9日木曜日

アレを英語で? ー dingus

当ブログでは、「あれを英語で?」のコーナーを設けていますが、今日は「あれ」ではなく、まさしく「アレ」を英語で何と言うのか、という話題です。


If you’re trekking in the Austrian Alps there’s a number of things you’d probably expect to see, including snow, rocks, and precious little vegetation. Hikers have gotten an eyeful of all that and much more in recent days, as someone has taken the liberty of installing a huge wooden phallus on the top of the Otscher peak, and nobody has claimed responsibility for it.

The odd tribute to the male reproductive organ was first spotted by a longtime hiker who declared it to be the peak’s new mascot, though the intentions of its builder remain unknown. At a height of over 6,200 feet, the peak isn’t exactly a leisurely climb, and carrying a man-sized (as in, the height of a man, not the size a man would- you know what, nevermind) dong to the top would be a bit of a challenge.

The area is popular among skiers and recreational hikers alike, so there’s no shortage of potential culprits who could have left the big wooden dingus behind, but that doesn’t bring us any closer to finding the identity of the prankster.
(Mike Wehner. Wood mysteriously erected. New York Post. November 8, 2017.)


アルプスの頂に屹立する「アレ」について(写真付きの記事はこちら)、記事中では、”phallus”なる単語がまず出て来ます。(”phallus”については、以前、”phalloplasty”という単語を取り上げた時に触れましたね。)

「アレ」は木製で、人の背丈程もあるそうですが、山のてっぺんに誰が何の目的で置いたのか謎のままだそうです。

引用部分の3段落目に出てくる、”dingus”というのがつまりは「アレ」を表現したいときに使う単語で、ドイツ語で「物」を意味するDingesから来ています。


2017年11月8日水曜日

cinched waist

トランプ大統領の訪日が今週前半のトップニュースでしたが、既に大統領は次の訪問先である韓国に向けて発ち、東京都内の厳戒態勢は台風一過の感があります。

今回の訪日ではトランプ大統領に先駆けて、大統領補佐官として、娘のイヴァンカさんが来日しました。

そのイヴァンカさん離日後に、大統領夫妻が専用機で米軍横田基地に到着しました。

ファーストレディーであるメラニア夫人のファッションが注目されているのですが、イヴァンカさんと比べて日本の慣習に沿ったものであることが評価されているようです。


In preparing her wardrobe for her official state visit to Japan, Melania Trump heeded common advice about proper business attire in that Asian country, opting for simple, elegant and sedate skirts and coats for meetings with Japanese officials, including with Emperor Akihito and his wife Empress Michiko.

(中略)

For her second day in Japan, Melania Trump and President Trump met with Emperor Akihito and Empress Michiko at the Imperial Palace. For that tradition-bound occasion, the first lady wore a navy mid-length Dior dress, with angel sleeves and cinched waste (sic) that revealed only a flash of ankle.
(Melania Trump, unlike Ivanka Trump, sticks to tradition in her Japan wardrobe. The Mercury News. November 7, 2017.)


取り沙汰されているのは色合いとスカートの長さのようなのですが、イヴァンカさんが明るいピンクのドレスに太ももが露わな短めのスカートであったのに対し、天皇皇后陛下に面会したメラニア夫人は落ち着いた群青色の、足首までをカバーするドレスであったことが報じられています。

記事中、


cinched waist


と表現されていますが(”waste”とあるのは明らかなスペルミスです)、これは腰の辺りがくびれていて、シルエットを強調するデザインになっていることを意味しているようです。

この”cinched”という単語を辞書で引いてもこのような意味は載っていないのですが、”cinch”という動詞は元々、乗馬の馬に鞍を締め付けるという意味らしく、物事を確実にする、というような口語的な意味で使われるようになったようです。


2017年11月7日火曜日

トランプ大統領訪日 ― sidekick

トランプ・アメリカ大統領の来日に伴い、東京都内は厳戒態勢です。

月曜朝の通勤でまず気が付いたのは、メトロの床に置かれたコーヒーの空き缶でした。恐らくは全ての駅からごみ箱が撤去されたことで、捨てる場所がなかったのでしょう。

勤務先の最寄駅を出ると、装甲車などの警察車両が道路を規制していました。

大統領の訪日は昨日月曜日がメインだったようですが、今朝読んだニュース記事の1つから引用したいと思います。ワシントンポスト紙の記事タイトルです。


Japanese leader Shinzo Abe plays the role of Trump’s loyal sidekick
(The Washington Post, November 6, 2017.)


目を引いた単語は、


sidekick


なのですが、これは辞書を引くと俗語表現で、相棒とか親友の意味だそうです。

日米同盟をさらに強固なものにすることで日米首脳が一致していることなど、邦紙朝刊でも1面で報じられています。北朝鮮の脅威を考えたとき、このような同盟の結束は歓迎すべきことには違いないのですが、どうもそうばかりとは言えないのかもしれません。

ワシントンポスト紙の記事を読みますと、そうとばかり言っていられないような、少し考えさせられる気になります。

そもそも、"sidekick"に"loyal"(忠実な)という修飾語が付いているのは意図があってのことでしょうか?

Merriam-Webster Dictionaryで"sidekick"をチェックしてみると、


a person closely associated with another as a subordinate or partner


とあるのですが、"subordinate"は相手を下に見ていることで、相棒というよりは、手下、といった意味合いが出てきます。

ワシントンポスト紙の記事はこちらです。


2017年11月6日月曜日

manila folder

下記の引用記事で、


manila folder


なる用語が出てくるのでいったい何のことかと思いきや、オフィスでよく使われている紙製の書類フォルダのことでした。


Holding manila folders filled with pages of her handwritten reports, Dr. Anna Konopka insisted her system for keeping track of her patients' medical conditions and various prescriptions works fine.

But the New Hampshire Board of Medicine disagrees. It is challenging the 84-year-old New London physician's record keeping, prescribing practices and medical decision making.

Part of their concern is her remedial computer skills, which prevent her from accessing and using the state's mandatory electronic drug monitoring program. The program, which the state signed onto in 2014, requires prescribers of opioids to register in an effort reduce overdoses.

Konopka surrendered her license last month and went to court Friday in an effort to regain it.
(Michael Casey. Doctor fights to regain license lost to lax computer skills. ABC News. November 3, 2017.)


この"manila"はフィリピンの首都のマニラ(Manila)のことなんだろうかと思って辞書を引いてみると、マニラ麻(manila hemp)と言われる原料で作った紙(manila paperと呼ばれます)ということで、地名のマニラから来ていることがわかりました。

アメリカのオフィスワークで、"manila folder"なる用語を聞いた記憶は無いのですが、なるほど彼らは少し古ぼけたような茶色がかった、紙製の書類フォルダを使っておりました。

日本のオフィスでみるものはもっと品質が良い(?)ものに見えますが、あの素材感は欧米独特かもしれません。


2017年11月3日金曜日

hygge

東京の帝国ホテルで今月11月末までデンマークフェアをやっているみたいです。

といっても私は帝国ホテルの回し者ではありません。

“hygge”という見慣れない単語を目にしたのがたまたまこの記事だったというだけです。


The Imperial Hotel Tokyo is holding the “Nordic Bliss” Denmark Fair through Nov. 30. Supported by the Danish embassy, guests can experience “hygge with Danish food and culture, while commemorating 150 years of diplomatic relations between Denmark and Japan.
(Experience the coziness of Denmark. The Japan Times. November 2, 2017.)


見慣れないというものの、どこかで見たことがあるな〜、と思っていたら、オックスフォード辞書が2016年の新語大賞にノミネートしたうちの1語でした。(最終的に1語に選出されたのは、当ブログでも取り上げましたが、”post-truth”という単語です。)

この、”hygge”という単語はデンマーク語で居心地良さを意味する単語なので、敢えて記事で使っている訳です。


Hygge, loosely defined as cozy or charming, is a lifestyle in Denmark and other Nordic countries and is a way to enjoy life. Guests can experience The Imperial Hotel Tokyo’s unique take on hygge during the fair.
(ibid.)


北欧に旅行したことがありませんので、一度行ってみたいです。私にとっては日比谷の帝国ホテルでも十分贅沢ですが・・・。


2017年11月2日木曜日

laughingstock

アメリカのトランプ大統領の発言がまた物議を醸しています。(ちなみにツイッターではありません。)


The White House on Wednesday flatly denied that President Donald Trump had ever called the American criminal justice system "a joke and a laughingstock," just hours after Trump said precisely that during a televised Cabinet meeting.

"We need quick justice and we need strong justice — much quicker and much stronger than we have right now — because what we have right now is a joke, and it's a laughingstock," Trump said at the meeting.

The president's remark followed a terror attack in New York City on Tuesday that killed eight people. The suspect, Sayfullo Saipov, was shot on the scene and quickly taken into custody. Authorities later found items that indicate the attack was inspired by ISIS.
(Christina Wilkie. Hours after Trump calls US justice system 'a laughingstock,' White House denies he ever did. CNBC. November 1, 2017.)


アメリカの司法システムを、"joke"であり、"laughingstock"と評したということです。

大統領のコメントは、ニューヨークでのテロ事件を受けてのものだったようですが、この発言を取り上げるメディアに対してホワイトハウス側が発言の意図を擁護する展開になっているようです。

さて、この"laughingstock"なる表現は初めて見るものでしたが、辞書を引くと、


物笑いの種


という意味だと分かりました。

スペルは、laughing-stock、とハイフンが入っているものもありますが、かつては”laughing stock”のように2語で書かれてもいたようです。

ここにおける”stock”とは杭のような棒状の支柱を指しており、人を縛り付けて晒し者にするためのものでした。

罰を与えるということがその目的であったと思われますが、意味合いは嘲笑的なものに変容していったのかもしれません。。


2017年11月1日水曜日

be thrown for a loop

Google Docsというクラウド上で文書などを保存し、他のユーザーとシェアするサービスがあります。

私はあまり使ったことがないのですが、最近このGoogle Docsで、保存していたファイルに突然アクセスできなくなるなどの不具合が頻発しているそうです。


Google Docs threw some users for a loop on Tuesday when the service suddenly locked them out of their documents for violating Google’s terms of service. The weird part? The documents were innocuous. The alerts were caused by a glitch, but they served as a stark reminder that not much is truly private in the cloud.

“This shows that Google is using advanced machine learning and other A.I. technologies to examine vast amounts of information in near real time,” Dana Gardner, a leading cloud expert and a principal analyst at Interarbor Solutions, said on Tuesday.
(Maya Salam. Google Docs Glitch That Locked Out Users Underscores Privacy Concerns. New York Times. October 31, 2017.)


アクセスできなくなる理由として、利用規約(Terms of Service)に違反した、というようなメッセージが表示されることもあるそうなのですが、被害を蒙っているユーザーによると必ずしも利用規約に違反するような内容のファイルを保管しているということでもなく、ユーザーを困惑させている模様です。

引用した記事の冒頭で、


Google Docs threw some users for a loop


とありますが、この"throw ~ for a loop"というのはアメリカ英語での俗語表現で、


面食らわせる、びっくりさせる; 台無しにする


といった意味合いで使われるものです。

以前(もう7年も前!のことになりますが)、"loopy"という単語がマスコミで取りざたされたことがありました。

この成句の解釈を試みると、"a loop"に放り込まれる(be thrown)ということになりますが、"a loop"にはぴったりくるような名詞としての意味合いは見当たらず、"loopy"という単語の解釈にしても、"in the loop"というフレーズが当事者として十分に情報を得ているという意味合いであることを考えても、"a loop"にはポジティヴな意味とネガティヴな意味が同居しているように思えます。


2017年10月31日火曜日

食べ過ぎ注意 ー OD

世の中はハロウィンで盛り上がっているようです。私は特に関心がないのですが・・・。

いつも利用するスーパーマーケットに行くとレジ打ちの人たちがオレンジ色のトンガリ帽子を被っていたりしていました。売り場にはハロウィンのアクセサリや装飾アイテム、パーティー用のお菓子などの特設コーナーが設けられています。

私が子供の頃はハロウィンなんて知らなかったと思うのですが、このところ商業イベントとしての定着率はクリスマスとほぼ互角かと思われます。

さて、今日の記事です。

Don't OD on Black Licorice This Halloween, FDA Warns

MONDAY, Oct. 30, 2017 (HealthDay News) -- Black licorice candy may be more trick than treat for adults, according to a new U.S. Food and Drug Administration warning.

For people 40 and older, eating 2 ounces of black licorice a day for at least two weeks could trigger an irregular heart rhythm (arrhythmia) and other troubles, the agency warned in advance of Halloween.

Black licorice contains a compound called glycyrrhizin, derived from licorice root. Glycyrrhizin can cause potassium levels in the body to fall, which can lead to abnormal heart rhythms as well as high blood pressure, swelling, lethargy and congestive heart failure, the FDA said.
(Health Day. October 30, 2017.)


読者の皆さんはlicoriceというお菓子をご存知でしょうか?

私はアメリカで初めて食べました。その時のlicoriceというのは赤い棒状のもので、少しねじったような形状でしたが、口に入れて直ぐ吐き出したくなるような、無味乾燥な食感だったと記憶します。はっきり言って、美味しくない。

ハロウィンでは子供らが近所に菓子をねだりに行くのが慣例です。

ハロウィンには子供に限らず、大人も菓子を食べるかもしれませんが、licoriceは食べ過ぎると健康被害を及ぼす危険性があると、米国の保健当局が異例の警告を出したというのがニュース記事の内容です。

この記事のタイトルに、


OD


と出てくるのですが、これは


overdose


の略語です。

“dose”とは薬の服薬量のことで、”overdose”は過量投与ということになり、”OD”は特に麻薬などの違法薬物に耽ることを示唆する俗語として使われてきたようです。

“licorice”は単なるお菓子ですが・・・。


2017年10月30日月曜日

flip off

中指を立てる仕草は相手を侮辱するジェスチャーとしてよく知られています。

英語では、


flip off


という動詞で表現します。


The president left Trump National Golf Club at 3:12 p.m. after spending the day there on the edge of the Potomac River.

A thick column of black SUVs escorted Trump past two pedestrians, a Guardian reporter wrote in a pool report — “one of whom gave a thumbs down sign.”

“Then it overtook a female cyclist, wearing a white top and cycling helmet, who responded by giving the middle finger.”

The cyclist was photographed for posterity. So was an “IMPEACH” sign held aloft outside the golf club that day.

On Twitter, Voice of America reporter Steve Herman offered his account as eyewitness to the following events:

“The cyclist flipped off @POTUS a second time when the motorcade halted at the traffic light,” he wrote. “No, we do not know her name.”
(Avi Selk. A cyclist flipped off Trump’s motorcade and entered the annals of presidential protests. Washington Post. October 29, 2017.)


以前に、"flip the bird"という表現を取り上げたことがありますが、"flip off"はこれと同義です。

"flip"には突然キレる(怒り出す)という意味もあります。

どういう語源なんだろうと思って辞書を引いてみると、"flip"は"fillip"という別の動詞から来ているそうなのですが、この"fillip"とは指先ではじくときの音を模した擬声語とされているそうです。


2017年10月27日金曜日

ピンヒール ― stiletto

ハイヒールの絵文字を巡って、ちょっとした騒ぎになっているそうです。


An online brouhaha has erupted over women's shoes. Well, not real shoes. Emoji shoes. The red emoji stiletto, to be specific. The semi-controversy was sparked by public-relations expert Florie Hutchinson's campaign to persuade the Unicode Emoji Subcommittee (yes, that's a real thing) to add a ballet flat emoji. Why should women be limited to a sexy red stiletto — the only official "women's" shoe currently available in emoji-land? As Hutchinson argued in her proposal, "A flat shoe would help pave the way to a more gender nonsexualized pictorial representation of the footwear category."
(Renee Engeln. Commentary: Why care about a shoe emoji? Because women's fashion restricts how we live our lives. Chicago Tribune. October 26, 2017.)


”ハイヒールの絵文字”と書きましたが、具体的には、


red emoji stiletto


ということで、stilettoを辞書で引くと、短剣という意味が載っているのですが、後の方に、


stiletto heel


とあり、これはいわゆるヒール部分がかなり細くなっているハイヒールのことで、いわゆるピンヒールのことを指します。

”ピンヒール”というのは和製英語らしく、英語では"stiletto heel"、あるいは単に"stiletto"、もしくは"spike heel"というのが正しいようです。(American Heritage Dictionaryの定義では”stiletto”は、”spike heel”よりもさらに細いヒールということになっていますが。)

なぜ、ピンヒール(の絵文字)がやり玉に挙がっているかというと、それが女性の選択の自由を狭めているから、というのが背景のようです。

いわゆる「女性らしさ」を象徴するような絵文字としてのピンヒール(普通のハイヒールもそうですが)が、女性への押しつけだと受け取られているようです。

記事に関心のある方はこちらをどうぞ。

2017年10月26日木曜日

dot the i’s and cross the t’s

仕事柄、契約書を扱うことが多いのですが、契約書というものは基本的に信頼できないかもしれない相手と取引することに伴うリスクをあらかじめ想定するというような性質があるものですから、内容には非常に神経を使います。

不用意な言葉を使ってしまうと法廷闘争の元となりかねません。

英文の契約書ではコンマ(,)のあるなしで条文の解釈が全く違ったものになるという話を聞いたことがあります。

こういった、細部への注意が要求されるような場合に使われるフレーズとして、


dot the i’s and cross the t’s


というものがあります。

定義はこうです。


If someone dots the i’s and cross the t’s, they add the final minor details to a piece of work, plan, or arrangement.
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms)


アルファベットのIの小文字(i)は点(ドット)で、Tの小文字(t)はクロスする、ということですが、以前に取り上げた、”mind your p’s and q’s”に似た表現です。

“pとq”については礼儀を大切に、ということでしたが、“iとt”については細部への気配り、ということになりましょうか。

上記に引用した辞書では下記のような用例が紹介されています。


Unless all the i’s are dotted and the t’s are crossed, a contract is not likely to be enforced.
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms)



2017年10月25日水曜日

reel ~ into

先日のことですが、一番下の小学生の娘と遅い昼食をとるためにレストランを利用しました。

空いている席に通され、注文を終えた後、テーブルの上に灰皿があるのを見つけて、しまった・・・、と思いました。食事中にタバコの臭いが漂ってくるのではかないません。

一方、周囲を見回しますと煙が漂っている様子はありません。喫煙可のレストランなのか、もしくは遅かったから禁煙時間帯が過ぎてしまったのか、分かりませんが、特にタバコの煙に悩まされることなく食事を終えることができました。

食事が終わってから周囲を見渡して分かったのですが、離れた席ではタバコを吸っている人はいるにはいたのです。彼(彼女)らは、一様に最近普及しはじめた電子タバコを利用していました。

アメリカ・ニューヨークで、屋内で禁煙となっている場所では電子タバコも禁止とする法律が制定されました。


ALBANY, N.Y. — New York has added electronic cigarettes to its indoor smoking ban, making it illegal to use the devices in bars, restaurants and most workplaces.

While New York City and several other localities had already prohibited the use of e-cigarettes in areas covered by the smoking ban, the new statewide rules will provide consistency, according to Democratic Gov. Andrew Cuomo, who signed the bill into law Monday.

“These products are marketed as a healthier alternative to cigarettes, but the reality is they also carry long-term risks to the health of users and those around them,” Cuomo said. “This measure closes another dangerous loophole in the law, creating a stronger, healthier New York for all.”
(David Klepper. Gov. Cuomo signs bill banning e-cigarettes in NY workplaces. The Washington Post. October 24, 2017.)


日本においても、東京都が屋内での原則禁煙を条例としようとしているところで、議論がかまびすしいですが、アメリカはこの点一歩進んでいるようです。

さて、記事中、下記のようなコメントが出てきます。


The new law has the backing of the American Cancer Society and the American Lung Association. Jeff Seyler, executive vice president of the American Lung Association’s northeast region, said the new law sends a signal that e-cigarettes are not safe — and could help prevent some young people from getting hooked on nicotine.

“E-cigarettes are proving to be just another tool reeling them into a dangerous and often lifetime of addiction to nicotine,” Seyler said.
(ibid.)


電子タバコについては、煙がない(もしくは、少ない)とか、ニコチン依存を減らすことができる、などといったメリットが喧伝されていますが、そんなことはない、依存性は普通のタバコと同様である、という主張です。

電子タバコは、


just another tool reeling them into a dangerous and often lifetime of addiction to nicotine


というコメントなのですが、ここでの、"reel ~ into"という表現が気になりました。

"reel"を辞書で引くと、釣りで使うリールのことであり、動詞としては、


糸を巻き取る;手繰り寄せる


といった意味ですが、もう一つの"reel"として


よろめく、ぐらつかせる


という意味もあります。

ここでの"reel ~ into"はどちらの"reel"に相当するのだろうかという疑問がわいてきました。

手持ちの辞書やその他オンラインでの検索で、"reel ~ into"というフレーズの持つ特別な意味合いは見当たりません。

そこでコーパスを活用してみるのですが、今回の"reel ~ into"に近い意味合いでの用例として下記のようなものに行き当たりました。


In the 1980s and 1990s, the Mega-Cities Project reports that the city grew by more than 300,000 persons per year, despite the 1981 world recession, which sent Lagos "reeling into debt and runaway inflation."
(The Environmental Magazine, 2005)


So after that divorce I was reeling, right into the arms of Carlos, a hot-tempered, drunken son-of-a-bitch who got me pregnant and then left me.
(Biligual Review, 1999)


The Reagan administration then did an about-face, demanding that Noriega leave office, but its strategy left the Panamanian economy reeling into a tailspin while Noriega reveled in his defiance of the northern colossus.
(Journal of Internamerican Studies & World Affairs, 1991.)


The world's economies -- indeed, the world economy itself -- would reel into a deep depression, with all its inevitable social consequences.
(National Review, 1990)


こうしていくつかの用例に接すると、"reel ~ into"というフレーズにおける、into以下の目的語は望ましくない状況や事態を示すという点で一致していることが分かります。

辞書に載っていないのがやや腑に落ちませんが・・・。


2017年10月24日火曜日

pull one's weight

男としてはやや身につまされる話ではあります。


Aussie Blokes Still Aren't Pulling Their Weight At Home, Census Shows

Women carrying the load.

Aussie blokes still aren't doing at much housework as women, census data shows.

The latest data released from the 2016 census found women are still doing more work around the house.

Over half of employed men did no or fewer than five hours per week of unpaid domestic work (60 per cent) compared with a third of employed women (36 per cent).
(Aussie Blokes Still Aren't Pulling Their Weight At Home, Census Shows. Triple M Melbourne. October 23, 2017.)


夫婦喧嘩の原因の8割以上は家事分担にかかわることが原因ではないかと勝手に思っておりますが、私なども妻の顔色を窺いながら過ごしていることは正直認めるところです。

記事のタイトルに、


Aussie Blokes Still Aren't Pulling Their Weight At Home


とありますが、この"pull one's wight"という成句は、


役目を果たす


という意味です。

辞書で引くと、この表現はボートレースに由来するそうです。

ボートレースで乗員一人ひとりが一生懸命オールを漕ぐわけですが、つまり、ボートに乗っている自分自身の体重分の仕事をする、という意味合いから、"pull one's weight"となるわけです。


2017年10月23日月曜日

蛸壺!? ― Takotsubo cardiomyopathy

今日はかなりサイエンティフィックな話題です。しかも、医学のお話しです。


Pets are such a huge part of our lives that it could be a heartbreaking experience if they die. That was what a Texas woman went through when the death of her pet dog resulted in a case of “broken heart syndrome,” a condition more formally known as Takotsubo cardiomyopathy.

As explained in a case study published this week in the New England Journal of Medicine, Camp Woods, Texas resident Joanie Simpson, 62, was dealing with the recent death of her dog, Meha, when she woke up one morning suffering from chest and back pain. At first, Simpson thought that she was having a heart attack, but doctors ultimately determined that she was literally a “heartbroken” — she was suffering from Takotsubo cardiomyopathy, or broken heart syndrome.

According to the New York Daily News, the condition has some of the same symptoms as a heart attack.
(Lorenzo Tanos. Takotsubo Cardiomyopathy: Woman Suffers From Broken Heart Syndrome After Death Of Dog. Inquistr. October 22, 2017.)


英文を読んでいる最中にローマ字っぽいスペルは結構目につきやすいものです。

引用した記事では、"Takotsubo"というのがそうですが、日本語で「蛸壺」を知っていても、なぜそれが病名で使われているのか、全く疑問だらけでした。

"Takotsubo cardiomyopathy"と呼ばれる臨床症状は、心不全と似たような症状だということですが、心不全患者が因子として持っている動脈硬化や血栓などが全くない健康な人でも起きるということです。

典型的には閉経後の中高年女性などが飼っているペットの死など、強いストレスにさらされた時に発症すると言われています。

それにしても、なぜ"Takotsubo"なのでしょうか?

これを理解するのにいくつかの記事を渡り歩くことになったのですが、下記に引用する記事によると、この症状が発生する際にレントゲン写真で確認できる心臓の状態がまさに「蛸壺」のような形を示すことから命名されたようです。


Evidence from an x-ray, echocardiogram (ultrasound image), or other imaging technique that there are abnormal movements in the walls of the left ventricle. The most common abnormality in takotsubo cardiomyopathy — the one that gives the disorder its name — is ballooning of the lower part of the left ventricle (apex). During contraction (systole), this bulging ventricle resembles a tako-tsubo, a pot used by Japanese fishermen to trap octopuses. Another term for the disorder is apical ballooning syndrome.
(Takotsubo cardiomyopathy (broken-heart syndrome). Harvard Womens Medical Watch. April 9, 2016.)


解剖学的には、血液を全身に送り出すポンプの役目を果たす心臓の左室の心突部(apex)と呼ばれる部分がバルーンのように膨らんでしまうことにより引き起こされるということです。別名"apical bllooning syndrome"というそうですが、"takotsubo cardiomyopathy"の方が通っているのでしょうか、関連記事ではもっぱら"Takotsubo"が目立ちます。


2017年10月20日金曜日

女たらし ー Lothario

今日引用する記事は成人向けの内容なので詳しくは説明を控えますが、興味のある方は下記をご覧下さい。


Lotharios who smoke and go down on their girlfriends are more likely to get a rare mouth and throat cancer.

Smokers who have had more than five sexual partners are at greater risk of getting the cancer triggered by the human papilloma virus.

But scientist reassure that only 0.7 percent of men will ever develop HPV-related oropharyngeal cancer in their lifetimes.

The risk was much lower among women, those who did not smoke, and those who had less than five oral sex partners in their lifetimes.
(Tony Whitfield. Oral sex can cause mouth and throat cancer: study. New York Post. October 19, 2017.)


冒頭で、”Lotharios”とありますが、これは人の名前”Lothario”の複数形です。

このロサリオさんがどういう人かというと、英語では「女たらし」ということになっています。

“Lothario”は、Nicholas Roweという作家による戯曲”Fair Penitent”の登場人物だそうですが、所謂イケメンで女性を誑かす男として描かれた人物でした。

この戯曲以降、ロサリオなる人物像が女たらしとして定着していったと、Merriam-Websterの解説にあります。


2017年10月19日木曜日

影武者? ― body double

トランプ米大統領が公の場に姿を現す際に付き添う、ファーストレディーのメラニア夫人について、実はホンモノそっくりの影武者ではないかという噂がツイッターで広がっているそうです。


In the beginning, first lady Melania Trump was mocked for her absence from the White House. Then she was criticized for her clothes and her shoes. On Wednesday some conspiracy theorists on Twitter were convinced she wasn't even Melania — she's a body double!

Soon after a tweet asserting this was posted, the reaction tweets were off to the races as jokesters, paranoids, gif-makers and Trump supporters vied with one another to make the case, knock it down or just have a good time posting clever pictures and videos.

More proof that startling numbers of people on Twitter have way too much time on their hands? For the record, there is no Melania Trump body double, but that didn't stop the blathering about it.
(Maria Puente. Twitter goes bananas speculating Melania Trump might have a 'body double.' USA Today. October 18, 2017.)


記事中では、


body double


という表現が使われているのですが、これは日本語でいわゆる「影武者」の意味で使われているものです。

手元の辞書には載っていないので、ネットで"body double"を検索するとまず出てくるのが1984年の映画のタイトルです。その映画を観たことはありませんが、「影武者」という意味のの"body double"という表現に関連があるのかもしれません。

ところで、オンライン辞書の類では、"body double"は、


a person who substitutes for a star for the filming of a scene that involves shots of the body rather than the face
(Collins English Dictionary)


という定義がされており、これは映画での「代役」のことを指しているのですが、俳優が何らかの事情で役を務めることができないような状況下において、その俳優とは全く別の人間がその役を務めるという意味での「代役」です。これは顔が映らないようなシーンで用いられる手法のようです。

メラニア夫人のケースに戻りますと、ツイッター上ではサングラスをかけて大統領に寄り添うメラニア夫人を細かく画像分析して全く別人としているものなどで盛り上がっているそうです。

このような”body double”の疑惑は今回に限った話ではなく、過去には昨年の大統領選の最中のヒラリー・クリントン氏について同様の疑惑が持ち上がったこともありました。


2017年10月18日水曜日

pigskin

アメリカンフットボールのことを俗に"pigskin"というそうです。

初めて知ったのですが、以下の記事がきっかけです。


The number of pigskin fans in the US plummeted from 67 percent in 2012 to 57 percent this year, according to a Gallup poll taken Oct. 10-11.

It was the biggest drop in support of any sport and follows the heated controversy over football players kneeling in protest during the National Anthem.

Republicans and independent voters led the defectors — down 15 and 12 points respectively. Backing from Democrats fell just 3 points.

“The anthem situation is the latest, but not the only, controversy that has dogged professional football. In recent years, the NFL has come under fire for its handling of domestic violence cases involving players and its response to research on the effects of concussions on brain health among former players,” the Gallup analysis said.
(Carl Canpanile. Americans are passing on pro football: poll. New York Post. October 13, 2017.)


なぜ"pigskin"がアメフトを指すかについては、アメフトで使用されるボールが豚の革でつくられているからだそうです。

アメフトの試合でアメリカの国家が演奏される際に、跪いて抗議の態度を示した一部の選手が批判される事件が最近ありました。

それだけが理由ではありませんが、アメフト人気が下降しているそうです。


2017年10月17日火曜日

fornicate

本日の記事は成人向けの内容です。


CLARKSVILLE, Tenn. — A man and a woman were caught having sex in a bathroom at a Tennessee nightclub last week, police said.

(中略)

A man and a woman were charged with indecent exposure and public intoxication after police in Clarksville, Tenn., said they attempted to have sex in a portable toilet outside of O'Connors Irish Pub on Saturday, Oct. 7, 2017.

(中略)

"It was clear that the two subjects had been fornicating in the restroom," according to the warrant.
(Couple caught having sex in bar bathroom, then in portable potty. USA Today. October 12, 2017.)


トイレで性行為に及んでいたカップルが逮捕されたという話なのですが、記事中、


...having sex in a bathroom...


とありますが、別の箇所では、


... had been fornicating in the restroom...


とあり、この”fornicate”という単語が気になりました。

辞書を引くと、「姦通する」とあります。これは単に”having sex”ではなく、行為の不義性を意味していますが、語源をたどると”fornicate”とは売春婦と交わることを指していたということが分かります。

この”fornicate”という単語はラテン語のfornixから来ているそうですが、fornixとは丸天井の地下室(vaulted cellar)のことで、昔の売春宿というのはこのような場所が典型的であったことに因むようです。


2017年10月16日月曜日

股割り ― splits

いわゆる「股割り」というものができるようになりたいという人は結構いるのでしょうか、最近は誰でも簡単にベターッと開脚できるようになる~、みたいなタイトルの本が書店の売上ランキングで紹介されていたりします。

私も股割りができるような体の柔らかさには驚嘆しますが、いろいろ柔軟体操やストレッチを試みたものの、とても股割りができるようにはなりません。

さて、「股割り」のことを英語で何というのか、という疑問を持っていたわけではないのですが、たまたま以下のような記事に出くわしました。


The high school cheerleading coach who forced his students into splits will not be charged with a crime, the Denver prosecutor said.

A number of officials at East High School in Denver came under fire in August when a disturbing video circulated showing cheerleaders repeatedly being pushed into splits.

An incoming high school freshman screamed in pain and asked the coach, Ozell Williams, to “please stop” in one video. Her morther said she suffered injuries to her leg from the forced exercise.

The leaked video caused a public uproar. The school’s principal retired and the athletic director resigned after the video was leaked; Williams was fired.
(Coach who forced cheerleaders into splits will not be charged with a crime. Fox News. October 15, 2017.)


「股割り」、つまり開脚してベターッと床に胸をつけることを英語では、"splits"というようです。

ちゃんと辞書にも載っていまして、ランダムハウス英和辞書では、"splits"のエントリがあり、"s"がついていますが、単数扱いとなっています。

アメリカの高校でチアリーディング部の女の子に股割りを無理強いして怪我をさせた指導者が訴えられたというニュースですが、有罪にはならなかったようです。

股割りというと相撲で入門したての力士が親方や先輩力士から無理矢理押さえつけられてやらされている映像というのをテレビで見たことがありますが、あんな感じでしごかれたのでしょうか。

訴えられた指導者には件のベストセラーを読んでほしかったですね。


2017年10月13日金曜日

watermelon

スイカの季節はとうに過ぎてしまいましたが・・・。


A probie Detroit firefighter was axed for “offensive and racially insensitive” behavior for gifting a watermelon to his new firehouse, which is mostly made up of black members, according to a report.

The rookie, 41-year-old Robert Pattison, brought the fruit topped with a pink bow to the Engine 55 firehouse on Sept. 30 – and quickly offended some African-American firefighters, FOX 2 reported.

He was fired after the incident, which he claimed was not meant to be offensive, according to the news outlet.

“There is zero tolerance for discriminatory behavior inside the Detroit Fire Department,” Fire Commissioner Eric Jones said in a statement, adding that Pattison “engaged in unsatisfactory work behavior which was deemed offensive and racially insensitive to members of the Detroit Fire Department.
(Natalie Musmeci. Firefighter axed for bringing watermelon to station. New York Post. October 10, 2017.)


新人の消防士がスイカ(watermelon)をお土産に持参したことを咎められ、懲戒処分、というニュースです。

なぜスイカを贈ることが問題なのか、分かりませんでした。

記事によると、新人消防士が新しく入隊する際の挨拶として、皆に食べてもらおうと持ってきたスイカが、"offensive"であり、また"racially insensitive"と判断されたようです。

スイカに人種差別を意味するようなものがあるとは知りませんでした。

色々調べてみると、以下のような「事件」も過去にはあったようです。


Boston Herald apologizes for Obama cartoon after backlash

Washington (CNN) -- The Boston Herald and its cartoonist apologized Wednesday for a cartoon that quickly drew criticism on social media for being racist.

A satire on the recent news that an intruder got farther into the White House last month than previously known, the cartoon depicts the intruder sitting in President Obama's bathtub, asking him if he has tried the "watermelon flavored toothpaste."

Critics quickly pounced on the watermelon aspect of the cartoon, arguing the cartoonist was playing off a stereotype that African Americans are particularly fond of the fruit.
(Ashley Kilough. Boston Herald apologizes for Obama cartoon after backlash. CNN. October 1, 2014.)


知らなかったのですが、"watermelon"と黒人を結びつける発想がアメリカには昔からあるらしく、特に黒人に対する蔑みの意図でスイカを象徴的に扱うような傾向があるようなのです。

上記の引用では、黒人初のアメリカ大統領であるオバマ前大統領を揶揄するような形で「"watermelon"フレーバーの歯磨き粉」が新聞の漫画に用いられたとされます。その後、数多くの批判を受けて漫画の作者が謝罪したというものです。

アメリカにおいて、スイカはある意味「取り扱い注意」と考える必要があるかもしれません。


2017年10月12日木曜日

bezel

最新のスマホに詳しいわけではないのですが、スマホ関係のニュースでよく目にするようになった単語で、


bezel


というものがあります。

この"bezel"というのは、どうやらスマホ画面の枠の部分を指すようなのですが、最新の機器ではこの"bezel"と呼ばれる部分が無い、"bezel-less"というのが売りのようです。


Microsoft almost beat Apple, Samsung, and Google to the punch when it comes to bezel-less, full-screen smartphone displays. Windows Central happens to have in its possession a rare Windows Phone prototype device, codenamed “Vela,” that was an early iteration of what would eventually become the uninspired Lumia 435.

The device sports the now nearly ubiquitous edge-to-edge display style now being used by Apple’s iPhone X, the Samsung Galaxy S8 and Note 8, and Google’s new Pixel 2 XL.
(Nick Statt. Microsoft almost made a bezel-less Windows Phone in 2014, and it looked great. The Verge. October 9, 2017.)


手持ちの辞書で"bezel"を検索すると、


(カットした宝石の)斜面


とか、


時計などのガラス蓋をはめる枠、溝、縁


といった意味が見えますが、当たり前かもしれませんが、スマホの画面の枠という意味は載っていません。


2017年10月11日水曜日

beat ~ to the punch

記事の引用からどうぞ。


Amazon beats Google to the punch and launches the Echo line of speakers in India

After Amazon got its Prime Video service in India last year, it's now time for the Alexa-enabled Echo speakers . The e-commerce giant launched the speakers in India but it's only available on invitation basis only.

(中略)

Amazon's Alexa and its Echo speakers have been a massive success story for Amazon. It boasts of the largest ecosystem of third-party services, even more than Google's own Google Home and Google Assistant. Incidentally, Amazon launched the speakers on the same day Google is slated to hold its hardware event where it is rumoured to launch the new Pixel phones along with a Google Home Mini speakers, which is supposedly much like the Echo Dot.

Google is said to be planning to be launching its Home line of speakers in India in Q1 of 2018.
(Subhrojit Mallick. Amazon beats Google to the punch and launches the Echo line of speakers in India. Gizmodo. October 4, 2017.)


スマホ戦争は一段落したのでしょうか、最近では音声認識により情報提供などを行うスマートスピーカーと呼ばれるデバイスが注目されているようです。

米・AmazonがインドでEchoという製品を発売したそうですが、この製品の戦略はライバルであるGoogleに先駆けることにあったようです。

記事のタイトルに使われている、


Amazon beats Google to the punch


という部分ですが、"beat ~ to the punch"という成句で、相手より先に一撃を与える、機先を制する、という意味です。

つまり、パンチが来る前に(殴られる前に)殴る(相手をやっつける)、という意味です。


2017年10月10日火曜日

gurney

記事の引用からどうぞ。


PETALING JAYA, Malaysia -- A Malaysian airport security video shows the poisoned half brother of North Korea's leader apparently unconscious on a gurney and being pumped with oxygen by medical attendants as they wait for an elevator to take him to an ambulance.

The video reviewed by The Associated Press on Monday shows what may be Kim Jong Nam's final recorded moments of life after he fell perilously ill at the international airport in Kuala Lumpur on Feb. 13. It emerged as the trial of two women accused of killing Kim by smearing VX nerve agent on his face at the behest of suspected North Korean agents is underway at Malaysia's High Court.
(Airport security video shows North Korean motionless on gurney after attack. CBS News. October 9, 2017.)


北朝鮮の金総書記の異母兄である、キム・ジョンナム氏がマレーシアの空港で暗殺されたのは今年2月のことでしたが、空港のセキュリティカメラの映像が公開されました。

暗殺直後の様子を捉えた映像とみられ、ジョンナム氏が担架に載せられているものです。

"gurney"という見慣れない単語が使われています。

この"gurney"というのは、"stretcher"、つまり担架のことです。

記事中には"stretcher"という単語も使われているのですが、敢えて"gurney"を記事のタイトルに使っているのは訳があるのでしょうか。

"gurney"という単語の語源を調べてみますと、Merriam-Webster Dictionaryによれば、J. Theodore Gurneyという人の名前だそうです。

Gurney氏が発明し、特許取得したGurney cabというものは、馬にひかせるものだったそうですが、それが病院で使われる担架の意味になった経緯はよくわかりません。

一方、Online Etymology Dictionaryによると、語源不詳ということであり、Gurney Ball Bearing Co.という、自動車用のベアリングを製造している会社名に因むとあります。

どちらも、Gurneyが人の名前であるという点は一致しているようです。


2017年10月9日月曜日

falling out

記事の引用からお読み下さい。


Washington (CNN)President Donald Trump and outgoing Sen. Bob Corker launched into a Twitter spat Sunday morning in a major public falling out, making the Tennessean the latest senior Republican lawmaker to openly criticize Trump over his statements online and off.

Trump tweeted Sunday morning in a series of posts attacking Corker that he denied the senator's request for an endorsement -- a claim denied by Corker's chief of staff, Todd Womack, later in the day.
(Trump trashes outgoing Republican senator in public falling out. CNN. October 8, 2017.)


記事のタイトルと本文中に、”fall(ing) out”という表現が使われていますね。

内容を読んでみると、トランプ大統領とテネシー州の上院議員がツイッター上で非難の応酬をしているという話です。

誰の目にも明らかなこの「応酬」を指して、


A public falling out


と表現しています。

“Falling out”を辞書で引くと、”quarrel”と載っており、要は喧嘩のことです。

Merriam-Webster Dictionaryでは、


to cut off relations over a quarrel


ともあり、喧嘩した結果仲違いしてしまうことも指しているようで、”fall out”という表現からはこちらの方がしっくりくる感じがします。


2017年10月6日金曜日

ノーベル文学賞決定 ー dejected

今年のノーベル文学賞が発表されました。

受賞したのは、多くの日本人生まれで英国籍のカズオ・イシグロ氏でした。

毎年のように受賞が期待される村上春樹氏ですが、ファンの期待は今年も挫かれた格好です。


And this year's Nobel Prize for literature goes to... someone who's not Haruki Murakami again. The BBC delves into the dejected world of his long-suffering fans whose sole desire - to see the Japanese writer win the prize - is thwarted every year.
(No Nobel for Haruki Murakami, so 'Harukists' stay dejected. BBC News. October 6, 2017.)


村上氏受賞の期待については、毎年のように「ハルキスト」と呼ばれる同氏のファンに関する報道に対して、ネットでの反応は、もはや風物誌のようだ、と冷ややかな見方が多いようです。

今年も受賞を逃してしまった訳ですが、海外でも報じられるような話とは思っていなかったところ、BBCで取り上げられているのが目に留まりました。

記事中、”dejected”という単語が使われているのですが、”reject”という単語はよく見かけるのですが、”deject”とは見慣れない単語です。

いずれも、放り投げると言う意味のラテン語jacereを語源としている単語ですが、”deject”とは落胆させる、という意味の動詞です。

村上ファンは、ガッカリでしょうが、来年の受賞に望みを繋いでいることでしょう。


2017年10月5日木曜日

taken to task

美味しい食べ物には「愛情」がこもっていると感じます。

手作りの料理や、いわゆる「おふくろの味」の原材料には「愛情」という言葉が含まれていても反対する人はいないだろうと思います。

しかしながら、アメリカの厚生当局であるFDAはダメだしをしました。


CONCORD, Mass. - A Massachusetts bakery's granola may be made with love, but federal officials say it souldn't be listed as an ingredient on the package, and it had several violations other than its listing of love.

Nashoba Brook Bakery, in Concord, was taken to task by the U.S. Food and Drug Administration for listing "love" as an ingredient on its Nashoba Granola label. In a letter posted this week on the FDA website, the agency said federal regulations require that ingredients "must be listed by their common or usual name."
(FDA: Backer had oter violations besides 'love'label. WCVB 5. October 5, 2017.)


グラノーラの製造販売を行う業者が製品の原材料名に「愛情("love")」と記載したところ、FDAからお咎めを受けた、というニュースです。

微笑ましい話だとは思うのですが、規制当局としては見過ごせなかったのでしょうか。

さて、


taken to task


という表現に目が留まりました。

辞書を引いてみると、


take a person to task for...


というフレーズがあり、"for"以下の理由で人を非難する、咎める、という意味なんだそうです。


2017年10月4日水曜日

out of whack

トランプ米大統領がハリケーンの被害に見舞われたプエルトリコを訪問しました。

例によって大統領のコメントがやり玉にあがっています。


WASHINGTON – While President Trump toured Puerto Rico on Tuesday to praise his team's response to Hurricane Maria, some of his critics heard other things — including a joke about the expense of the effort and praise for the fact that only 16 people have died since the deadly storm two weeks ago.

"Sixteen people certified – 16 people versus in the thousands," Trump said during a briefing with Puerto Rican officials; he added that while "every death is a horror," the devastation has not been "a real catastrophe" on the same scale of Hurricane Katrina, which killed some 1,800 people in New Orleans in 2005.

Citing the logistical and financial challenges of the federal disaster response on the island, Trump quipped: "Now I hate to tell you, Puerto Rico, but you've thrown our budget a little out of whack, but you're throwing our budget a little out of whack because we've spent a lot of money on Puerto Rico. And that's fine; we saved a lot of lives."
(David Jackson. Trump praises Puerto Rico recovery, but critics assail comments on budget and death toll. USA Today. October 3, 2017.)


ハリケーンでの死者は16名にとどまったそうですが、トランプ氏はこれを1800人余りの死者を出した2005年のハリケーン・カトリーナでの被害状況と比較したそうです。

さらに、出てきたコメントが、


Puerto Rico, but you've thrown our budget a little out of whack


ということなのですが、この"out of whack"という表現を取り上げたいと思います。

"whack"というのは、"whack-a-mole"という単語にもみられるように、ムチなどでぴしっと打つことを言うのですが、擬声語です。

“whack”には、「分け前」という意味もあり、これはモノを叩いて分割し、分け前として分配するということに因んでいるいるというせつがあるようです。

そして、"out of whack"はこの「分け前」に預かることができない状況を指し、困った状況、つまり不具合、調子が悪い、という意味になります。

トランプ氏のコメント、


(Puerto Rico) thrown our budget a little out of whack


というのは、プエルトリコへの経済支援で米国の予算が大変なことになっている、というような意味合いだと解釈できます。

つまり、たくさんのお金をつぎ込んだぞ、という主張なのですが、トランプ氏らしいお為ごかしです。

2017年10月3日火曜日

Repug

今日の朝刊の1面トップ記事はアメリカ・ラスベガスで発生した銃乱射事件でした。米史上最悪の死者数と報じられています。


A CBS legal executive who said she had no sympathy for the victims killed in Las Vegas because they were “country music fans” — and, therefore likely Republican — has reportedly been fired.

Hayley Getfman-Gold posted the ugly comments on social media about Sunday’s massacre in a conversation over gun control.

“If they wouldn’t do anything when children were murdered I have no hope that Repugs will ever do the right thing,” she wrote on Facebook. “I’m actually not even sympathetic bc country music fans often are Republican gun toters.”

CBS promptly canned her.
(Linda Massarela. CBS exec fired for unsympathetic Vegas massacre post. New York Post. October 2, 2017.)


この事件に関して、CBSの上級管理職の女性がソーシャルメディアに不適切なコメントを投稿したということで同社をクビになりました。

不適切な内容の投稿というのは、被害にあった人々はカントリーミュージックのコンサートに来ていた人たちであり、つまりは共和党員だから殺されても仕方がない、というような内容だということです。

ご存知のように、アメリカ社会は銃規制に関しては国論を二分していますが、共和党は銃を所持することを容認する立場を取っています。

解雇された女性のコメント中に、


Repug(s)


という表現が出てきます。

これは、Republican、つまり共和党員のことを指すのですが、”Republican”と”repugnant”を組み合わせたスラングです。

ご存知のように、“repugnant”とは、嫌悪を催すような、という意味の形容詞であり、共和党員のことを蔑む表現であると言えます。


2017年10月2日月曜日

pet peeve

飛行機のフライトアテンダントという職業は実のところ肉体労働者だ、というコメントを聞いたことがあります。

女性が憧れる職業のひとつであり、また望んだところで誰しもが就くことのできる職業ではありません。容姿端麗さという、努力だけでは如何ともしがたい、もって生まれたものも影響します。世間的にも評判の高い職業という見方からは逆説的でさえありますが、真実はそうなのだと思います。

そのフライトアテンダントが最も忌み嫌う乗客の行動とは何でしょうか?


WORKING as a flight attendant is not nearly as glamorous as people think.

Flight attendants are at the beck and call of rude passengers, they clean up the rubbish we dump in the aisles, they have to deal with the messes we leave in the bathrooms and they are forced to bear witness to the disgusting things we do during our flights.

And there’s one gross thing passengers do all the time that flight attendants particularly hate.

Annette Long, a flight attendant with 13 years of airline experience, spoke to Business Insider about her biggest pet peeve in the sky.

“We’ve seen people clipping toe nails,” she said.

“It’s very gross and you can’t make them stop. And it’s not an infrequent thing, believe it or not.”
(Gross thing passengers do that flight attendants hate the most. News.com.au. October 2, 2017.)


答えは、客室での「爪切り」、でした。

酔っ払いの対応が一番大変ではないかと想像しましたが、意外にもこんなことがフライトアテンダントの不興を買っているようです。

さて、


pet peeve


というのは、苛立たせるものや原因、人をイライラさせる状況、という意味です。

"pet"も"peeve"もどちらも不機嫌、という意味なんですが、"peeve"は"peevish"という形容詞からの逆成で生まれた単語です。

不機嫌を意味する"pet"は、愛玩動物のペットとは異なる"pet"なんですが、不機嫌という意味が生まれた背景は不詳とされています。

両方とも同じような意味なのであれば、"pet"、もしくは"peeve"どちらかだけでいいようなものですが、元々"peeve"だけが使われていたところ、"pet peeve"と言われるようになったのは20世紀に入ってからのようです。

ところで、実はここでの"pet"は、お気に入りの、という意味になり、愛玩動物のペットと同じ単語ということです。

苛立ちの元が「お気に入り」というのは全くもって形容矛盾なのですが・・・。