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2016年10月13日木曜日

ウェルズ・ファーゴCEOが辞任 ー nest egg

ここのところ経済関係のニュースでは、Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)という名前を見かけない日はないほどでしたが、特に詳細を知っているわけではありませんでした。

何でも顧客に無断で口座を開設したり、クレジットカードを作ったりしていたということですから呆れます。不正に手を染めていた従業員は5,000人を超えるということでこちらも呆れますが、全員解雇されたそうです。

トップ経営陣に至っては、議会での喚問で厳しい追及を受け、恥を知るべしと罵られたというような報道を目にしたような記憶もあるのですが、そのCEOがついに辞任というニュースです。


Wells Fargo CEO John Stumpf is retiring with a nest egg that would make any retiree envious.

At $134 million, the 63-year-old's retirement fund will pull in $3.6 million a year if he bases his planning on living to age 100 before investment income or inflation are taken into account.

Having spent 34 years at Wells Fargo, Stumpf is retiring immediately from the CEO position, which he assumed in June 2007.

He leaves under a cloud, a scandal in which employees opened as many as 2 million accounts in the names of customers without their authorization. More than 5,000 Wells Fargo workers were fired, but not Stumpf or other senior management. Stumpf's attempt to explain the debacle before a Senate committee didn't help matters.
(Well Fargo's Stumpf may envy exit pay of other CEOs. USA Today. October 12, 2016.)


不祥事を起こした企業のトップが辞任する際に注目されるのが退職金です。ウェルズファーゴのCEOも例外ではないようです。

さて、記事中に


nest egg


とあるのが目に留まりました。

これは、貯蓄などという意味で辞書に載っています。文字通りに訳すならば、「巣の卵」となるはずですが、貯蓄の意味になるのはどういうことでしょうか?

Merriam-Webster Dictionaryの定義に下記のような説明があります。


a natural or artificial egg left in a nest especially to induce a hen to continue to lay there


ニワトリに卵を産ませるのに、巣にあらかじめ本物、もしくは「卵もどき」を置いておくということをするそうです。そうすると産卵を促進するということらしいのですが、つまりは最初の1個目が"nest egg"という訳で、続いて2個、3個、と増えていくことから、貯蓄の概念と通ずるももがあるということなのでしょう。

記事のコンテクストでは、いわゆる退職年金の積立という意味合いでしょうか。それにしても、1億3,400万ドル(約134億円)とは途方もない金額です。




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