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2016年10月31日月曜日

こんあ意味もあったの? ー get-up

10月ももう終わりです。あすから11月、年賀葉書の売り出しがスタートと聞いて年末の慌ただしさを想像して軽く頭痛を覚えました。

旅先で東京・渋谷のハロウィン狂騒をテレビでみたのですが、今やバレンタインを凌ぐ市場規模に達する見込みだということで、根っこにある文化や由来を解することなく商業イベントとして何でも取り入れる日本という国の大らかさというのか、バカさ加減というのか、そんなことを思いながらニュースに目を通していますと、海の向こうでも色々とあるらしく、有名人の失態が報じられていました。


It's that time of year when celebrities apologize for their offensive Halloween costumes.

So, who's immediately regretting her choice of holiday wear this year? That would be Hilary Duff, who attended the Casamigos Halloween Party Friday in Beverly Hills. The Younger and Lizzie Maguire star went out with her boyfriend, trainer Jason Walsh, dressed as a pilgrim and a Native American. She had on a short black outfit, and he wore a feather headdress and face paint.
(Hilary Duff is 'SO sorry' about her offensive Halloween costume. USA Today. October 31, 2016.)


ネイティヴアメリカンというのはとてもセンシティブな問題で、"redskin"という呼称ほ差別的とされ、ネイティヴアメリカンをトレードマークにすることが問題になっていたりします。

ハロウィンの仮装として不適切であることは思慮のあるアメリカ人だったら分かるというものでしょう。

さて記事の後半で下記のようなくだりがあります。


And so, Duff tweeted that she was "SO sorry" for offending people with her get-up. "It was not properly thought through," she said.
(ibid.)


"get-up"というと起床のことかと思いますが、ここではoutfit、コスチュームのことを指します。

Merriam-Websterの定義では、


an unusual outfit or costume


とあり、まさにハロウィンの仮装は"get-up"と表現するのが適当と言えそうです。


2016年10月28日金曜日

eat one's words

浪費をたしなめようとして購入した宝くじがまさかの大当たり・・・。

こんなことが実際あるのですね~。


A North Carolina grandma was just trying to teach her husband a lesson on wasteful spending on Saturday when she forked over $10 for a scratch-off lottery ticket.

But the lesson backfired and Glenda Blackwell, 57, won a cool $1M after purchasing a winning Carolina Millions ticket from her local Leicester Suttles Quik Mart.

"I was going to be ugly and buy a scratch off to show him they didn't hit," Blackwell told WLOS.

Blackwell bought the ticket in an effort to get her husband Buddy to save his money after he asked her to buy him two Powerball tickets.

"I had to eat my words, but they were worth eating," Blackwell quipped.
(Alexandra Klausner. Grandma wins $1M lottery while teaching husband not to play. New York Post. October 26, 2016.)


宝くじを浪費と思うかどうかは人それぞれでしょうが、当の女性はどうせ当たらないはずの宝くじに10ドルを使い、浪費を「デモンストレーション」して夫をたしなめるつもりでしたが、驚愕なことに1億円の当たりくじを引き当ててしまったのです。

女性は、


had to eat my words


ということで、これは「前言撤回」、「過ちを認める」という意味です。

"swallow one's words"とも表現します。


2016年10月27日木曜日

pull up

今年のノーベル文学賞はミュージシャンのボブ・ディラン氏に授賞されることになりましたが、当の本人が沈黙を続けていることが話題になっています。

同氏は受賞を拒否したいのか、単にシャイなのか?ノーベル賞関係者からはコンタクトができず、ついに接触をあきらめたという報道が先日ありました。

それとほぼ同時くらいに、スウェーデンアカデミーの関係者がディラン氏を無礼であるとコメントしたというニュースがありました。


Of course Bob Dylan ignored the Nobel Prize, he’s the the antithesis of a pop icon

Bob Dylan is being taken to task for his silence after he was announced the winner of the Nobel Prize for Literature, but as Alan Franks writes, the impact of his work cannot be denied – and his aplomb here is just part of the package。

It had to happen. Someone in the Swedish Academy just had to pull Bob Dylan up on his manners.
(Alan Franks. Of course Bob Dylan ignored the Nobel Prize, he’s the the antithesis of a pop icon. The Independent. October 26, 2016.)


引用した記事で、"pull Bob Dylan up on his manners"とある部分は、ディラン氏の態度が無礼であるというコメントに相当するのだろうと思いながら、"pull up"の意味が気になりました。

辞書を引くと、"pull up"には「叱る」という意味があるそうです。知りませんでした。

さて、なぜ「引っ張り上げる」(pull up)が叱るになるのか、漠然とした疑問に思いました。

"pull"には様々な意味があるので当たり前と言ってしまえばそれまでなのですが、少し調べてみました。American Heritage Dictionaryでは、"pull up"が以下のように定義され、例文と共に紹介されています。


To check the action of: The remark pulled him up short.


叱る、というよりも行動(action)をたしなめる、といったニュアンスでしょうか。(ディラン氏に関する記事のコンテクストにも合います。)

さて、Online Etymology Dictionaryによりますと、この"pull up"というのは、馬の手綱を引っ張り上げることから来ているという解説です。手綱を引き上げるのは、進行するコースを確認するため歩を緩める、つまり一旦停止するためです。

これで、"pull up"の別の意味として、止まる、という意味があることも合点がいきます。

さらに、警官がスピード違反の車などを道路脇に寄せて止めることを、"pull over"と言いますが、これもやはり馬の手綱との関連から来ていると思われます。

なぜ、「停車させる」が"pull over"なのか、ずっと漠然と疑問に思っていましたが、疑問が氷解しました。


2016年10月26日水曜日

何と訳す? ― lights-out

アップル社のアイフォーンの売り上げが芳しくない、というニュース記事から引用します。


The heyday of Apple's lights-out iPhone growth has passed.

Since introducing the hugely popular iPhone 6 two years ago, the tech giant has labored to spark the intense consumer passion it has counted on to make the iPhone an even-better seller year after year.

Apple is still struggling to reignite interest. The iPhone 7, which went on sale last month, has an improved camera and is water resistant. But it looks an awful lot like the iPhone 6, and that may not give consumers enough enticement to upgrade.
(Ben Fox Rubin. iPhone sales slump. Apple still raking in billions. CNET. October 25, 2016.)


先月、最新のアイフォーン7が発売されましたが、新鮮味に欠けるらしく、売り上げを伸ばせていないそうです。スマホ市場自体、全体として出荷台数が頭打ちになっているのでしょうか。

記事の冒頭、アップルはその絶頂期を過ぎた、とありますが、


lights-out


の意味が掴めませんでした。

"light out"は「消灯する」の意味です。"lights-out"を辞書で引いてみると、やはり消灯時刻、消灯の合図、といった意味しか見当たりませんでしたが、ここで"lights-out"は"iPhone growth"を修飾しているわけで、意味がつながりません。

いくつかの辞書をあたったのですが、明確な定義を見つけられませんでした。

唯一引っかかったエントリが、ランダムハウス英和の、"lights-out factory"というもので、その説明が、


(作業灯不用の)完全自動工場


というものでした。何となく分かったような、分からないような。

ネットでこれと符号するように、Macmillan Dictionaryの下記のような定義を見つけました。


if a machine or manufacturing process runs lights-out, it is controlled by a computer and does not need a human to be present in order to operate or supervise it


この定義において、"lights-out"は動詞"run"を修飾する副詞として使われていますが、要は人手を介することなく工程が自動化されているということを意味するようです。

それで大体想像がつくのですが、"lights-out... growth"とは、アップル社自身が特に宣伝やマーケティングなどの努力をしなくても飛ぶように売れてきたアイフォーンがここに来て売り上げた頭打ちになった・・・、そのような意味合いで使われているのではないか、ということです。

コーパスも当たってみましたがこのような用法は見当たらず、この記事のライターの特異的な表現方法なのかも知れません。


2016年10月25日火曜日

小さな嘘の積み重ねが・・・ ー whopper

誰しも嘘の一つや二つをついた経験はあるものだと思います。嘘も方便と言います。悪意のない嘘は人間関係に波風を立たせない潤滑油みたいなものであるとも捉えられるきらいがありますね。

他愛のない嘘、些細な嘘も、それを重ねているうちに途方も無い大ボラにつながる、そんな研究成果が発表されたそうです。


A little dishonesty goes a long way. Scientists who studied the brain activity of people who told small lies to benefit themselves found that these fibs appeared to pave the way to telling whoppers later.

The findings, published in the journal Nature Neuroscience, demonstrate how self-serving lies can escalate and offer a window into the processes in the brain at work.

It’s commonly held wisdom that small transgressions often lead to bigger and bigger ones, study coauthor Tali Sharot of University College London said in a news briefing.
(Amina Khan. Neuroscientists show how tiny fibs snowball into big lies. Los Angeles Times. October 24, 2016.)


些細な嘘がいつしか大ボラになってしまうのは、脳が小さな嘘をついた際の刺激にだんだん慣れっこになるからだそうで、香水もつけ始めた時は少量でも香りに満足していたものが、次第に慣れてきて、つける量が段々と増えてきてしまうことにも例えられています。

さて、


whopper


というのは大ボラのことを意味しています。

以前取り上げましたが、何某バーガーチェーンの看板商品の名前でもあります。


2016年10月24日月曜日

疑わしきは罰せず ー benefit of doubt

アメリカ大統領選は全3回の公開討論会を終え、後はスーパーチューズデーと呼ばれる本選の投票日を待つのみとなりました。

各討論会はいずれも民主党のクリントン氏が勝利したとされ、共和党のトランプ氏との差を広げています。

私も新聞の報道では数ポイントの差だと聞いていましたが、ここへ来て差はdouble-digit、つまり二桁になったそうです。

ある意味自業自得でしょうか、トランプ氏が支持を落としているのは一連の女性蔑視発言とスキャンダル、そして3回目の討論会で飛び出した、負ければ選挙結果を受け容れないという発言です。


Hillary Clinton has vaulted to a double-digit advantage in the inaugural ABC News 2016 election tracking poll, boosted by broad disapproval of Donald Trump on two controversial issues: His treatment of women and his reluctance to endorse the election’s legitimacy.

Likely voters by a vast 69-24 percent disapprove of Trump’s response to questions about his treatment of women. After a series of allegations of past sexual misconduct, the poll finds that some women who’d initially given him the benefit of the doubt have since moved away.
(Clinton Vaults to a Double-Digit Lead. ABC News. October 23, 2016.)


支持層を徐々に失いつつあるトランプ氏ですが、あれだけの暴言にも関わらず、同氏に対してはコアな支持者があると報じられています。

新聞等で見る支持者の写真には女性もよく写っているのを見かけますので、女性問題はあまり影響しないのかなどと思っていました。

しかし、記事の中に下記のように触れられています。


...some women who’d initially given him the benefit of the doubt have since moved away.


ここで、


benefit of the doubt


という表現が使われていますが、この表現をご存知でしょうか。

doubt(疑い、嫌疑)というbenefit(ベネフィット、利益)とは日本語としてはやや腑に落ちないものがあります。

ここで"benefit of doubt"というのは、疑いは疑いに留めて、確証が無いのであれば不問とする、ということを言っています。

つまり、疑わしきは罰せず、という事です。


2016年10月21日金曜日

わるいやつら ー bad hombre

アメリカ大統領選を控えて3回目の直接対決となった討論会で、トランプ氏が使った、


bad hombre


という表現が話題になっています。ツイッターなどで話題になった他、多くのニュースサイトでも記事になっています。

"hombre"は男、野郎、の意味で、スペイン語から来ています。


It was expected that Donald Trump would double down on his determined plan to build a wall while addressing the topic of immigration Wednesday night. But what wasn’t expected, was his comment that followed.

“We have some bad hombres here, and we’re going to get them out,” Trump promised.

Hillary Clinton grinned as Trump finished his statement.

Thousands of people took to Twitter to discuss Trump’s bilingual moment, and people began to ask: Who are the “bad hombres”?

Merriam-Webster was quick to jump in to define the new term Trump introduced on the debate stage.
(Jennifer Earl. Donald Trump's "bad hombres" comment causes confusion. CBS News. October 19, 2016.)


多くの方が、"hombre"という単語を見るのは初めてではないかと思います。私もそうですし、アメリカ国民もがそうだったようです。

Merriam-Websterのウェブサイトでは、"hombre"の検索が急上昇したようです。

2016年のWord of the Yearになるかもしれません!?

2016年10月20日木曜日

大統領選、3回目最後の討論会 ― rig

アメリカ大統領選は本選までいよいよ2週間余りとなり、日本時間今日午前に3回目となる、最後の直接対決の場が設けられました。

当然といえばそうですが、ニュースのヘッドラインは大統領選の話題ばかりとなっています。記事を引用しました。


A defiant Donald Trump used the high-profile setting of the final presidential debate here Wednesday night to amplify one of the most explosive charges of his candidacy: that if he loses the election, he might consider the outcome illegitimate because the process is rigged.

Questioned directly as to whether he would accept the outcome should Democratic nominee Hillary Clinton prevail on Nov. 8, Trump demurred. "I will keep you in suspense," the Republican nominee said. Clinton called Trump's answer "horrifying," saying he was "talking down our democracy."
(Trump refuses to say he will accept election results; Clinton calls it 'horrifying.' Chicago Tribune. October 19, 2016.)


先の2回の討論会ではいずれもクリントン氏が制したとされ、支持率調査でもトランプ氏をポイントで引き離す傾向にありますが、トランプ氏は自身の負けを想定するに至ったのか、ここにきて本選の結果を受け入れないとの発言が飛び出してきました。

その理由は、


the process is rigged


ということなのですが、この"rig"というのは「(不正に)操作する」という意味の動詞です。

"rig"を辞書で引くと、「艤装する」という難しい漢字の意味が最初に出てくるのですが、これは船に帆を張るという意味で、航海できるように装備を施す、というのが元々の意味です。

元々スカンジナビア語に起源があるそうですが、「不正に操作する」という意味合いが出てきたのは20世紀になってからのようで、トリックや計略を意味する別の単語に由来するとの説もあります。

さて、トランプ氏の発言は民主主義下における選挙制度を覆すような話で到底受け入れられるものではありませんが、同氏はこれまでも今回の選挙について、不正操作される恐れについて、やはり"rigged"という言葉を使って発言していたことも確かです。

一体どういう結末が待ち受けているのでしょうか。


2016年10月19日水曜日

run in the family

"run in the family"という表現をご存知でしょうか?

例えば、以下のように使われます。


Do Running Injuries Run in the Family?

If you give an identical training program to 10 different runners, you’ll get 10 different results—even if they all start from the same baseline and follow the training program faithfully. This idea of genetic variation in the response to training has been discussed a lot over the past few years, thanks in part to books like David Epstein’s The Sports Gene.
(Alex Hutchinson. Do Running Injuries Run in the Family? Runner's World. November 11, 2015.)


読んでいただくとわかると思いますが、"run in the family"とは、「遺伝する」という意味です。

ランニングでの怪我(傷害)の話題なのですが、"run in the family"とシャレでもないでしょうが、ケガをしやすい部位というのは遺伝性のものがあるのかもしれません。

私はこの表現を今日まで知りませんでしたが、「遺伝」のことを言うのに"gene"なる単語が使われていないというところに興味を覚えました。


2016年10月18日火曜日

こんな意味もあったの? ― cozy

"cozy"("cosy"と綴る場合もありますが、"cozy"の方が多いようです)という単語からは、居心地の良い、という意味をすぐに思い浮かべますが、ネガティヴな意味もあるとは知りませんでした。

引用をどうぞ。


Emails obtained by Motherboard show that Pittsburgh Mayor Bill Peduto has an extremely cosy relationship with Uber’s CEO Travis Kalanick. The mayor has actively attempted to influence government proceedings on behalf of the ride-sharing giant.

(中略)

The most eyebrow-raising revelation is that Mayor Peduto was actively in contact with Kalanick when he wrote a letter to the state of Pennsylvania’s Public Utility Commission which had fined Uber for operating without permission. The letter begged for leniency in the case because Uber “is investing hundreds of millions of dollars in the Commonwealth of Pennsylvania and is poised to invest millions more.”
(Rhett Jones. Emails Reveal Shady Relationship Between Uber CEO And Pittsburgh's Mayor. Gizmodo Australia. October 17, 2016.)


先日も初めて取り上げましたが、ウーバーというライドシェアサービスで台頭してきた会社とピッツバーグ市長の「あやしい関係」を暴露したものです。

記事のタイトルには"shady relationship"とあり、記事冒頭の"cosy relationship"は"shady"と同義であることが伺えます。

ランダムハウス英和によると、


馴れ合いの;癒着した


という日本語が使われています。これは"shady"よりもさらに踏み込んで、「不正」を示唆しているように思われます。

"cozy relationship"という表現はこのように「癒着」の意味合いがあるらしく、コーパスでも多くの用例を確認できます。


But the AP investigation found that with billions of dollars and 19 percent of America's electricity supply at stake, a cozy relationship prevails between the industry and its regulator, the NRC.
(Associated Press. 2011.)


1例を引用しました。


2016年10月17日月曜日

molotov cocktail

まずは記事のタイトルから引用します。ワシントンポスト紙からです。


Local GOP office struck by molotov cocktail in North Carolina


"molotov cocktail"という単語が何のことやら分かりません。知らないから仕方ないのですが、何となく単なる「カクテル」以上の意味があるように思い、記事を読んで見ます。


A local Republican Party office in North Carolina was damaged by fire and someone spray-painted an anti-GOP slogan referring to “Nazi Republicans” on a nearby wall, authorities said Sunday.

A news release from the town of Hillsborough said someone threw a bottle filled with flammable liquid through the window of the Orange County Republican Party headquarters overnight. The substance ignited and damaged furniture and the interior before burning out.
(Local GOP office struck by molotov cocktail in North Carolina. The Washington Post. October 16, 2016.)


果たして、"molotov cocktail"とは、"a bottle filled with flammable liquid"のことであろうと推測がついたのでした。

窓から投げ込まれたとあれば、これはまさしく火炎瓶の類ではないかと思って辞書を引くと、果たしてその通りでした。

"molotov"というのは、昔、1900年代始め頃のロシアの外務大臣であった、Vyacheslav Molotovのことを指しているそうです。

このMolotovは、ロシアによるフィンランド侵攻の際の外務大臣だったそうですが、当然と言いますか、当のフィンランド人には総スカンを食っていた訳で、ロシアの戦車めがけて投擲した手製の爆弾を"molotov cocktail"と呼ぶようになったといういわれがあるそうです。


2016年10月14日金曜日

集中砲火を浴びるトランプ氏 ー slings and arrows

アメリカ大統領選の話題に尽きませんが、共和党のトランプ氏の女性に対する過去の侮蔑的な振る舞いがクローズアップされ、同氏はかなり不利な状況に立たされているようです。

過去にトランプ氏に性的関係を迫られた、あるいは卑猥な行為を仕掛けられたと主張する女性が複数訴え出ましたが、トランプ氏はそれらの女性には会ったこともない、でっち上げだ、陰謀だとはねつけています。


Donald Trump cast himself in almost messianic terms Thursday in Florida, describing the presidential race as "a struggle for the survival of our nation" and vowing to win the White House despite all the "slings and arrows" being hurled in his direction.
(Maeve Reston. Donald Trump is running out of ways to win. CNN. October 14, 2016.)


こうしたスキャンダルが起きマスコミに騒動になると、ひ弱な日本の政治家であればとっくに尻尾を丸めて退陣しているでしょうが、トランプ氏に至っては益々意気軒昂のようです。


さて、


slings and arrows


という表現が使われていますね。

"sling"は投石器のこと、"arrow"は矢のことです。どちらも攻撃の道具であり、集中砲火という日本語がぴったりくるようです。

トランプ氏は合衆国を背負う身としてこの集中砲火を受けて立つ、ということのようです。果たして、偽善でしょうか、自惚れでしょうか、はたまた?


2016年10月13日木曜日

ウェルズ・ファーゴCEOが辞任 ー nest egg

ここのところ経済関係のニュースでは、Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)という名前を見かけない日はないほどでしたが、特に詳細を知っているわけではありませんでした。

何でも顧客に無断で口座を開設したり、クレジットカードを作ったりしていたということですから呆れます。不正に手を染めていた従業員は5,000人を超えるということでこちらも呆れますが、全員解雇されたそうです。

トップ経営陣に至っては、議会での喚問で厳しい追及を受け、恥を知るべしと罵られたというような報道を目にしたような記憶もあるのですが、そのCEOがついに辞任というニュースです。


Wells Fargo CEO John Stumpf is retiring with a nest egg that would make any retiree envious.

At $134 million, the 63-year-old's retirement fund will pull in $3.6 million a year if he bases his planning on living to age 100 before investment income or inflation are taken into account.

Having spent 34 years at Wells Fargo, Stumpf is retiring immediately from the CEO position, which he assumed in June 2007.

He leaves under a cloud, a scandal in which employees opened as many as 2 million accounts in the names of customers without their authorization. More than 5,000 Wells Fargo workers were fired, but not Stumpf or other senior management. Stumpf's attempt to explain the debacle before a Senate committee didn't help matters.
(Well Fargo's Stumpf may envy exit pay of other CEOs. USA Today. October 12, 2016.)


不祥事を起こした企業のトップが辞任する際に注目されるのが退職金です。ウェルズファーゴのCEOも例外ではないようです。

さて、記事中に


nest egg


とあるのが目に留まりました。

これは、貯蓄などという意味で辞書に載っています。文字通りに訳すならば、「巣の卵」となるはずですが、貯蓄の意味になるのはどういうことでしょうか?

Merriam-Webster Dictionaryの定義に下記のような説明があります。


a natural or artificial egg left in a nest especially to induce a hen to continue to lay there


ニワトリに卵を産ませるのに、巣にあらかじめ本物、もしくは「卵もどき」を置いておくということをするそうです。そうすると産卵を促進するということらしいのですが、つまりは最初の1個目が"nest egg"という訳で、続いて2個、3個、と増えていくことから、貯蓄の概念と通ずるももがあるということなのでしょう。

記事のコンテクストでは、いわゆる退職年金の積立という意味合いでしょうか。それにしても、1億3,400万ドル(約134億円)とは途方もない金額です。




2016年10月12日水曜日

gamification

仕事で外国人の方のプレゼンテーションを聴講する機会があったのですが、その中で"gamification"という聞き慣れない単語を耳に(目に)しました。

単純にこの単語を知らなかったため、意味を掴めなかったのですが、話が事例に及び、ああなるほど、と分かりました。自席に戻って早速検索した次第です。


Have you heard of gamification? It’s not a new trend, and it has been sweeping creative marketing professionals all over the world for several years now. If you’re new to the world of gamification, it’s basically the use of video games and the elements of playing a game with scoring points, competition and rules in an online marketing technique. It’s designed to put more fun into marketing, and it has the ability to develop strong and loyal followers to your product or brand.
(Gamification: Can Video Games Help Market Your Small Business? CBS News. October 7, 2016.)


Merriam-Webster Dictionaryには以下のような定義が載っています。


the process of adding games or gamelike elements to something (as a task) so as to encourage participation


つまりいろんなことにゲームの要素を持ち込んで動機付けする、ということのようです。

記事にも取り上げられているのですが、卑近な例で行くと大ヒットしているポケモンGoがあります。


Perhaps the biggest example of the use of gamification in marketing now is through the mega-hit app Pokémon Go. It was quickly released as the most popular mobile application of all time, slaughtering all previous records and finding its way onto the cell phones of users ages eight to 80. You can go outside at nearly any time of the day, head to any cultural landmark in your city and find people there, eagerly seeking out the augmented reality Pocket Monsters as they whip the Pokémon balls and try to catch them all.
(ibid.)


ポケモンGoは歩きスマホを助長しているなどと何かと批判も多いですが、一方でこれまであまり外に出たがらなかった人達を外出させ、歩かせるのに貢献したとのポジティヴな側面も報道されています。

"gamification"というのは、人が本能的に持っている競争意識や達成感に訴えかける性質も持っていると言えます。


2016年10月11日火曜日

ship-jumping

アメリカ大統領選本選まで既に1ヶ月を切っていますが、先週末、クリントン氏とトランプ氏の2回目の直接対決となる討論会が開催されました。

今回もクリントン氏に軍配が上がる結果となったようですが、討論会の直前に暴露されたトランプ氏の女性蔑視を裏付ける過去の発言の影響も大きかったと見えて、共和党内でもトランプ氏を引き摺り下ろす動きがあることは昨日も取り上げたところです。


Donald Trump’s campaign manager Kellyanne Conway has blasted ship-jumping GOP lawmakers — strongly hinting some of those turncoats are sexual harassers themselves who have even targeted her for unwanted advances.

Conway’s stunning allegations went largely unnoticed in the media storm following Sunday night’s second presidential debate between her boss and Hillary Clinton.

When MSNBC’s Chris Matthews asked Conway about Trump’s loss of support among congressional Republicans following disclosure of crass comments he made about women in 2005, she said those critics are hypocrites.
(David K. Li. Trump campaign manager accuses turncoat GOPers of sexual harassment. New York Post. October 10, 2016.)


さて、記事中に出てくる、


ship-jumping GOP lawmakers


という部分に着目しましょう。

これはGOP(共和党)内でトランプ氏不支持に回る議員たちのことをさしているのですが、"ship-jumping"という表現は見慣れないものですね。

すぐに続く部分で、"turncoat"という表現も使われていますが、こちらは裏切り者という意味です。

手元にあるランダムハウス英和で"ship-jumping"、あるいは"jump ship"というようなエントリは見当たりませんが、Merriam-Websterによれば、


to desert a cause or party especially abruptly


という意味があるらしく、"turncoat"同様、見捨てるという意味であることが分かります。

語源について定かではありませんが、恐らくは沈みかけている船を見捨てて離脱するというイメージから来ているのではないかと思われます。

トランプ候補はもはや沈みかけている船ということでしょうか。共和党員もろとも泥船に乗っているのかも知れません・・・。


2016年10月10日月曜日

bravado

アメリカ大統領選が大きく動きそうな気配がします。

日曜日に予定されている第2回目の討論会を間近に控えた今週末、共和党候補のトランプ氏露骨な性的表現を使って女性のことを話しているビデオがワシントンポスト紙で暴露されました。

言い訳できないとすぐに悟ったのでしょうか、報道の数時間後にトランプ氏は過ちを認め謝罪するとの声明を発表しました。

共和党内では一大事とばかりに、トランプ氏を引きずり下ろす動きも表面化しているようです。

女性からの支持を失うことに疑問の余地はありませんが、大方の見方は、今回の暴露について「驚かない」、というものだそうです。それは、トランプ氏とはその程度の人間だと分かっていたから、と女性がコメントしています。


As growing fury over the graphic tape threatened the future of Mr. Trump’s campaign, interviews with women around the country on Saturday turned up indignation and disgust. Many said it came as no surprise that a wealthy, powerful man — especially one with the bravado that Mr. Trump has consistently shown — would judge women by their looks and describe them as easy sexual targets.
(Women React With Fury to Donald Trump’s Remarks, but Some Offer Support. The Washington Post. October 8, 2016.)


"bravado"という見慣れない単語が出てきました。スペイン語だそうです。

意味は、虚勢、つまり上辺だけの空威張り、という意味なのですが、実はスペルがよく似ている"bravo"と語源を同じくしています。

"bravo"はイタリア語で、勇敢なという意味で使われており、故に「ブラヴォー!」という賞賛の声でもあるのですが、"bravado"についても同じくポジティヴな意味であったものが、ネガティヴな意味に転化してしまったものです。


2016年10月7日金曜日

hairy eyeball

ウーバー(Uber)という固有名詞をニュースのヘッドラインでたびたび見かけるので話題になっているということは知っていましたが、具体的にはよく知らず関心もあまりありませんでした。

が、以下に引用する記事でタイトルに使われている、


hairy eyeball


という表現か気になり、目出度くUberの何たるかを知ることになりました。


Cabbies Give Uber the Hairy Eyeball

The popularity of “ride-sharing” companies like Uber and Lyft has grown substantially across the nation in recent years. Users of the services request rides from independently contracted drivers, using smartphone apps that charge their credit card.
(Josh Brokaw. Cabbies Give Uber the Hairy Eyeball. Ithaca. May 4, 2016.)


ご存知の方には説明不要ですが、Uberというのはライドシェアと呼ばれるサービスの草分け的存在で、スマホを使って簡単にタクシーと同等のサービスを利用可能にするもののようです。

「タクシーと同等の」というところがミソですが、既存のタクシー業界(Cabbies)からすると、ウーバーのようなライドシェアリングは脅威です。

"Hairy eyeball"の"Hair"がどこからくるのかと言いますと、まつ毛、あるいは眉毛なのだそうです。

これは、批難の眼差し、否定的な眼差しをする際に、目を細めるところから来ていて、まぶたが近接するとまつ毛(眉毛)と眼球とが近づく、ということから、"hairy eyeball"となったようです。

辞書に載っておらず、主にアメリカ英語での俗語表現であるとされています。


2016年10月6日木曜日

欠伸と知性の関係 ― yawn

少し前のことですが、会話中に欠伸をするのは失礼だ、と会社の先輩にお叱りを受けました。私自身は全く意識をしていなかったのですが、打ち合わせの最中、知らないうちに欠伸をしてしまっていたようです。

話し相手が先輩であることに限らず、友人同士でも、パートナーと一緒の時でも欠伸をするのは失礼というのが大方の見方ではありますが、今日は面白い記事を見つけたので共有したいと思います。

欠伸と知性には関係がある、という話です。欠伸をするのはたるんどる!ということではなく、その逆で脳が大きいから欠伸も大きくなる、というものです。


Everybody yawns. I mean, really, everybody: The reflexive deep, jaw-stretching inhale followed by a pause and a forced exhalation is pretty much ubiquitous in the animal kingdom, at least among creatures with the right anatomy for it.

It's not clear why we yawn (or when our ancestors started the refreshing routine) but many scientists believe the action serves to cool down the brain. Brains use a lot of energy, and they run hot. Inhaling a rush of cool, ambient air chills the blood, and the widening of the jaw sends a nice blast of that breezy blood into the brain.

A new study in Biology Letters could add further support to this popular theory. If bigger yawns produce a greater cooling effect, the study authors hypothesized, then animals with bigger brains — and therefore more brain tissue to cool down — would produce more sustained yawns. Their data suggests that this is indeed the case. Forget the dream of having big brains and brawn; big brains and yawn is much cooler.
(Rachel Feltman. Bigger brains mean longer yawns. The Washington Post. October 5, 2016.)


様々な動物での調査結果では、欠伸の大きさと脳のサイズに相関が見られたようです。つまり、脳が大きければ大きいほど、その処理能力に見合った欠伸が必要(!?)ということになります。

"yawn"が欠伸をするという意味の動詞であることは改めて取り上げるほどのことでもありませんが、語源を遡ると口が開いているという意味から来ているそうです。

Merriam-Webster Dictionaryで"yawn"を引くと、


to open your mouth wide while taking in breath usually because you are tired or bored


とあります。まさに、欠伸のネガティヴな側面を決めてかかった定義のように思われますが、この定義は見直しが必要かもしれません!?(笑)


2016年10月5日水曜日

有言実行 ー walk the walk

先日の初めての共和党のトランプ氏と民主党のクリントン氏の直接対決以降、トランプ氏の支持率が低下傾向にあるようです。

そしてここに来て、同氏の税金逃れがニューヨークタイムズ紙によって大々的に報じられ、益々トランプ氏の形勢が不利な状況になりつつあります。


Trump not walking the walk on his tax claims

Donald Trump, under fire over his taxes, is casting himself as a champion of the little guy when it comes to rewriting the tax code, but there’s little in his plan that matches his rhetoric.
His promises to stick it to the rich notwithstanding, independent analyses agree the top 1 percent would be the biggest beneficiaries of his plans to cut individual, business and capital gains rates.
(Brian Faler. Trump not walking the walk on his tax claims. Politico. October 4, 2016.)


トランプ氏は選挙キャンペーンでは大規模な減税を行うと公言し、特に低所得者層や中間層からの支持を得ているとの統計があるそうです。

ところが、実際に同氏がこれまでに行ってきたのは、経営するホテルやカジノでの巨額損失を計上し、税金を免れてきたということなのです。

また、同氏が掲げる減税策は実際には中間層には増税となり、富裕層が得をするのだという指摘も出ています。

さて、記事のタイトルに注目しましょう。


Trump not walking the walk on his tax claims


"walk the walk"というのはどのような意味でしょうか?

このフレーズですが、"talk the talk, walk the walk"というように、セットで用いられることが多いそうなのですが、これは、


主張すべきを主張し、そしてその通りに実行する


という意味なんだそうです。つまり有言実行。

英語で、"talk"にはやや侮蔑的な含意があることはご存知でしょうか。つまり、言うだけ、口先だけ、というような当てこすりがこの"talk"にはあるのです。

"walk the walk"はイギリス英語では、"walk the talk"というフレーズでもあるようですが、つまりは言ったことを忠実に実行する、ということなのです。


2016年10月4日火曜日

plain Jane

自分自身を魅力的に見せようと思ったら、ブサイクな人と並ぶべし。そう考えたことのある人は少なくないかもしれません。

直感からして尤もな考えかも知れません。ところが、このことがイギリスの研究により科学的にも証明されたそうです。


LONDON: The secret of seduction could be as simple as standing next to an ugly friend. Researchers have discovered that our judgments of people vary according to the company they keep.

If their companion is a plain Jane or a dull Dave, they seem far more appealing.
(Scientists find the secret of seduction. Independent. October 2, 2016.)


"plain Jane"という表現が出てきます。Jane(ジェーン)というのは女性の名前ですが、辞書にちゃんと"plain Jane"というエントリがあって、Merriam-Webster Dictionaryの定義では、"one that is plain"というシンプルなものです。

どうやら、"plain"の解釈がポイントになってくるのですが、数多くの意味がある中で、ここでの意味合いは、


(器量が)十人並みの


という意味なのです。これはつまり、「ブサイク」というのと同義で、美しくない、といっているのと同じです。

"plain Jane"というのは決して褒め言葉にはなりませんので、気をつけて使いましょう。

ところで、ブサイクな人と一緒の方がもう片方が魅力的に見える、ということをどのように科学的に証明したかについては、記事で以下のように続きます。


Scientists at Royal Holloway, University of London, asked volunteers to rate pictures of different faces for attractiveness.

They were then asked to assess the same faces placed alongside ones perceived to be on the ugly side. The addition of these "distractor" images led to the original faces seeming more fanciable.

Study author Nicholas Furl said: "We live in a society obsessed with beauty and attractiveness. It’s been understood that a person’s level of attractiveness is generally steady. However, this work demonstrates that the company we keep has an effect on how attractive we appear to others.
(ibid.)


器量の良さの判断は絶対的なものではなく、周辺環境に影響を受ける相対的なもの、と言えそうです。


2016年10月3日月曜日

smack

記事の引用からどうぞ。


Officials in Kentucky are monitoring a day-care center after an investigation found that staff members forced children to line up for a swat with a ruler before they could have a yogurt — a “game” the workers called “smack for a snack.”

The state Office of Inspector General found that on Aug. 4 two male employees at New Creation Child Care in Lexington required the children, who were school-age, to get a “smack” on their hands or their legs to have their snack.

“The teacher said if you want a yogurt, you have to stand up to get hit on the hand or the leg,” a 10-year-old girl, who said she was hit once on her hand and her leg, told investigators about the incident, according to the state report. “Everyone lined up to get a hit. Some kids were crying about it.”
(Lindsey Bever. ‘Smack for a snack’: A day-care center’s game for hungry children. The Washington Post. October 1, 2016.)


アメリカ・ケンタッキー州にある保育施設で、"smack for snack"という虐待が行われていたということです。

"smack for snack"という語呂の良いフレーズからは程遠いお粗末な話ですが、児童におやつ(snack)を与える前に、腕や足をひっぱたいていた(smack)ということなのです。

さて、"smack"について、私は、味、風味と言う意味の"smack"という単語は知っていましたが、こちらは「叩く」という意味の"smack"で別の単語です。

味という意味の"smack"はドイツ語でも"Geschmack"という単語があり、それに由来しています。

叩くという意味の"smack"は擬声語とされています。平手打ちした際の立てる音でしょうか。

実は、"smack"には叩くという意味より前に、キスをしたときの「チュッ」という音の意味がありました。擬声語は恐らく派手にキスをした際のものからでしょう。

ちなみに我々は食事を味わう際にどうしても音を立ててしまいがちで、これらの"smack"が相互に関連しているように勘違いしがちなのですが、味わうという意味の動詞"smack"とチュッという音を立てるという意味の"smack"は語源的に別のものだそうです。