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2015年12月16日水曜日

マウス操作で分かる「イライラ度」 ― fluster

ネットにアクセスしていて何が一番困るかと言えば、アクセスした先のページがすぐに表示されないことではないでしょうか。あるいは、途中でクラッシュしてしまった場合など、特に予約や申し込みのサイトで発生するとかなりストレスに感じます。

ユーザーがイライラしてマウスを乱暴に動かす・・・、そういった光景がイメージとして沸いてきます。このことを実際に検証した研究があるそうです。アクセスしているユーザーのイライラ度が増すと、マウスの動きも2割~3割くらい増加する、という研究成果が公表されました。


Load an online shopping cart with gifts in the correct colors and sizes. Plug in the credit card number and shipping address. Then, watch in horror as the screen freezes, the browser crashes and the cart is empty once again.

The common holiday mishap now is under scientific scrutiny. It's the subject of Brigham Young University research pinpointing when and where online shoppers' blood begins to boil.

As Web users become more flustered or upset, their computer mouse flits about, and it takes longer to navigate a page, found the study published online this month in the academic journal MIS Quarterly.
(Annie Knox. BYU research aims to pinpoint rage-inducing spots on websites. The Salt Lake Tribune. December 16, 2015.)


さて、引用した記事の最後の段落で、


fluster(ed)


という表現が使われています。私は一瞬、


frustrate(d)


のスペルミスかと思いましたが、辞書を引いてみると"fluster"なる単語がちゃんとあることが分かりました。意味は"frustrate"と似通っていて、


混乱させる、狼狽させる、まごつかせる


という意味の他動詞の意味があります。"frustrate"は挫折させる、くじく、失望させる、という意味ですが、記事のコンテクストにおいて、"fluster"と"frustrate"はほとんどInterchangeableではないかと思われます。

ややこしいことに、"flustrated"という形容詞も存在します。"flustrated"については、"frustrate"に影響を受けて、"fluster"から派生したもののようです。

"fluster"の語源を当たってみると、"fluster"はもともと興奮させるという意味合いで使われており、特にアルコールが入って酩酊している状態を指すものだったようです。その後、おそらく意味が拡張し、現在のような意味で用いられるようになったものと思われます。きっと、"frustrate"とスペルが似通っていることとも無関係ではないのでしょう。


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