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2015年9月28日月曜日

caught on a hot mic

"hot mic"という表現をご存知でしょうか?私は初めて見たのですが、手元の辞書にも載っておらず意味をつかみあぐねたのですが、フレーズとしては、


be caught on a hot mic


という表現として定着しているようだということが分かりました。

きっかけになったのは以下の記事です。


German Chancellor Angela Merkel was overheard confronting Facebook CEO Mark Zuckerberg over incendiary posts on the social network, Bloomberg reported on Sunday, amid complaints from her government about anti-immigrant posts in the midst of Europe's refugee crisis.

On the sidelines of a United Nations luncheon on Saturday, Merkel was caught on a hot mic pressing Zuckerberg about social media posts about the wave of Syrian refugees entering Germany, the publication reported.

The Facebook CEO was overheard responding that "we need to do some work" on curtailing anti-immigrant posts about the refugee crisis. "Are you working on this?" Merkel asked in English, to which Zuckerberg replied in the affirmative before the transmission was disrupted.
(Javier E. David. Angela Merkel caught on hot mic griping to Facebook CEO over anti-immigrant posts. CNBC. September 28, 2015.)


ご存知のように国連総会がニューヨークで開催されており、各国首脳が集合していますが、ドイツのメルケル首相がフェースブック社のCEOザッカーバーグ氏に苦言を呈した、というのが記事のストーリーです。各国首脳に一企業のCEOが混じっている状況が最初よく分かりませんでしたが、国連総会とは別で設けられたランチョンでのフォーラムという場でのことです。

「苦言」というのは、主に中東・シリアからの難民が欧州に押し寄せ、各国で危機的な状況になっている中で、ソーシャルメディアに難民を排斥するような批判的な書き込みが増加していることに対してだそうです。いわゆる“ヘイト・スピーチ”への対応が迫られているわけです。

さて、今日取り上げる表現である、"hot mic"というのは言うなれば、「スイッチオンになっているマイク」のことです。

Oxford Dictionaryのオンライン版では下記の定義が載っています。


A microphone that is turned on, in particular one that amplifies or broadcasts a spoken remark that was intended to be private


さて、冒頭にも書きましたように、この表現は"be caught on"という部分が解釈の上でも重要になってきます。公人の発言というのは内容によほど注意をしないとそれがマスコミに取り上げられ、思いもよらない解釈や反応により本人が窮地に立たされることにもなりかねないものです。

"hot mic"についても、本来プライベートで発言したつもりがうっかり公的発言として取り上げられてしまった、という含意があります。


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