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2014年12月3日水曜日

アップル、訴えられる ― in the dock

人気の音楽プレーヤーiPodの“アップグレード”によって、iTunesストアから購入したコンテンツが他のミュージックプレーヤーで再生できなくなるのはアップル社による市場の不当な独占だとして、ユーザーや競合メーカーが同社を訴えているようです。


OAKLAND, Calif. — The Apple iTunes DRM trial underway in federal court here will come down to how jurors view certain code that Apple added to iTunes. The plaintiffs, representing a class of about 8 million consumers as well as large retailers, say it was anything but an "upgrade." They're seeking $351 million in damages.

(中略)

In this lawsuit, the plaintiffs are contending that specific changes Apple made to iTunes 7.0 and 7.4 were anticompetitive. Apple isn't being sued for having DRM, per se, but for making tweaks to its DRM that made some forms of inter-operability, like Real Networks' Harmony, stop working.
(Joe Mullin. Apple on trial: Were iTunes updates really an anti-consumer scheme? Ars Technica. December 3, 2014.)


技術的な詳しいことはよくわかりませんが、購入したコンテンツの再生が特定のデバイスに限定されるというのは、ユーザーには迷惑な話かもしれません。

ところで、Bloombergによる報道では下記のような記事タイトルが目に付きました。


Apple in the Dock: $1 Billion Antitrust Claim Casts Steve Jobs as Conspirator
(Bloomberg. December 2, 2014.)


"in the dock"というフレーズが目に留まったわけですが、これはどういう意味でしょうか?

冒頭に引用したArs Technicaのタイトルが、


Apple on trial...


ですから、"in the dock"は、"on trial"と同義であり、係争中、つまり訴えられている、という意味であると想像がつきます。果たしてその通りなのですが、"in the dock"は初めて見る表現でしたので、辞書を引きました。

"dock"にはいくつかのエントリがあるのですが、我々がよく知っている、“ドック”、つまり船や飛行機の格納庫の意味、あるいは人間ドック、というときの"dock"とは別の"dock"なのでした。

"in the dock"には、“被告人席に着いて”、“裁判にかけられて”、という説明があります。

ここでの"dock"は語源を遡るとオランダ語で“鳥かご”を意味するものだったそうです。

なるほど、映画などで見る法廷の被告人席は言われてみれば鳥かごのような柵で囲われています。

同じ“ドック”でもこんな意味があったとは知りませんでしたね。


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