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2013年6月27日木曜日

スーパームーン、観測できず ― perigee

(当ブログではあまりありませんが)今日はサイエンスの話題をお送りします。

既に話題の旬としては過ぎ去った感があるかと思いますが、先週末はスーパームーンを観測できるということで天文ファンならずとも、一般の人たちの間でも随分と話題だったようです。

2013年で最も大きな月が観測できる日、ということで、私も「月のこよみ」なる書籍で6月23日日曜日をマークしておりましたが、あいにくの曇り空、暮れてからは雨も降り始めて、観測することはできませんでした。

海外でも随分話題になっていました。そもそもスーパームーン(super moon)なる言葉は、アメリカ人の占星術家であるRichard Nolleという人が1979年に作った造語なのだそうです。


On Sunday the moon was at its closest point to earth, known as the perigee. In 12 days it will reach its apogee, the furthest point in its elliptical orbit, some 49,499 kilometres further away.

What will this mean for its brightness in the sky? Nothing, said University of Sydney astronomer Paul Hancock, because it will happen on the new moon when “you don’t see anything” anyway.

The super moon – a perigee occurring at full moon – has excited media imaginations since NASA started using the term a few years ago. ABC online yesterday reported that the moon “appeared bigger and bolder than usual”, while the Sydney Morning Herald warned of wild seas exacerbated by “high tides caused by a super moon”.
(John Ross. Super moon didn't turn the tide. The Australian. June 25, 2013.)


さて、天文学は私の埒外、専門用語となると日本語ですら馴染みのないものが多いのですが、英語となるとさらに馴染みがありません。

上記の引用に、"perigee"という見慣れない単語が出てきます。辞書を引くと、近地点とあり、地球の周りを公転する天体,特に月あるいは人工衛星の軌道上で地球に最も近づく点、という解説があって、何となく分かったような気がします。

この反対が、"apogee"であり、逆ですから、遠地点、ということになるのですが、地球から最も離れた点のことを指します。

"peri-"、"apo-"という接頭辞はそれぞれ、“周囲の~”(つまり近づいた)、“離れた~”を意味しています。"gee"は、地球(earth)を意味するギリシャ語geiosに由来するものです。


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