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2013年6月26日水曜日

牛歩、牛タン? ― filibuster

牛タン、などと書くと焼肉の話題かと間違われそうですが、政治のお話です。

アメリカで、中絶禁止法案の可決を阻止するために、テキサス州出身の上院議員Wendy Davis氏が捨て身の(!?)フィリバスター戦術を取るらしいというニュースです。

ところで、“フィリバスター”って何のこと?


A Texas state senator tried Tuesday to block an abortion bill that would be among the nation's most restrictive by attempting to run out the clock on a special session with a 13-hour filibuster.

In a state where the founding mythology includes a famous last stand, Fort Worth Democrat Wendy Davis, 50, hopes hers will be more successful.

She took to the floor of the chamber late Tuesday morning and must stand there, unaided, until midnight (1 a.m. Wednesday ET).
(Lawmaker attempts 13-hour filibuster to kill Texas abortion bill. CNN. June 26, 2013.)


"filibuster"を辞書で引くと、


(議案通過阻止などのために行う)妨害戦術
(妨害戦術のための)長演説


とあります。ご存知の方には、日本でもよく言われる“牛歩戦術”が頭に思い浮かぶと思います。私もかつてこの牛歩戦術が国会で実際に行われているのをニュース映像で見たことがあり、記憶に残っています。(多分、消費税導入かPKO法案の採決の時であったかと。)

牛歩戦術というのは、票を投じる議員がなかなか投票箱に向かわず、立ち止まったり、のろのろと議場の中を進み時間を稼ぐというやり方なのですが、その狙いは日付が変わることにより可決を先延ばしにしたり、賛成投票をする議員がトイレを我慢できなくなって議場から出ざるを得なくなり、賛成票が少なくなる(議場を一旦出てしまうと投票できなくなるそうです)ことを目論んだり、とあるようです。

ところで"filibuster"は、妨害戦術には違いありませんが“牛歩”とは違うようです。"filibuster"の主眼は長い演説をうつことにあるようで、このような戦術に対しては“牛タン戦術”という日本語があるのだそうです。(Wikipediaより)

ちなみに、辞書には、“牛タン~”とは載っていません。


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