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2012年10月11日木曜日

中国で続く日本車の不買運動 ― boycott

尖閣問題を発端とする反日デモ・暴動が中国で起きていることについては9月からずっと報道されていますが、今日は不買運動に関する記事から引用します。


TOKYO—Chinese buyers turned a cold shoulder to Japanese brand car purchases last month, threatening to stall Japanese gains in the world's largest auto market and pressuring their full-year forecasts.

All three of Japan's biggest auto makers, Toyota Motor Corp., Nissan Motor Co. and Honda Motor Co., said Tuesday that Chinese sales plummeted in the wake of sometimes violent anti-Japanese protests. Tokyo's decision to buy contested islets in the East China Sea infuriated Beijing, prompting widespread demonstrations and a boycott of car and other brands made in, or by, Japan.
(Japanese Car Sales Plunge Amid China Rage. The Wall Street Journal. October 9, 2012.)


日本の自動車メーカー3社、トヨタ、日産、ホンダの中国での売り上げが激減しているそうです。日本政府が尖閣諸島を購入するアクションに出たことが中国国民の怒りを買い、日本製品のボイコットにつながっているということです。

ボイコットは日本語でもカタカナで知られた単語ですが、英語では、"boycott"というスペルで、これは元々、”Charles C. Boycottさん”という人の名前に由来するものです。

American Heritage Dictionaryを引くと、"boycott"のエントリーでは、詳細の語源について"Word History"ということで特別に説明がつけられています。

それによりますと、”Boycottさん”はアイルランドの不動産仲介業者だったようですが、土地の賃借料を下げようとしなかったり、土地の賃借人を追い出したりしたため、家族共々、仲間から村八分にされてしまったのだそうです。この冷遇は当時非常な速さで人口に膾炙し、"boycott"という単語が定着したのだということです。

つまり、"boycott"とは、語源的には”ボイコットされた人”のことなのでした。

ちなみに、これもAmerican Heritage Dictionaryに書いてあることですが、英語のみならず、フランス語、オランダ語、ドイツ語、ロシア語でも、”ボイコット”という単語があるのだそうです。


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