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2012年5月3日木曜日

シェア奪回なるか ― claw back

おはようございます。ゴールデンウィーク後半戦、関東では昨晩から土砂降りの雨が降っています。

さて、ブラックベリーという携帯端末を小生はあまり詳しく知りませんが、会社の同僚や上司で使っている人を知っているのでどんなものかくらいは知っています。

手のひらサイズの小さな端末にキーボードよろしく小さなボタンがびっしりと並んでいるのを見るとあまり欲しいとも思わないのですが(特にそれが会社のメールシステムとシンクロしていてメールが入るたびにお知らせしてくれるとあっては)、最近はユーザーが減ってきている傾向にあるらしいことがよく報道されているのを見かけます。iPhoneやiPadやら、アップル社の新製品に圧されているということなのですが、そりゃあそうでしょう、という感じもするのですが。


BlackBerry maker Research in Motion has shown off advanced new features that will be available on new BlackBerry 10 smartphones - and a new prototype - but analysts are already questioning whether it's "too late" to claw back market share lost to giants like Apple and Google.

The sneak peak of its yet-to-be-launched operating system at the BlackBerry World conference in Orlando, Florida, brings the ailing smartphone and tablet maker a step closer to what some have described as the most crucial launch in the company's history.
(Ben Grubb. New BlackBerry teased but critics say it's almost 'too late' for RIM. The Sydney Morning Herald. May 3, 2012.)


この記事において、"claw back"という表現に目が留まりました。

"claw"とは爪のことですが、"nail"がどちらかというと手や足の爪そのものを指す(fingernailやtoenail)のと違って、特に獣が持つ鉤爪とその周囲全体を含めた構造を指しているように思われます。(尤も、"nail"の定義には、"a claw"が含まれており、厳密な差異が存在するということでもなさそうですが。)

"claw back"の意味ですが、


(物を)(苦労して、努力して)取り戻す


とあります。(ランダムハウス英和辞書)

この記事の話題で言えば、アップル製品へと離れて行ったユーザーや市場シェアを取り戻す、ということです。鉤爪を意味する"claw"という単語の響きもあって、甚だ野性的な表現のように思われますが、コーパスで使用例を検索してみると、ヒット数だけで見るとどちらかと言えばアメリカ英語よりもイギリス英語でよく使われる表現のようです。(Corpus of Contemporary American EnglishとBritish National Corpusでの比較)

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