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2012年5月7日月曜日

誘拐事件: Amber Alertって何? ― Amber Alert

まずは下記の引用記事をご覧ください。


Two bodies were found today in Mississippi in the search for a missing Tennessee mother and her three daughters, which investigators said led them to issue an Amber Alert for the missing family.

When they announced the Amber Alert, Mississippi police said only that new details led them believe Jo Ann Bain, 31, and her three daughters, Adrienne, 14; Alexandria, 12; and Kyliyah, 8; were abducted and could be in extreme danger.

An FBI spokesman said this evening that the two bodies had been found, but said they had not yet been identified.
(Two Bodies Found in Search for Missing Tennessee Mom, Three Daughters. ABC News. May 5, 2012.)


この記事に出てくる、"Amber Alert"が何を指すのか分かりませんでした。"alert"ということから何かの警告、警報の類であることは何となく分かりますが、こういうのは知っていないと何のことか分からないものです。

手元の辞書を参照しましたがエントリはありません。

"Amber Alert"というスペルから、つまり語頭が大文字であることから固有名詞であることが分かります。ネット検索した結果、"Amber Alert"とは、誘拐事件発生時の緊急警報システムのことであることが分かりました。この警報システムは米国司法省の管轄下にあるようで、検索結果にはオフィシャルウェブサイトもリストアップされました。

具体的にどのような警報システムかというと、誘拐事件が発生が疑われ、事態がいくつかの基準を満たす場合に、テレビやラジオなどのマスコミ、またハイウェイの情報表示板、加えて近年ではインターネットや電子メール等のインフラを通じて事件の発生が知らされるものです。

"Amber Alert"という表現の由来についてですが、"Amber"はこの警報システム設置の発端となった誘拐事件の被害者である子供の名前(ファーストネーム)に由来するようです。また、"America's Missing: Broadcasting Emergency Response"の頭文字をとったものでもあるということです。(以上、Wikipediaによる。)略語ということで、スペリングも"Amber Alert"ではなく、"AMBER Alert"と敢えてしているものも見られます。私は、黄色信号を意味する"amber"(=yellow)のことかと思いましたがそうではないようです。

日本だと誘拐事件発生時には被害者へ危害が及ぼされることを危惧して報道管制が敷かれると思いますが、アメリカという国は全く逆にこのようなアラートを出すというのは対照的というか、興味深いシステムのように思われます。

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