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2012年4月30日月曜日

sidestep

おはようございます。ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?早や曜日感覚を失いつつありますが、今日は月曜日です。従いまして、えいご1日1語も元気に新しい週をスタートです!

では、今日の単語です。今日の単語は、"sidestep"です。


RENO, Nev. — Apple, the world’s most profitable technology company, doesn’t design iPhones here. It doesn’t run AppleCare customer service from this city. And it doesn’t manufacture MacBooks or iPads anywhere nearby.

Yet, with a handful of employees in a small office here in Reno, Apple has done something central to its corporate strategy: it has avoided millions of dollars in taxes in California and 20 other states.

Apple’s headquarters are in Cupertino, Calif. By putting an office in Reno, just 200 miles away, to collect and invest the company’s profits, Apple sidesteps state income taxes on some of those gains.

California’s corporate tax rate is 8.84 percent. Nevada’s? Zero.
(How Apple Sidesteps Billions in Taxes. The New York Times. April 28, 2012.)


iPhoneやiPadなどの製品で大儲けのアップルですが、いわゆる勝ち組へのまなざしは厳しく、同社の租税回避スキームが批判されています。

記事において、"sidestep"という単語は"avoid"と同義で用いられていることが分かると思います。単語のスペルからも分かるように、"sidestep"とは人を先に通すために脇によける(step aside)ことを指しますが、ボクシングなどのスポーツでは相手のパンチをかわしたり避けるための行為を指します。恐らくこのような使われ方から発展して、やっかいな問題や義務などを回避するという意味で使われるようになったものと思われます。

引用記事で取り沙汰されているネバダ州の事務所の例はアップル社の租税回避の一例に過ぎず、他にもアイルランドやルクセンブルグなど、多くの租税回避地に事務所や子会社を設立し(その多くが郵便受け程度しか設置していない、書類上だけの会社だということです)、巧みに税金を免れているということですから、やはり頭のいい人というのはやることが違うのだなあと、せいぜいありったけの皮肉を込めて思わずにいられません。


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