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2012年4月30日月曜日

sidestep

おはようございます。ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?早や曜日感覚を失いつつありますが、今日は月曜日です。従いまして、えいご1日1語も元気に新しい週をスタートです!

では、今日の単語です。今日の単語は、"sidestep"です。


RENO, Nev. — Apple, the world’s most profitable technology company, doesn’t design iPhones here. It doesn’t run AppleCare customer service from this city. And it doesn’t manufacture MacBooks or iPads anywhere nearby.

Yet, with a handful of employees in a small office here in Reno, Apple has done something central to its corporate strategy: it has avoided millions of dollars in taxes in California and 20 other states.

Apple’s headquarters are in Cupertino, Calif. By putting an office in Reno, just 200 miles away, to collect and invest the company’s profits, Apple sidesteps state income taxes on some of those gains.

California’s corporate tax rate is 8.84 percent. Nevada’s? Zero.
(How Apple Sidesteps Billions in Taxes. The New York Times. April 28, 2012.)


iPhoneやiPadなどの製品で大儲けのアップルですが、いわゆる勝ち組へのまなざしは厳しく、同社の租税回避スキームが批判されています。

記事において、"sidestep"という単語は"avoid"と同義で用いられていることが分かると思います。単語のスペルからも分かるように、"sidestep"とは人を先に通すために脇によける(step aside)ことを指しますが、ボクシングなどのスポーツでは相手のパンチをかわしたり避けるための行為を指します。恐らくこのような使われ方から発展して、やっかいな問題や義務などを回避するという意味で使われるようになったものと思われます。

引用記事で取り沙汰されているネバダ州の事務所の例はアップル社の租税回避の一例に過ぎず、他にもアイルランドやルクセンブルグなど、多くの租税回避地に事務所や子会社を設立し(その多くが郵便受け程度しか設置していない、書類上だけの会社だということです)、巧みに税金を免れているということですから、やはり頭のいい人というのはやることが違うのだなあと、せいぜいありったけの皮肉を込めて思わずにいられません。


2012年4月27日金曜日

モンスター花嫁 ― bridezilla

ツイッターでNew York Post紙をフォローしています。私のタイムラインには同紙がツイートするBreaking Newsからゴシップまで、色んなニュース記事の見出しと記事へのリンクが表示されますが、時差もあって全部をフォローできず、ごくたまに時間のある時に流し読みしたりしております。

昨日もそんな感じで流し読みしていたのですが、こんな単語が目に留まりました。


Bridezilla.


知ってる方、見たことのある方、いますか?


A scheming bridezilla who pretended she was a cancer patient to bilk thousands in donations for her wedding pleaded guilty yesterday — but will likely avoid prison time as part of her deal.

Jessica Vega will have to pay back $13,368 she scammed from big-hearted donors, who showered her with rings, food, gifts and a wedding dress after she told her tall tale about wanting to experience a lavish wedding before dying from terminal leukemia.

The 25-year-old Orange County mom faced up to 20 years in prison, but under her plea deal, she will avoid prison if she pays back all her victims.
(Todd Venezia. Fake-cancer bridezilla must reimburse scam victims $13K for wedding. The New York Post. April 26, 2012.)


"bride"(花嫁)という単語はご存知と思います。"bride"に"-zilla"という接尾辞(?)がついて生まれた単語です。しかし、辞書には載っていません。手元の古い辞書は勿論のこと、オンライン辞書でもこの単語がエントリにあるサイトはあまり無いようです。

そうなるとグーグル検索やWikipediaに頼ることになるわけですが、接尾辞の"-zilla"は何とあの"Godzilla"(ゴジラ)から来ていました。以下、Wikipediaの解説を引用します。


The word "bridezilla" is a portmanteau for a difficult bride, combined with "Godzilla."
(Wikipedia.)


"portmanteau"というのは”かばん”のことで、"portmanteau word"はかばん語と訳されています。

また、同じくWikiの別エントリになるのですが、定義として、


a colloquial term for a difficult bride


とあります。要は困った花嫁さん、ということです。周りに迷惑になるような行為をすることを、怪獣ゴジラの横暴に喩えたのだと思われますが、最近のキーワードで言えば、”モンスターペアレント”のような表現における、”モンスター”に近いでしょうか。”モンスター花嫁”とは聞いたことがありませんが・・・。

記事に出てくる困った花嫁さんは、白血病で余命いくばくというお涙ちょうだい的な作り話で人々から寄付金をだまし取ったということで罪に問われているというものです。その額、約1万3千ドル也。全額返還するということで何とか懲役刑は免れるそうですが・・・。

2012年4月26日木曜日

無罪判決: これでゆっくりできる!? ― acquit

今日の判決の行方は多くの方が気になっていたのではないでしょうか?あの”剛腕”政治家の話です。


TOKYO — Ichiro Ozawa, the veteran Japanese lawmaker who engineered the ruling party's rise to power, was acquitted Thursday in a political funding scandal that has damaged his chances of becoming prime minister.

The scandal also cost Ozawa his membership in the ruling Democratic Party of Japan, though he continued to wield great influence as a political power broker. The acquittal means his membership could be reinstated, allowing him to exert even more sway.

The 69-year-old was charged last year with overseeing false accounting by his former aides in a murky 2004 land deal. Prosecutors claimed the three aides, who were convicted last year and have since appealed, acted under Ozawa's orders, but the Tokyo District Court said it found no evidence of that.
(Mari Yamaguchi. Japan political power broker acquitted in scandal. Atlant Journal Constitution. April 25, 2012.)


邦紙やYahoo! Japanなどのネットの記事見出しでは、”無罪判決”の速報が見られました。

一方、海外メディアですが、”無罪”の英語となるとと、ぱっと思い浮かぶのはやはり、"not guilty"ではないでしょうか?デイリーヨミウリ(The Daily Yomiuri)など、多くの英字新聞で、"not guilty"が目立ちましたが、"acquitted"という表現を使っているものもいくつか見られました。あまり見慣れない表現かもしれませんが、意味は同じです。

"acquit"という動詞は、"quit"、"quiet"などの単語と語源を同じくする単語、つまり"quit"や"quiet"という単語と同根であるとされています。

"quit"という動詞については、”やめる、中止する”という意味で、"quit smoking"(禁煙する)などのように表現がよく記憶されているかと思いますが、遡るとラテン語では、”解放する、免除する”という意味で用いられていました。

”解放する、免除する”という意味での"quit"の用法は今でも残っており、例えば、


quit onselft of doubts(疑いを晴らす)


のような形で再起代名詞を目的語に取るパターンで使われます。(上記引用例はランダムハウス英和辞書から)

ところで、"quit"をさらに遡ると、ラテン語のquietareという動詞、こちらは”休ませる、静かにする”という意味なのですが、この意味では、"quiet"という形容詞の意味ともつながってくるという訳です。

無罪判決を受けた被告である剛腕政治家はその仏頂面からは決して窺うことのできないような安堵に今頃は浸っているのではないでしょうか。野党は証人喚問を要求する構えも見せているようですが、とりあえず今日の無罪判決でようやくゆっくりと休める、そんな感じではないかと。

まさしく、"acquit"の語源を想起する思いです。


2012年4月25日水曜日

”バカ”にも色々ありまして ― knucklehead

当ブログをお読みいただいている方々にはどうでもいいことかも知れませんが、わたくし本日は休暇をいただいておりまして、普段より随分早い時刻に投稿しております。

さて、本題。

米大統領のシークレットサービスの警護官が買春をしたという事件がちょっとした騒ぎになっています。最初に報じられたのはもう1週間近く前ですが、未だくすぶっており、このスキャンダルでクビになったSPが増えているようです。オバマ大統領も怒り心頭ということで、まあ当然だろうと思う訳ですが、24日付のNew York Post紙の記事が目に留まりました。


Obama blames Secret Service hooker scandal on 'a couple of knuckleheads'

CHAPEL HILL, N.C. — President Obama blamed the Colombian prostitution scandal that has rattled the US Secret Service on "a couple of knuckleheads," during a taped appearance on "Late Night with Jimmy Fallon" that will air Tuesday night.

"The Secret Service, these guys are incredible," Obama said during an exchange with Fallon on the incident. "They protect me, they protect Michelle, they protect our girls."

"They do a great job. So a couple of knuckleheads shouldn't detract from what they do, but what these guys were thinking I don't know," Obama said. "That's why they're not there anymore."
(Obama blames Secret Service hooker scandal on 'a couple of knuckleheads'. New York Post. April 24, 2012.)


"knucklehead"をランダムハウス英和辞書で引くと、


ばか、愚か者、まぬけ


とありました。American Heritageでは、


Informal. A stupid person; a blockhead


ということで、つまり人のことを”バカ”呼ばわりする際の表現であることは明白です。

ところで、この"knucklehead"はどのくらい強い表現なのか、気になってきたので色々調べてみました。つまり、日本語でも、”バカ”もあれば、”たわけ”、”愚か者”、”ボケ”・・・など色々な表現があって、コンテクストや状況によって意味合いが多少違ってきますが、買春行為に及んだSPをオバマ大統領が"knucklehead"と表現したのはどれくらいの強い批難が込められているのだろうかと思ったのです。

もう1つの用例を引用してみます。


"Even if I wasn't involved, I'd think it was a great story," Kindle said. "You've got a bunch of knuckleheads running around playing in the rain because they love baseball. It's a writer's dream."
(The New York Times. 2006.)


このコンテクストでは、"knucklehead"はどちらかというと肯定的に用いられていると考えられます。肯定的と言っているのは、字句通りの意味ではなく、どちらかというと親しみを込めて(偽悪的なアイロニーとして)用いられているということです。(そう言えば、大震災の津波で避難しなかった同級生だったか友人だったかを”バカ”呼ばわりした某大臣が辞任に追い込まれたという一件を思い出しました。)

さて、シークレットサービスの一件に関する記事に戻ると、大統領が表現した"knucklehead"はさほど強い批難の表現でもないのではないかという気がしてきます。勿論、買春行為をしたSPに親しみを込めて”バカ”と呼んだのでない事は明らかですが、基本的に大統領はシークレットサービスを評価しており、今回の一件はその中の一部の愚か者がやったこと、として、シークレットサービス全体を擁護しているようにも読めます。

この記事を日本語に訳すと、"knucklehead"はやはり”バカ”ということになるのでしょうか?


2012年4月24日火曜日

長生きするのは男か女か? ― outlive

男と女とどっちが長生きするかと問われればほとんどの人は女だと答えるでしょう。私もそう思っています。特に日本人については、平成22年の平均寿命は男性が79.64歳、女性が86.39歳であり、明らかに女性の方が長生きです。(公益財団法人 生命保険文化センターによる。)

ところが、オーストラリアのHerald Sun紙によると逆転現象が起きつつあるということです。つまり、今後、男性の方が女性よりも長生きするかもしれないというのです。


MEN will soon be outliving women for the first time since records began after abandoning unhealthy, macho lifestyles.

If you're a boy born in 2000 and you make it to 30, you can expect to match girls of the same age by living to the ripe old age of 87.1.

Researchers predict younger males will then go on to surpass the life spans of their female counterparts.
(Men will soon outlive women for the first time since records began. Herald Sun. April 24, 2012.)


今日は、"outlive"という単語を取り上げました。"live"(生きる)に、"out-"という接頭辞がついて、”より長生きする”という意味です。

ご存知の方も多いかと思いますが、この接頭辞の"out-"は色々な動詞とくっついて、


~より優れて
~を超えて(越えて)
~を凌ぐ


という意味を付加します。例えば、"outrun"は追い越す(より早く走る)、"outspeak"は言い負かす、"outsell"はより多くを売る(営業成績で勝る)、といった具合です。

平均寿命の話に戻りますと、男性が女性を上回る傾向にあることの背景として、男性の喫煙率の低下や重労働をする男性人口が減少しているなど、ライフスタイル面での変化があるほか、男性に多いとされる心疾患の治療法が発展したことなどがあるそうです。

果たして現実に男性の平均寿命が女性のそれを超える日がやってくるのでしょうか?


2012年4月23日月曜日

スターバックスはお好き? ― debug

スターバックスのコーヒーは日本では大変人気がありますが、最近でもそうなのでしょうか?田舎の女子高生が地元にスターバックスの店舗がないので、出店を求める嘆願書をスターバックスに送ったという話を聞いたことがあります。最近では似たようなブランドが乱立している感もありますが・・・。

ちなみにアメリカでは1971年にシアトルで1号店がオープンしたのが最初ということですから、歴史のあるコーヒーチェーンです。(下記引用したUSA Today紙の記事にスターバックス40年の歴史の写真集があり、興味深いです。)

さて、そのスターバックスがアメリカでちょっとした騒ぎになっています。まずは記事を。


Starbucks de-bugs its menu offerings That's the latest score, as Starbucks has made an unusually rapid reversal in how it colors its Strawberry Frappuccinos -- and some of its other foods and drinks. Just weeks after the world's largest coffee chain took serious PR heat from vegan groups and public relations gurus for switching to commonly-used cochineal beetles to color its Strawberry Frappuccinos, the company's U.S. president, Cliff Burrows, now says that bugs are coming out and tomato-based extract is coming in.
(Bruce Horovitz. Starbucks de-bugs its menu offerings. USA Today. April 19, 2012.)


まず記事タイトル(ヘッドライン)に注目です。"de-bug"という単語が目に留まります。IT関係の人間には、プログラムのエラー(バグ)を取り除くことを意味する”デバッグ”がすぐ頭に思い浮かびますが、ここではコンピュータの話ではありません。

記事を読んでいただくと分かりますが、まさしく虫(bug)を除去する(de-)、という意味で使われているのです。 問題は、スターバックスがストロベリーフラペチーノ等の商品に使っていた着色料にありました。実はストロベリーの赤色を出すために使われているのはカイガラムシと呼ばれる昆虫を乾燥処理するなどして得られるコチニール色素(cochineal)と呼ばれるものだそうで、これにベジタリアン(菜食主義者)など、食に敏感な消費者が反発しました。

同社は今後コチニール色素の使用をやめ、代わりにトマトから得られるエキスを利用することをすぐに決定し発表したそうですが、さすがに食べ物に昆虫由来の材料が混じっていると思うといい気分はしないものです。

しかしながら、私もこの記事をきっかけに色々と調べたのですが、コチニール色素というものは色々な食品で使われているそうです。決して認められていない着色料ではありませんが、体に好いものという訳でもなさそうで、表示義務があります。

日本のスターバックスでも使われているのかどうかについては情報がありませんでした。カロリー表示はあるのですが・・・。

興味深いのは、"debug"という表現なのですが、”害虫駆除”の意味で用いられるこの表現をヘッドラインに使っているのは厭味たっぷり、というところでしょうか。


2012年4月20日金曜日

マラソンは人生の縮図(5) ― marathon

早いものでもう金曜日です!今週のテーマ、マラソンの表現も5日目を迎えました。

最後に取り上げる単語としてはどうかなとも思ったのですが、テーマでもある"marathon"に落ち着きました。

言うまでもなく、マラソンの由来は古代ギリシャにおいて、戦争の勝利を伝える伝令役がマラトン(Marathon)の地からアテネの地までの約42キロを走ったことに因みます。マラソンの42.195キロという距離は30キロでもなく、35キロでもなく、はたまた40キロでもなく、人間の限界を少し超えたところにある絶妙な距離であるという気がします。

さて、マラソンが長距離、長時間のレースであることから、非常に長い時間をかけて行われることを表現するのに"marathon"が使われることがあります。


Paul Tagliabue had spent most of an early February week in a Chicago airport hotel, immersed in marathon negotiations to settle one of the thorniest issues in his seven-year reign as NFL commissioner.
(The Washington Post. 1996.)


In early November, a team that Bank of America put in place to oversee Merrill's transition spotted large losses as they grew on Merrill's books. Alarmed, bank executives held marathon meetings on the weekends around Thanksgiving. They contacted Mr. Herlihy with a pressing question: should Bank of America executives disclose Merrill's gaping losses to shareholders?
(The New York Times. 2009.)


マラソンはただ長いだけではありません。長時間故にではありますが、持久力も要求されます。


Two-year-old Egyptian twins joined at the top of their heads were separated after a marathon surgery that began a day earlier and that took more than a year of planning.
(The Associated Press. 2003.)


実に様々なことが、"marathon"と形容されている訳ですが、まさにマラソンは人生の縮図といったところでしょうか。

今週のテーマ、マラソンの表現は今日で終わります。

2012年4月19日木曜日

マラソンは人生の縮図(4) ― pack

今週のテーマ、マラソンの表現は今日で4日目になります。今日は、"pack"という単語を取り上げます。

ごく基本的な単語"pack"ですが、マラソンの実況中継で使われる時は、”集団”を意味します。

例えば、よく実況中継で言われる”先頭集団”は、"leading pack"と言います。昨年9月、韓国のテグで世界選手権が行われましたが、その際男子マラソンの実況中継を公式サイトのテキストで見ておりましたら、下記のように使われていました。


Japan's Kawauchi led through 5 km, but he's just one of a very big pack.


あの最強市民ランナーと呼ばれる川内選手のことです。5キロくらいまでは先頭で調子良かったのですが、その後遅れてしまいます。

下記の引用はつい先日開催された第116回ボストンマラソンの記事からです。


Kilel, Davila and Cherop ran smart, disciplined races last year. The trio allowed New Zealand's Kim Smith to run away from the field over the first 18 miles. The pack caught up to Smith after the firehouse turn in Newton, and she dropped out of the race with a leg injury before the 20-mile mark.
(Rich Tompson. Close calls so common. Boston Herald. April 16, 2012.)

2012年4月18日水曜日

マラソンは人生の縮図(3) ― tailwind

マラソンをテーマにお送りしている今週、3日目の今日取り上げるのは、"tailwind"です。

日本語では”追い風”、反対は言うまでもなく”向かい風”、英語では"head-wind"です。

マラソン出場経験、レース経験のある方ならお分かりだと思いますが、向かい風の時のしんどさというのは本当に泣きそうになります。逆に追い風は急に体が軽くなったような、羽根でも生えたような気分にさせてくれます。

人生追い風の時も、向かい風の時も・・・と言いますが、まさに喩えて妙であると、ランニングをして実感します。


Mosop set a personal best time of 2:03:06 in finishing second at last year's Boston Marathon, where times were not recognized by the track governing body because of tailwind and downhill layouts.
(Ethiopian Adhane wins Rotterdam Marathon. The Associated Press. April 15, 2012.)


上記の引用はまさしくマラソン競技での話ですが、喩えとしての”追い風”もニュース記事ではよく見られます。日本語で、”~が追い風となって”という場合のあれです。


And should the dollar continue to lose value against global currencies, domestic investors will be rewarded by moving some cash overseas, even if the underlying stock markets in those countries don't gain much ground. That's because, whenever the dollar loses value, it serves as a tailwind for Americans investing overseas. Each share of foreign stock that Americans own will become worth that many more dollars when the securities are eventually sold and repatriated back to the United States.
(The New York Times. 2007.)

2012年4月17日火曜日

マラソンは人生の縮図(2) ― false start

今週はマラソンで使われる表現というテーマでお届けしています。

今日の表現は、"false start"です。

日本語では”フライング”という表現がよく使われます。では、”フライング”は和製英語なのかというと、実はそうでもなく、"flying start"とか"flier"という表現がありますので、コンテクストがはっきりしていれば恐らく"flying"といっても通じないことはないでしょう。

さて、"false start"はマラソンに限らず、自転車でも水泳でも、いわゆるレース競技では付き物ですが、言わば出だしでの躓きということで、スポーツのコンテクストに限らず用いられる表現です。


London's 2012 Olympic rental market proves false start for landlords

Like plenty of their neighbours, Kate Greenslade and Gary Seabrook had heard the rumours. "There was a lot of talk that you could rent your place for £10,000 a week, that kind of figure," says Seabrook. "We thought we'd like to do a round-the-world trip, and this was an ideal opportunity."

The couple, who run a video production company together, have a bright, two-bedroom parkside flat a little over a mile from the Olympic stadium. But seven months after first putting the flat on a number of Olympic rentals websites, the couple this week dropped their price, from £3,000 a week, a figure arrived at by "pure guesswork", to £2,500. Despite plenty of inquiries about stays of two or three nights, and a booking for the week before the Olympics begin, no one has yet wanted to block book the property for the entire Games period – the only deal they will consider at present.

With the opening ceremony fast approaching, many homeowners are realising that the sublet bonanza promised by the Games may not be quite as lucrative as they expected.
(Esther Addley. London's 2012 Olympic rental market proves false start for landlords. The Guardian. April 1, 2012.)


奇しくもロンドンオリンピック関連の記事の引用となってしまいました(笑)

今夏のオリンピック開催に沸くロンドンではホテルの宿泊料金をはじめとして旅行代金がバカ高いものになっているという噂を聞いたことがあるのですが、現実はどうなのでしょう?

オリンピックスタジアム付近にアパートなどを保有する家主(landlord)にしてみれば高い賃貸料収入を期待できる”美味しい”ビジネスチャンスだったようですが、この記事によりますと予約の出足は鈍いらしく、しょっぱなからあまり面白くない状況!?というところのようです。

2012年4月16日月曜日

マラソンは人生の縮図 ― pull ahead; pull away

今年はオリンピック・イヤーです。五輪の種目の中で何に一番関心があるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはマラソンに興味があります。少し前から気晴らしに始めたジョギングが昂じて最近はハーフマラソンやフルマラソンに参加するようになったこともあり、五輪選考レースの行方などはここ数カ月非常に興味深いものがありました。また、猫ひろしさんがどうなるのか(ここ数日では、どうやら出場自体の雲行きが怪しいようですが)もちょっと関心があります。

ということで、今週はマラソンで使われる単語、表現を取り上げたいと思います。

つい昨日はフランス、パリでパリマラソン(Paris Marathon)が開催されました。


PARIS (AP) — Kenya's Stanley Biwott and Ethiopia's Beyene Tirfi won the Paris marathon in record times on Sunday.

Biwott won in 2 hours, 5 minutes, 11 seconds, according to provisional times from the race organizer, beating the old mark of 2:05.47 set by Kenyan Vincent Kipruto in 2009.

Tirfi, who was third in 2010, dominated the women's race in 2:21.40 to surpass Ethiopian Astede Bayisa's mark of 2:22.02 from two years ago.

Biwott pulled ahead after about 18 miles, and he comfortably finished ahead of Ethiopians Raji Assefa, who had a new personal best of 2:06.23 and Sisay Jisa (2:06.26).
(Biwott, Tirifi win Paris marathon with new records. Seattlepi.com. April 15, 2012.)


"pull"という動詞は非常に多くの意味がありますが、"pull ahead"という表現はレースでよく使われるのを見ます。国際大会などでは実況中継のテキスト版をネットで見ることが出来ますが、非常によく使われる表現です。

"pull away"は、人や車が素早く手前に出ることを指していますが、実況中継的な表現としては、”(集団、あるいは並走している状態から)飛び出した”という日本語がぴったりではないかと思います。

似たような表現ですが、"pull away"が用いられることもあります。


In the Rotterdam Marathon, Yemane Adhane of Ethiopia pulled away from his countryman Getu Feleke in the final mile to win the men’s race by two seconds in 2 hours 4 minutes 48 seconds. Tiki Gelana of Ethiopia won the women’s race in a record 2:18:58, the fastest time of the year.
(Marathon Course Records Tumble. The New York Times. April 16, 2012.)


"pull ahead"、"pull away"、どちらの表現も相手よりも前に出るという点では同じ意味かと思いますが、"pull away"の方は、相手を振り払って逃げ切る感じが、引用した記事のコンテクストからも強く感じられます。

マラソンは人生の縮図とも言われます。今週のテーマ、マラソンの表現にご期待下さい。

2012年4月13日金曜日

北朝鮮、ミサイル発射は”スカ屁”に終わる ― fizzer

北朝鮮によるミサイル発射が昨日中にも行われるとの予想でしたが結局発射されず、日本時間の今朝になって発射された模様です。当然ですが国際社会の批難を浴びるトップニュースとなっています。

今朝起床してから結局ミサイル発射はなかったなあなどと思いながらジョギングに出かけたのですが、戻ってきてラジオを聞きながら朝食を摂っていると速報が入りました。第一報は韓国メディアからのもので、その後、アメリカCNNによる打ち上げは失敗という報道が続きました。(残念ながら、日本のメディアや首相官邸、防衛省などのソースはその時点では聞きませんでした。心配だなあ・・・。)

さて、お昼になってグーグルニュースを斜め読みしますと国際面では当然といいますか、トップニュースの扱いです。

その中から、The Sydney Morning Herald紙の記事を引用します。


North Korean dynamics remain charged despite rocket fizzer


The apparent fizzer of the North Korean rocket launch does not change the dynamics of the regime defying international opinion.

Nor does a failure signal an end to the nuclear ambitions of the reclusive regime. Tests - even ones that go awry - are meant as learning exercises. There were plenty of failures in the missile development by other countries too.

Besides, in the tightly-controlled North Korean media, the rocket will be seen to be a fantastic success and that is ultimately the main audience for the regime.
(North Korean dynamics remain charged despite rocket fizzer. The Sydney Morning Herald. April 13, 2012.)


多くのメディアがミサイル打ち上げ失敗を"failure"や"failed"というごく一般的な表現を使っているのに対して、The Sydney Morning Heraldの記事では"fizzer"という表現をしているのは興味深いものがあります。

"fizzer"を辞書で引くと、豪俗語ということで、


不発の花火、大失敗


とあります。(ランダムハウス英和辞書)

オーストラリア英語だからでしょうか、American HeritageやMerriam Websterにはエントリがありません。

"fizzer"は"fizz"から来ていますが、"fizz"は馴染みのある表現で、炭酸飲料などの発泡性の飲料のことを指します。(ジン・フィズのカクテル名などのフィズと同じですね。)

発泡性の飲料からの連想なのでしょうか、シュワーという音やシューという音をあらわすのにも使われます。

そして、不発の花火という意味に至っては、発泡性飲料が最初は勢いよく音を立てていても、時間経過と共に勢いを失っていく様を喩えたもののようにも思えます。実は、"fizz"という単語は、"fizzle"(シューという音を出す、失敗する)という単語からの逆成とされています。そして"fizzle"をさらにたどると、古ノルド語でおならをするの意味にあたる"fisa"に行き着くということです。

この、"fizzle"がおなら(fisa)に由来するという語源解説については、American Heritageにも詳しい説明があります。(ちょっと下品になりますが、ちなみにただのおならではなく、"to break wind without noise"(つまり、スカ屁)のことです。)

おなら(fisa)→ fizzle → fizz → fizzer、とたどってきたわけですが、困った国のミサイル発射は結局おなら(スカ屁)に終わってしまったというところでしょうか。メディアによると今後核実験を行うのではないかという観測もあるようですが、困った国の火遊びはこれで終わりにしてもらいたいものです。

2012年4月12日木曜日

北朝鮮の瀬戸際外交 ― brinkmanship

北朝鮮が衛星と称するミサイルの発射計画を発表していますが、16日までに発射、もしかしたら今日にでも発射されるのではないかということで随分騒がしくなってきました。


North Korea plans to launch its latest rocket across the waters of the Far East, perhaps by April 16. The plan has already drawn the desired response in the region: Fear and, most of all, more attention on North Korea.

Nations are lining up to condemn the provocative act, which violates a United Nations resolution. Washington is divided over how to respond. Journalists are playing up the implied threat. Japan may even shoot down the three-stage Unha-3 rocket if it strays close to its shores.
(North Korea rocket launch: fireworks of fear. The Christian Science Monitor. April 10, 2012.)


自衛隊が迎撃体制の準備を整えたり、アメリカや韓国など諸外国でも特別な危機管理体制を敷くなど、この全くはた迷惑な”衛星”発射に多くの国が振り回され、労力とお金を費やしていると思うと腹立たしくもなりますが、このようなやり方は北朝鮮の常套手段であるとの見方がもはや定着しています。

その見方とは即ち、北朝鮮が自国の存在感を誇示するための幼稚な示威行為であるというものですが、エスカレートして”衛星”発射に留まらず、3度目の核実験を行うのではないかとの観測もあるようです。


And just to make sure it is being feared and not ignored, North Korea may also soon conduct a third nuclear test, according to reports. The first two tests, in 2006 and 2009, weren’t a technical success. And North Korea’s previous rocket launches, in 1998 and 2009, weren’t great hits either.

Such actions fit a long pattern of brinkmanship, bellicosity, and blackmail by the Pyongyang regime. Fortunately, the Kim family dynasty has been relying on waves of provocative acts long enough that the rest of the world has caught on. Even its only ally, China, now sees through the obvious childish behavior.
(ibid.)


さて、このような外交上の手練手管を表現するのに"brinkmanship"という単語があります。この単語、”瀬戸際政策(外交)”と辞書にあります。"brink"(縁、崖っぷち)と"-manship"という接尾辞を組み合わせたものです。

接尾辞"-manship"は、"sportsmanship"や"craftsmanship"などの単語の例から分かるように、”腕前”や”技量”、”手腕”といった意味を付加する接尾辞ですが、"brink"という単語と結合した"brinkmanship"の場合、"brink"(崖っぷちの状況)を利用した物事の進め方、やり方、という意味になり、ネガティヴな意味になっていることに注目する必要があります。

電子辞書で、"-manship"で後方一致検索をすると沢山の"-manship"の単語がヒットし、こんなにもあるのかと驚きましたが、そのほとんどが"sportsmanship"等に見られるポジティヴな意味のもので、"brinkmanship"のようなネガティヴな意味での用いられ方をするものとしては他に、"one-upmanship"(他人を出し抜くやり方)くらいです。

2012年4月11日水曜日

あれを英語で何と言う? ― bitewing

歯医者さんに通うのが好きという方はいないと思いますが、今日は歯医者さんの話題です。

私も最近はご無沙汰していますが、歯の治療は昔から何度となく経験しておりまして・・・。

さて、歯医者さんでレントゲン(X線写真)を取ってもらった経験のある方は多いと思います。その際に、よく薄っぺらい紙かプラスティックのようなものを噛まされたことをご記憶ではないでしょうか?

あれのことを英語で何と言うのでしょう?日本語でも何というのか知らないのに、英語で何と言うかなんて知らない、という声が聞こえてきそうです。答えは下記の引用記事の中に。


PATIENTS who frequently have X-ray examinations of their teeth may be at increased risk of developing brain cancer, prompting calls for dentists to avoid unnecessary overuse of the scans.

US researchers who conducted the largest study of its type into the links between dental X-rays and cancer found people with meningioma were more than twice as likely to report having had a type of X-ray called a bitewing, in which an X-ray film encased in a T-shaped plastic sleeve is held inside the cheek while the patient bites on the stem of the T.

Children under 10 were found to have a 40 per cent increased risk of meningioma if they had had a bitewing yearly or more often, while adults aged 20-49 had a 60 per cent increased risk for bitewings less than annually, and a 90 per cent increased risk if done more frequently.
(Adam Cresswell. Study links dental X-rays to cancer. The Australian. April 11, 2012.)


日本語では”咬翼”(こうよく)と呼ばれるこの特殊な装置は、プラスチック製で中にX線写真用のフィルムが埋め込まれているそうです。

記事では、歯のレントゲン写真で脳のガンになるリスクが高まるという研究報告に関するもので、避けたいのはやまやまですが、まずは歯をしっかり磨けということでしょうか。

2012年4月10日火曜日

米大統領選の話題 ― call back the hounds

当ブログであまり取り上げることのないアメリカ大統領選についてのニュースですが、アメリカ本土では熱戦が繰り広げられているのでしょう、グーグルニュースでもUS版では”Election”のセクションが設けられています。トップニュースも大統領選関連のものが多く、目にしない日はありません。お陰様でわたしも候補者の名前くらいは分かるようになりました。

ところでいつもはスルーしているのですが、今日は、候補者の一人Rick Santorum氏についての記事がたまたまに目に留まりました。タイトルが目を引いたからなのですが、ちょっと引用します。

Campaign: Santorum’s daughter expected to be released from hospital soon

WASHINGTON — GOP presidential candidate Rick Santorum’s campaign says his hospitalized daughter is recovering and could be released soon.

Santorum spokesman Hogan Gidley said Monday that 3-year-old Bella could be released from a northern Virginia hospital by the end of the day.
(Kasie Hunt. Campaign: Santorum’s daughter expected to be released from hospital soon. Chicago Sun Times. April 9, 2012.)


Santorum氏の3歳の娘のIsabellaちゃんが退院する見込み、というあっさりした短い記事です。入院していることの理由としては、"a rare genetic condition"(ごくまれな遺伝子関係の病気の類; 他記事によるとTrisomy(三染色性)と呼ばれる染色体異常)という説明があるだけで、Santorum氏と妻のKarenさんの写真が添えられています。

大統領選は現在Santorum氏の地元フィラデルフィアでの指名争いの真っ最中のようですが、写真からはそのような激戦の最中、我が子の病気に悩まされる同氏の悲痛な表情も窺えます。

さて、もうひとつ別の記事から引用します。


Santorum plans a rally in Bedford and then attend an event called "American Heartland Conversation on Faith, Family, and American Values" in Lancaster.

Front-runner Mitt Romney`s campaign today pulled a $2.9 million negative ad highlighting Santorum`s 18-point loss in the 2006 U.S. Senate race in Pennsylvania, which was to begin airing this morning.

The Romney campaign said it asked TV stations to air a substitute ad, "out of respect" for his rival`s family during Bella`s hospitalization.
(Salena Zito. Santorums hope to take daughter home from hospital today. Pittsburgh Tribune. April 9, 2012.)


入院中の我が子のケアのため一時休戦のSantorum氏でしたが、退院後は戦線に戻るようです。一方、迎え撃つのは(あるいは追撃するのは)、対するMitt Romney氏。氏はSantorum氏に対する大々的なネガティヴキャンペーンを展開する計画のようですが、こんな時期に不謹慎ではないかとの批判も免れません。こんな時期に、とはつまり、ターゲットになっているSantorum氏が家族のことで苦境に立たされているのに、ということです。Romney陣営はこの状況に配慮することにしたようです。

さらに別の記事ですが、結局Romney氏はネガティヴキャンペーンを見送ったというものです。


With Rick Santorum staying off the campaign trail for another day to be with his hospitalized toddler, front-runner Mitt Romney has suspended the barrage of negative campaign ads he’s been airing. That seems like a humane move, and he seems like the sort of guy who’d do it for that reason alone. But it may not be the only reason for Romney to call back the hounds.
(Jon Healey. Maybe Mitt Romney should stop the attack ads, period. Los Angels Times. April 9, 2012.)


今日は"call back the hounds"という表現を取り上げました。手持ちの辞書には、成句関連の参考書も含めてこの表現は載っていないのですが、コンテクストからも、また字義通りにも、意味は明らかだと思います。

"hounds"とは猟犬のことですが、猟犬を呼び戻すとはつまり相手を攻めることを一旦中止することです。

Romney氏もさすがにこのタイミングでのネガティヴキャンペーンはまずいと思ったのでしょうか。ただし、引用部分、"it may not be the only reason for Romney to call back the hounds"、ですので、実は様々な思惑と打算が働いているようです。

その打算と思惑について、同記事では専門科の詳細な分析が紹介されています。

ちなみに同記事には、Santorum氏に抱きかかえられる娘のIsabellaちゃんの写真が・・・。大統領選の顔は候補者本人ひとりのものではないようです。

2012年4月9日月曜日

eggstravaganza?

我々日本人には復活祭はあまり馴染みがないものではないかと思います。私もどちらかと言えばそうなのですが、中学校の英語の教科書に載っていたイースターエッグの写真くらいは記憶にあります。

その写真とはカラフルに色付けされたタマゴのことです。

アメリカのホワイトハウスでは、毎年Easter Egg Rollという催しが開催され、賑わうそうです。


Inside the Beltway: Time for the annual White House Eggstravaganza

There will be a bipartisan cast of thousands at the White House on Monday, liberating all the wonks, officials and strategists from policy and campaign doldrums for a few hours, anyway. The 134th annual White House Easter Egg Roll is set to host 30,000 guests on the South Lawn to promote “health and wellness” through sport, dancing, cooking, storytelling and, uh, an egg roll. The Easter Bunny himself has many extra helpers this year.

As in 61 costumed characters with Hollywood roots or educational intent who will also gambol on the famous green. Some are familiar: Bugs Bunny, Daffy Duck, Charlie Brown and Smokey Bear, who lost his middle “the” some time ago, though he now has his own phone app courtesy of the ever vigilant Ad Council, the U.S. Forest Service and the National Association of State Foresters.
(Jennifer Harper. Inside the Beltway: Time for the annual White House Eggstravaganza. The Washington Times. April 8, 2012.)


さて、記事タイトルの"Eggstravaganza"という単語に注目です。分かりますか?

実はこんな単語は存在しません。真面目に英和辞書を引いた方、ごめんなさい。

"extravaganza"という単語と復活祭のタマゴである"egg"をかけた、しゃれです。

ところで、"extravaganza"とは元イタリア語ですが、派手なショーや催しのことを指すのに使われます。元々は、”浪費”を意味しており、英語でも"extravagance"(名詞)、"extravagant"(形容詞)はぜいたくや浪費を意味する単語です。

ホワイトハウスのEaster Egg Rollでは、派手に色付けしたタマゴを芝生の上でスプーンを使って転がし、その速さを競うのだそうです。

記事はこちら

2012年4月6日金曜日

こんな意味もあったの? ― list

“list”という単語を見れば、“リスト”というカタカナが条件反射的に出てくるくらい、この単語は基本的な単語の1つだと思いますが、こんな意味もありました。

“傾く”、“かしぐ”という意味です。ご存知でしたか?


The long, lonely voyage of the Japanese ghost ship is over.

A U.S. Coast Guard cutter unleashed cannon fire on the abandoned 164-foot Ryou-Un Maru on Thursday, ending a journey that began when last year's tsunami dislodged it and set it adrift across the Pacific Ocean.

It sank into waters more than 1,000 feet deep in the Gulf of Alaska, more than 150 miles from land.

The crew pummeled the ghost ship with high explosive ammunition and, soon after, the Ryou-Un Maru burst into flames, began to take on water and list, officials said.

A huge column of smoke could be seen over the gulf.
(US Coast Guard sinks Japanese "ghost ship". Christian Science Monitor. April 5, 2012.)


“list”を“傾く、かしぐ”という意味で用いるのは主に海事、つまり船について言う時のようで、今日この記事に出会わなければ、あまり実例にお目にかかることがないものと思います。

記事は昨年の3.11の大津波により流された日本船が最終的にアラスカ沖で爆破処理されたことを伝える記事なのですが、読んでいてなんかこう寂しいというか、やるせない気持ちになります。

津波発生時は北海道沖に停泊していて、スクラップされることが決まっていたそうですが、日本にいるであろう所有者に連絡はなかったのだろうかと思います。津波に翻弄されて太平洋を遠く流された結果、深い海底に沈められたというのは可哀想だと思うのは、絵本の世界に浸る幼児並みでしょうか?

2012年4月5日木曜日

hard hat

"hard hat"をそのまま訳せば、”硬い帽子”となります。”硬い帽子”というのはちょっと考えれば分かることですが、つまりヘルメットのことです。ヘルメットにもバイク乗りが着用するヘルメットもあれば、工事現場の作業員が着用するヘルメットもあり、色んな種類があるかと思いますが、"hard hat"とは後者の方、つまり工事現場で用いる保護帽のことを指します。

さて、着用している服装や衣装などの名称が、そのままある職業の代名詞のように用いられることはよくあります。当ブログでも色々取り上げてきました。

"hard hat"について言えば、保護帽を着用する作業員、つまり建設作業員のことを指すのにも用いられます。


House ‘snaps,’ killing hard hat

A construction worker whose crew was putting an addition on a Brooklyn home was crushed to death yesterday when the poorly designed structure suddenly collapsed, authorities said.

Workers were hammering on the roof of 40 Frank Court in Gerritsen Beach at around 11 a.m. when the home completely came apart, witnesses said.

“I heard a loud groan, and it was like it just snapped,” said Loretta Raven-Frauenberg, who watched the horrific scene unfold from an upstairs bedroom next door.

“I saw the house shift, and the whole top of the house just snapped off.”
(New York Post. April 4, 2012.)

2012年4月4日水曜日

ラッパと笛 ― bells and whistles

"bells and whistles"という表現をご存知でしょうか?そのまま訳せば、”ベルとホイッスル”。これでは英語のカタカナそのものになってしまいますが、楽器で言えば、”ラッパと笛”ということになります。

ところで、”ラッパと笛”で何を言いたいのでしょうか?

記事を引用してみましょう。


City’s New Taxis Are to Come Equipped With All the Bells and Whistles

It’s not just the surprisingly neutral smell that differentiates New York’s Taxi of Tomorrow from its taxi of yesterday, the Ford Crown Victoria. And although the new Nissan taxis resemble minivans, their sliding doors are not so heavy that riders get an arm-toning workout opening them.

Riders will quickly learn that when the new Nissan NV 200 taxicabs appear on the streets late next year, there may be more to do inside than stare at the meter.

They can adjust the heat and air-conditioning with a passenger-regulated system, chat with the driver through an intercom and even gaze up through tinted skylights at the city views passing by above.
(Christine Haughney. The New York Times. April 3, 2012.)


アメリカ・ニューヨークを走るタクシーのお話です。

ニューヨークのタクシーはFord車だったようですが、新たに日産のタクシーがお目見えするそうです。従来のタクシーと異なるのは、室内装備なのだそうです。そのことを、"come equipped with all the bells and whistles"と表現しています。

引用記事から分かるのは、これまではなかった、利用客が自由に操作できるエアコン装置や運転手と会話できるインターフォン機能などが新たに加わったということで、"the bells and whistles"とはつまり、この種の新しい機能、装備品のことであると分かります。

辞書を引くと、


付属品、アクセサリー、オプション、おまけ


といった訳語が見えます。

”ラッパと笛”という字義通りの表現がこのような意味で使われるようになった経緯は知りません。勝手な想像ですが、私は赤ちゃんからよちよち歩きの幼児くらいまでの子供に与えるおもちゃを想起させられます。色々な部分を押したり、ひねったり、握ったりするとラッパや笛の電子音が出るおもちゃのことなのですが・・・。

この"bells and whistles"という表現をインターネットで調べてみますと、多くのウェブサイトにおいて、”取るに足らないもの”といった、どちらかと言えばネガティヴな意味の説明が見られます。例えば、Merriam Websterの定義はこうなっています。


items or features that are useful or decorative but not essential : frills


同義語として挙げられている"frills"は、無用の装飾、虚飾、余分なもの、という意味です。

ニューヨークのタクシーの記事について言えば、そこまでネガティヴな意味はないように思えますが、見方によっては無用の機能と考えることもできるのかも知れません。

2012年4月3日火曜日

crystal ball

"crystal ball"(水晶球)と聞いて何を思い浮かべますか?ずばり、占い師、預言者ですね。

預言者が水晶球を覗いて、近い将来のことを予言するというイメージは子供向け漫画からハリーポッター(?)に至るまで、ほぼ定着したイメージではないでしょうか。

こうした連想から、"crystal ball"は預言(者)の持つ能力、予見可能性、といった概念を意味するメタファーとして使われます。

下記の引用をご覧ください。


A new study warns that scientists can't predict most diseases for most people by mapping their genomes, raising a flag about a nascent technology that has been expected to ring in an era of tailored treatments.

Mapping a person's genome, or genetic blueprint, "is not a crystal ball," said Bert Vogelstein, co-author of the study and professor of oncology at Johns Hopkins Kimmel Cancer Center. "And this is a reality check."
(Gautam Naik. Gene Maps Are No Cure-All. The Wall Street Journal. April 2, 2012.)


遺伝子マッピングが実用化され、テーラーメード医療などへの期待が高まっていますが、将来罹るであろう疾患の予測の精度においてはまだまだだということです。

記事によりますと、ゲノム解析は単一の遺伝子異常によって引き起こされる希少疾患の予測には有用なものの、多くの遺伝子が複雑に絡む一般的な疾患においては分からないのだそうです。例えば、卵巣ガンについて言えば、全米の220万人くらいの女性が罹患すると言われていますが、ゲノム解析により罹患が予測できるのは、仮に220万人全員にゲノム解析を行ったとしても、10万人程度にとどまる(つまり5%程度の精度)ということです。

つまり、これらの技術はまだ完璧な物ではないという研究成果なのですが、記事タイトルの、"Gene Maps Are No Cure-All"(遺伝子マッピングは万能薬ならず)にしても、"not a crystal ball"にしても、そのことを指しています。

2012年4月2日月曜日

バーガーキングはお好き? ― whopper

ハンバーガーと言えば、やはりマクドナルドでしょうか?いや、ウェンディーズだ、いやいや、モスバーガーだ、と好みは人様々かと思いますが、バーガーキングはお好きですか?

日本ではあまり目立ちませんが、アメリカではマクドナルドと同じくらい、あるいはそれ以上の存在感があるように思います。

そのバーガーキングがメニュー刷新に苦心惨憺、というニュースを見つけました。


Coming up With a New Menu Is a Whopper of a Task

When Burger King set about to fix its ailing empire, the fast food giant started by scrutinizing everything on the menu — even the mayonnaise.

A group of Burger King executives and franchisees last year sat through a lengthy presentation complete with charts and graphs on how oils and eggs affect the quality of the spread. A blind taste test of 30 varieties followed. The verdict: They liked the one Burger King was already using.

"That was actually a pretty hard day," recalls John Koch, Burger King's executive chef.
(Candice Choi. Coming up with a new menu is a whopper of a task. ABC News. April 2, 2012.)


バーガーキングがお好きな方には記事のタイトルを見てすぐにお気づきでしょう。

"whopper"というのはバーガーキングのハンバーガーメニューでも看板商品といっていい、ビッグサイズのハンバーガーです。日本でも、”ワッパー”というメニューでお馴染みです。(どうでもいいことですが、ランダムハウス英和辞書の"whopper"のエントリには、バーガーキングの商標名であるとの説明がありますが、”ホッパー”というカタカナが付いています。)

私はこの"whopper"が英単語とは知らず、漠然とバーガーキングの造語になる商標の類と思っておりました。なので、"a whopper of a task"という表現を見て、おや?と思ったのです。

改めて辞書を引くと、


ばかでかいもの、とてつもなく大きいもの
(ランダムハウス英和辞書)


といった定義がありましたので納得です。メニュー刷新のための作業はマヨネーズソース1つにもこだわったようで、”大変な”仕事だったようです。

これを同社の看板商品の名前とかけて、"a whopper of a task"としたのは記者のしゃれっ気もあってのことではないかと思います。

そこでですが、この"a whopper of"のような表現がどれくらい一般的なものなのかが気になってきたので、コーパスで調べてみました。

マイナーな表現化と思いきや、口語的にはくだけた表現として一班に使われるもののように思われます。

例えば、スイカのバカでかさを表現するのに使われたり、


Three-quarters of crops depend on insect pollinators, and the number of their visits influences the size of the fruit. Dudareva muses that better-smelling plants could score more pollination and produce better yields. A watermelon flower needs about a dozen visits from pollen-carrying insects to develop a real whopper of a fruit, and a strawberry needs some 25 visits to reach prime berry size.
(Science News. 2002.)


小説では頭痛のことを言うのに使われたり、


She'd ignored Tink's advice and sailed straight into a storm that had flipped her boat upside-down and left her pinned inside the cabin for most of the night. Now she had a whopper of a headache, and her body was black and blue from the battering she had taken.
(Ben Sherwood. The death and life of Charlie St. Could. 2004.)


勘定書きの額が途方もない事を表現するのに使われたり、


"She's frugal," "religiously" pays off her credit-card bills, and this year she paid off her car, an' 88 Nissan Sentra. But she incurred a whopper of a bill, with a $ 92,000 mortgage on the modern, semi-suburban townhouse she moved into last March. "
(Houston Chronicle. 1992.)


後続する名詞は様々です。