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2012年3月12日月曜日

年増というと差別? ― over-the-hill

CNN国際版を読んでいたら、アジアナ航空の客室乗務員がスカートに”ノー”(Asiana Airlines' cabin crews say 'no' to skirts)という記事が目に付きました。同社の規程では客室乗務員はスカートを着用しなければならないとあるようなのですが、乗務員側はパンツ(ズボン)でもいいじゃないか、乗客の安全を守るという責務からはスカートよりもパンツの方が動きやすくまだ機能的であると反発しているそうです。

この件に関するわたしの個人的な意見は差し控えさせていただきます(笑)が、飛行機を利用する際に綺麗なスチュワーデスさんにお会いできるのは旅の楽しみの1つであることには違いありません。わたしはアジアナ航空を利用したことはありませんが、この記事に対する読者のコメント(抜粋)に以下のようなものがあり、思わず笑ってしまいました。


Those cute Asian stewardesses sure beat United's wide-body over-the-hill pre-menopausal flight attendants!


あんまり引用すると女性差別にもなりかねませんので上記の抜粋だけに留めておきますが、この方の言いたいことも分からないではありません・・・。

さて、"over-the-hill"という表現に着目です。そのまま訳すならば”丘を越えた”となります。人生の盛りを過ぎた、という訳がランダムハウス英和辞書で見られました。

上記のコンテクストでは、”年増の”という表現がぴったりくる(!?)でしょうか。

American Heritage Dictionaryの定義では、


Informal. Past one's prime.


とあります。無難な定義ですねぇ。当たり障りがない定義だと思いますが、実際に使われるコンテクストは様々です。もう1つ引用します。


“People in their 40s and 50s might mourn their changing figure or the passing of childbearing age, but these changes are key to the success of the human species, [Cambridge University academic] Dr. David Bainbridge said,” The Telegraph reports. “Far from being over the hill, middle-aged people are arguably the ‘pinnacle of evolution’ because they are primed to play a vital role in society which could not be filled by younger adults, he added. While certain physical attributes such as skin suppleness and short-range eyesight deteriorate noticeably in the fifth and sixth decades of life, more important aspects such as brain power remain virtually undiminished.
(Michael Kesterton. Middle-aged people run the world. Globe and Mail. March 11, 2012.)


40代、50代が年増かというと、まぁそうかもしれませんが、人生の盛りを過ぎたかというととんでもない、という人も多いと思います。私の感覚からも、40代、50代は”脂ののった”時期ではないかと思います。

一方、スポーツの世界は厳しいです。


Football is a young man's game, and players are considered over-the-hill when they hit 30.
(Chicago Sun Times. 2005.)


今日はロンドンオリンピックのマラソン選手代表選考がありましたが、残念ながら公務員ランナーの川内優輝選手は落選してしまいました。彼は現在24歳、リベンジを狙うとして4年後は28歳ですが、"over the hill"となっていないことを祈りたいと思います。

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