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2011年11月21日月曜日

閑話休題 ― 未成年の方はご遠慮ください。

久々の閑話休題のコーナーです。今年の8月以来になります。本コーナーを楽しみにされている方には遅くなり申し訳ありません。

本日も今日取り上げるネタを何にしようかとGoogleニュースあたりを徘徊しておりましたら興味深い記事に・・・。

が、内容が内容だけにちょっと取り上げ辛く・・・。当ブログをご愛読いただいている方々の中に青少年の方がいらっしゃるのかどうか知る由もないのですが、今日は先々月(9月)の記事(the Big "O")と同じく、“未成年の方はご遠慮ください”ということで・・・。

といっても、決して不埒な内容ではありません。先々月と同様、れっきとした”サイエンス”ですのでお間違いの無きよう。

下記のヘッドラインにつられてアクセスしてしまいました。


Female orgasm captured in series of brain scans


記事の冒頭(下記引用)は極めて、“サイエンティフィック”です。


Scientists have used brain scan images to create the world's first movie of the female brain as it approaches, experiences and recovers from an orgasm. The animation reveals the steady buildup of activity in the brain as disparate regions flicker into life and then come together in a crescendo of activity before gently settling back down again.
(Ian Sample. Female orgasm captured in series of brain scans. The Guardian. November 14, 2011.)


ふむふむと思いながら先を読み進めます。正直に言いますとサイエンスというよりも、一体どうやってこんな研究を?という関心です。


To make the animation, researchers monitored a woman's brain as she lay in a functional magnetic resonance imaging (fMRI) scanner and stimulated herself. The research will help scientists to understand how the brain conducts the symphony of activity that leads to sexual climax in a woman.
(ibid.)


MRI(magnetic resonance imaging)を使ったことが分かります。そんなことではない!?

そうです。"as she lay in functional magnetic resonance imaging (fMRI) scanner and stimulated herself"という部分です。

"stimulated herself"??

英和辞書で"stimulate"を引いてしまいました。(ランダムハウス英和辞書)


(生理、医学)〈神経・腺などを〉刺激する,興奮させる.


そうですね。その通りです。語源欄には、


ラテン語 stimulatus (stimulare「突き棒で突く」の過去分詞)


という説明が・・・。意味深ですね・・・。

ところでこの記事を最後まで一生懸命に読んだのですが、脳神経外科で使われるような難解な解剖用語などは出てくるのですが、“核心部分”(!?)は明かされません。

記事末尾では、このような研究は単に"the Big O"の仕組みの解明にとどまらず、不安症やうつ病、その他精神疾患の治療へも新たな知見をもたらすものになるということで、その意義があることについても触れられており、なるほど、とは思いましたが。

ところで、話はここで終わりません。記事のページをよ~く見ていると、関連記事へのリンクがあり、その見出しとリードがまた刺激的なんです・・・。


I had an orgasm in an MRI scanner

Kayt Sukel went to extraordinary lengths to help researchers learn more about the neuroscience of the female orgasm
(The Guardian. November 16, 2011.)


リードを読むと、この実験に協力したのは、Kate Sukelさんという人であることが分かります。この記事はそのKate Sukelさんという実験に参加した女性(a science and travel writerと紹介されています)によるものなのですが、核心部分が明らかにされています。


The first question, invariably, is, "Excuse me? You had a what where?" It's not a surprise, really. People may not be shocked if you tell them you managed a wank on, say, the train or even in a public restroom. But when you announce that you took part in an orgasm study and managed to reach climax in a functional magnetic resonance imaging (fMRI) scanner as it recorded the blood flow in your brain? Well, that's not something one hears every day.
(ibid.)


"wank"という単語を見るのは初めてです。意味ですか?辞書を引いてください(笑)。今日の単語として取り上げるのはちょっと憚られました。なので、閑話休題で取り上げます。

記事中には、実験に際してMRI画像データに影響しないよう、動くことが制限されたことや、またそのために練習を積んだ、といった赤裸々な話が。

しかし、サイエンスの記事とは言え、当の女性が実名で、しかも写真も掲載しているのには、ちょっとびっくりしませんか?

イギリスのガーディアン紙(The Guardian)は決して下品な大衆紙の部類ではなくむしろ高級紙ということなので、日本だったら駅売店で買える夕刊のアヤシイ記事のようなこの話題と内容はちょっとギャップがありますが皆さんはどうお思いになるでしょうか?

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