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2011年3月31日木曜日

あれを英語で何と言う?(4) ― Captcha

ブログで記事やコメントを投稿しようとしたり、ファイルをダウンロードしようとしたりした人なら一度ならず経験したことがあるでしょう。

”Post”(投稿)や”Download”(ダウンロード)のボタンをクリックする前に、何やらふにゃふにゃした、一見判別しがたい文字列が表示され、その文字を打ち込むように要求される、”あれ”です。

私も何度か経験したことがありますが、あのふにゃふにゃした文字は結構判別しづらく(日本人だからでしょうか?)、何度か間違え、先に進めなかったことがあります。

”あれ”のことを、英語で"Captcha"ということは今日初めて知りました。


In the old days, anybody interested in seeing a Mets game during a trip to New York would have to call the team, or write away, or wait to get to the city and visit the box office. No more. Now, all it takes is to find an online ticket distributor. Sign in, click “Mets,” pick the date and pay.

But before taking the money, the Web site might first present the reader with two sets of wavy, distorted letters and ask for a transcription. These things are called Captchas, and only humans can read them. Captchas ensure that robots do not hack secure Web sites.
(Guy Gugliotta. Deciphering Old Texts, One Woozy, Curvy Word at a Time. The New York Times. March 28, 2011.)


実は、"Captcha"は、


Completely Automated Public Turing Test to Tell Computers and Humans Apart


という語句の頭文字を取ったものです。

この技術は今から10年以上前の2000年に遡るそうで、以降セキュリティ上の役割を担ってきました。コンピュータの発達で色々な処理が”自動化”可能になったことから、スパムなどの被害が拡大しましたが、"Captcha"により、プログラムによる自動化処理と人間による処理とを区別できるようになったのです。

"Captcha"の功績はセキュリティだけではありませんでした。古い時代のテキストを電子化する上で、スキャンニング、とりわけOCR(Optical Character Recognition)という技術の役割は不可欠ですが、OCRにも読み取り精度の限界があります。つまりテキストを電子的に再構成することはできても、最終的には人間の目で補正しなければならないということです。

"Captcha"の技術は、その”人間の目による補正”の役割を果たすことに貢献しました。しかもほとんどの人に、それに貢献していることを知られずに・・・です。

そのあたりの話は上記で引用した、ニューヨークタイムズ紙の記事にあります。私も知りませんでした。

2011年3月30日水曜日

あれを英語で何と言う?(3) ― bay for blood

今日取り上げる表現、"bay for blood"という成句をご存知でしょうか?

英和辞典やAmerican Heritage Dictionary、Merriam-Webster、Oxfordなど手持ちの辞書を片っぱしから見てみましたが、エントリがなく、コンテクストから想像することしかできません。

例えば、以下の記事です。


(Reuters) - Crisis management expert Caroline Sapriel has plenty of experience of the colossal pressure on corporate chiefs such as Tokyo Electric's Masataka Shimizu, hospitalized as his firm battles nuclear catastrophe.

Firms such as airlines, oil majors and utilities may sometimes run scenario-based exercises, hold discussions and hire outside consultants such as her to brace for disaster. But when it strikes, she says corporate structures and personnel are often by their very nature still brutally unprepared.

As the stock price nosedives and media bays for blood, managers themselves are often simply in shock as they face the reality of potential deaths and difficult decisions. Part of her role is supporting them through those strains, she says.
(Peter Apps. Crisis management puts huge strains on firms, CEOs. The Reuters. March 30, 2011.)


メディアによるバッシング、あるいはマスコミに”叩かれる”という表現が近いかと思います。

実は手持ちのCollins Cobuild Dictionary of Idiomsにはエントリがありました。


If you say that people are baying for blood, you mean that they are demanding that a particular person should be hurt or punished, because of something that person has dones. This expression is used in British English.
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms. HarperCollins Publishers. 1995.)


"bay"はこの場合動詞で、”吠える”という意味で、"blood"とは文字通り”血”のことですが、”血を求めて吠える”という表現が、相手の処罰を求めているということの比喩的な意味で使われていると思われます。定義にあるように、"demand"ということからは、立場として正式に処罰を下すことができない立場にあるわけで、批判を表明することしかできないというような立場がうかがえます。

メディアやマスコミといった立場について用いられる表現としては、”バッシング”、または”叩く”というのが意味的には近いように思われます。

2011年3月29日火曜日

あれを英語で何と言う?(2) ― hoard

最近のキーワードですが、”買いだめ”を英語では何と言うでしょう?


Nearly two weeks after the earthquake and tsunami that battered the Fukushima complex and devastated northeast Japan, Tokyo's 13 million people were told not to give infants tap water where contamination twice the safety level was detected.

The government urged residents not to panic and hoard bottled water -- but many shops quickly sold out.
(Radiation scare leaves Tokyo short of bottled water. Reuters. March 24, 2011.)


2週間前の大震災以降、被災地や首都圏で色々な物資が品薄となりました。こと原発危機に絡む水道水の放射能汚染が報道されてからは、被災地から遠く離れた名古屋や関西でもミネラルウォーターが店頭から消えたとあっては、ますます消費者心理を煽ります。

買占めをいましめる広告やポスターが広まっているそうです。不安はあるのですが、自戒しつつ、動向を見守ることしかできません。

2011年3月28日月曜日

あれを英語で何と言う? ― flick

今日は残業のため帰宅が遅くなってしまいました。とは言っても、私は普段ほとんど残業をしないので、偶に遅くなるくらいなので大して遅いわけでもないのですが、遅めの下り電車に乗ると普段とは雰囲気が違っています。

例えば酔っ払い。今日は月曜なのでそれほどでもありませんでしたが、それでも22時を過ぎるとご機嫌なオジサン達が途中駅から乗り込んできて大きな声でしゃべり始めたりします。

さて、今日の単語ですが、別に”酔っ払い”がテーマというわけではなく、ふと気になった表現についてです。

遅くなった下り電車でしたが、発駅から座席に空きがあり座っていたところ、両隣の動きが妙に気になったのです。

その動きとは?

どうやら両隣ともiPhoneを所有しているらしく、同じように指を手中のスクリーン上で爪弾くように動かしているのです。

今となっては特に珍しい動作でもないでしょうが、両隣が私を挟んで同じような動作をし始めたのには、何やらシュールレアリスティックな雰囲気を醸し出したように思われました。

で、何が言いたいかと言いますと、このスクリーン上で爪弾くような動作を英語では何と言うんだろう?ということです。


It’s Apple patent watching time! It looks like the iPhone 5 could introduce a new way of navigating through your iOS contacts graphically rather than having to flick through a text-based list. Apple details using a grid of thumbnail photographs of your contacts with the ability to tap the photo to get at their information.
(iPhone 5: Apple patent outs graphical contacts app. Electripig.co.uk. March 25, 2011.)


答えは、"flick"でした。

ちなみに、同様にiPhoneスクリーンでの動作で、人差し指と親指の2本でつまんで拡大したり、縮小したりする動作は、


pinch out(拡大)
pinch in(縮小)


というそうです。

半ば僻みのように聞こえるかもしれませんが、iPhoneを持たない私には奇妙な動作に思えるのですが、十数年以上も前にコンピュータが普通の人にも浸透し始め、マウスというデバイスや”クリック”という動作が全く日常の表現になったように、これらの表現も今や立派に市民権を得ているのだろうと納得する次第です。

2011年3月25日金曜日

現在進行形 ― unfold

ニュース記事、特に事件や事故、スキャンダル、悲劇の展開・・・等々、色々な記事でこの表現を見かけます。

例えば、最近の大震災の記事でも、ほとんどの記事で決まってこの単語が使われています。


Two weeks into Japan's nuclear crisis, a daily drama continues to unfold amid the crumbled walls and tangled pipes of the stricken Fukushima Dai-ichi nuclear power plant.
(Oren Dorell. Japan nuke workers risk their lives, garner nation's respect. USA Today. March 25, 2011.)


数百年に一度という大震災は死者・行方不明者も日々増え続け、”被害の全容が未だ明らかになっていない”と報道、マスコミ各紙が伝えていますが、"unfold"が意味するところもこれと同じところがあると思われます。

すなわち、"unfold"は事件が現在進行形であることを含意していると言ってもいいでしょう。

英和辞典などでの一般的な定義は、


徐々に明らかになる、明るみになる
展開する、発展する


などで、もちろん”現在進行形である”というような定義はありません。

もう一例見てみましょう。


While she dressed, she glanced at the TV and saw the Columbine tragedy unfolding in front of her, live.
(Christian Science Monitor. 2000.)


上記の引用では、"live"(生中継で)と言っているように、悲劇が目の前で繰り広げられている、”現在進行形”であることを意味しています。

2011年3月24日木曜日

何と訳す? ― lines of inquiry

例によって昼休みにオフィスのPCからグーグルニュースを斜め読みしていますと、イギリス・インディペンデント紙の記事で、行方不明になっている女性の捜索についてのアップデートがありました。

下記のようなくだりがあります。


Detectives searching for the missing Sian O'Callaghan said they were "getting very close" to identifying her whereabouts and have urged family and friends not to search the area for fear they may compromise significant lines of inquiry.
(Tome Peck. Detectives narrow their search for missing woman. The Independent. March 24, 2011.)


記事の性格もあってか、冒頭からすんなりと読みやすかったのですが、私がちょっとよく分からなかったのは上記引用の最後の部分、"may compromise significant lines of inquiry"というところです。(みなさんも同じでしょうか?)

"inquiry"、イコール”尋問、質問”という頭があったので、ちょっと戸惑いましたが、改めて辞書を繰って(といいますか、インストールしてある電子辞書を検索したのですが)、"inquiry"には、”捜査、取り調べ”という意味もあることを確認しました。

そこまでは良いのですが、"lines of~"という表現と、"inquiry"がつながりません。手元の辞書でも、"lines of inquiry"というエントリはありませんでした。

"may compromise"というところから、また記事のコンテクストから、行方不明女性の消息を捜査している警察当局と安否を気遣う家族・友人サイドとあり、後者による捜索が捜査に影響を及ぼすかもしれない(may compromise)、ということは何となくわかるのですが、さて"lines of inquiry"をどう訳したものか、と思われました。

また、同記事の後半には下記のようなくだりもあります。

"The inquiry moves on at a rapid pace, with significant lines of inquiry being developed," he added. It is not known precisely what technologies and techniques police have employed, but officers reduced their search yesterday to Savernake Forest near Marlborough, Wiltshire, because the final signals from Miss O'Callaghan's mobile phone came from there.
(ibid.)


またしても、"lines of inquiry"なのですが、今度は"with significant lines of inquiry being developed"となっています。

"lines of~"という表現から、捜査”線”という表現が思い浮かんだのですがどうもしっくりきません。

同僚にも聞いてみると、捜査”網”じゃないですか、という答えが返ってきました。なるほど!”線”ではなく、”網”。こちらの方がちょっとよく思われます。

コーパスで調べてみると、"lines of inquiry"は結構使われている表現であることが分かります。わたしがよく利用させていただいているCorpus of Contemporary American English (COCA)では、200件近くの実例が検索結果に出てきます。

1例を引用します。


They are also attempting to question the 349 passengers who were on the Boeing 747 during its Athens-to-New York flight to see whether they saw anything suspicious, such as someone briefly on board in Athens who got off the plane before takeoff. None of these lines of inquiry has produced a strong theory or even the kind of solid evidence that would focus the investigation on a particular suspect.
(Quietly, Officials Seek Clues In Lives of Flight 800's Dead. New York Times. 1996.)


この例を見てますます分からなくなるのですが、この例では"lines of inquiry"は、問題のフライトの乗客349名に対する尋問の各々を指していると思われます。捜査線も捜査網もちょっと当たりません。

みなさんはどう訳しますか?

2011年3月23日水曜日

怒ってます ― up in arms

"arm"という単語には、人体の部分である”腕”という意味と、”武器”という意味がありますが、実は2つの単語は語源が異なるようです。色々な辞書を参照しますと、”腕”の方の"arm"は、たどるとドイツ語経由のラテン語源ですが、”武器”の方の"arm"は、フランス語を経由してラテン語源に遡るようです。

また、”武器”という名詞として意味での"arm"は、基本的には複数形"arms"で使われることが多いという違いもあります。

本日取り上げる成句、"up in arms"ですが、American Heritage Dictionaryでは、


Extremely upset; indignant


と定義されています。憤慨している、怒っている、という意味合いです。

さて何が気に障ったのか不可解ではありますが、カンタス航空の新しい機内安全ビデオ(離陸前に決まって放映されるあのビデオのことだと思われます)が不評のようです。


John Travolta is fronting Qantas's new in-flight safety videos, and the airline's staff are up in arms. It's "corny", apparently, and "tacky". Why an American? And, very particularly, why does Travolta refer to them as the team, not the crew? "We feel it's demeaning to be called 'the team'," one said. "It makes us feel like we work at McDonald's."
(Aida Edemariam. John Travolta and the Qantas safety video. The Guardian. March 21, 2011.)


引用部分にも書かれていますが、記事によりますと、乗務員のことを、"crew"と呼ばず、"team"と呼んでいることに立腹しているようですが、"crew"も"team"も同義語だと思っているnon-nativeレベルにはその微妙な差異が分かりません。

ひょっとするとオーストラリア英語の微妙な用法に関する話なのでしょうか?John Travolta氏がアメリカ人というのが災いしたのかもしれません!?

2011年3月22日火曜日

アメリカ発: 整形手術を受ける男性が増加 ― under the knife

"under the knife"(ナイフの下)、なんて、なんだかおっかない話ですが、英語の成句の1つです。

"go under the knife"で、”手術を受ける”という意味で用いられます。

何でも、米国男性の間で、整形外科手術や脂肪吸引術(liposuction)を受ける人が増加しているそうです。


The number of men going under the knife for plastic surgery procedures is on the rise, according to a press release from the American Society of Plastic Surgeons Monday.

The overall number of plastic surgeries in the U.S. has been rising steadily in the past decade, about 5 percent, but new data shows that the number of men getting facelifts is up 14 percent, liposuction 7 percent and breast reductions 6 percent. In total, 1.1 million cosmetic procedures in 2010 were men.
(More Men Undergoing Facelifts, Liposuction. FOX News. March 21, 2011.)


その背景ですが、経済事情を反映して、厳しい就職事情で少しでも若く見せるたいというニーズがあるということなのですが(同記事による)、履歴書の年齢は偽るわけにはいかない訳で、???です。

日本男児も後に続くのでしょうか!?

2011年3月21日月曜日

ツイッター、5歳に ― democratization

ご存知の方はご存知、興味のない方は知らない、といったところでしょうか。私もひょんなことから使い始めて、今回の震災では交通機関の情報収集などでお世話になっているのですが、ツイッターが5周年を迎えたということです。

テレビや新聞など既存のメディアもツイッターの”威力”を認めてか、全く新しい情報交換、提供のあり方として広く取り上げられています。

一般ユーザーに限らず、著名人や政治家、また政府機関などの公的機関までが、認証アカウントという形で公式な見解をツイッターを使って発信しています。


NEW YORK (CNNMoney) -- Five years ago today, Twitter cofounder Jack Dorsey blasted off the very first tweet. What began as an experiment in "microblogging" -- no more than 140 characters, please -- has become a cultural landmark.

Twitter now has 200 million users, including tech luminaries, celebrities and the president of the United States. It started off slowly: In 2007, Twitter averaged just 5,000 tweets per day. But in 2009, the site hit a tipping point and became a broadcast channel for major news events.

(中略)

The site's most dramatic moments have come during political uprisings. In Moldova, Iran, Tunisia and Egypt, protestors turned the site into a communications hub, using it to coordinate plans and broadcast their message. The U.S. State Department spotlighted Twitter's growing role in global statecraft when, during the Iranian election protests, it asked the company to delay planned maintenance and keep its network running.

"I've had a career-long interest in this democratization of information, getting people to express themselves, especially places where they wouldn't have a voice," co-founder Biz Stone told CNNMoney in an interview last year.
(Laurie Segall. Twitter turns 5, goes from 0 to 140 million tweets a day. CNN. March 21, 2011.)


本来一般人であれば関わり合うことのできなかったイベントに関わり合うことができるようになったということで、ツイッターの果たした役割に"democratization of information"という表現が用いられています。

こういう新しいサービスの出現はやはりアメリカ発なのでしょうか。引用記事にもあるように、米国国務省がメンテナンスを遅らせるように働きかけたという逸話に、このようなサービスがもたらす影響度をどこよりも早く認めているのがうかがえます。

ユーザーは爆発的に増加しており、1秒間に1,600以上のつぶやきがあるという統計ですが、一方で経営的な課題もあるということです。

引用記事はこちら

2011年3月18日金曜日

震災特集(5) ― over-reaction

”あの日”から1週間が経ちました。ようやく、という人も、早くも、という人もあるでしょう。

今週のえいご1日1語では”震災特集”として、東北関東大震災を表現する1語を取り上げてきましたが、最終日の今日はこの単語を取り上げたいと思います。

その単語とは、"over-reaction"です。


The chief secretary of Japan's cabinet, Yukio Edano, is trying to calm fears about the radiation. He says although elevated levels of radiation are being detected kilometers away from the crippled plant, they do not pose a risk to human health.

People as far away as Tokyo are not reassured. Families have decided to head to Osaka or farther south and west. Many flights to surrounding countries are reported full with those desiring to leave the country amid news reports of the possibility of meltdowns. Some foreigners say they are also worried because food and other items in markets quickly vanished from shelves.

A number of foreign governments, including the United States, are making chartered aircraft available from the capital for their nationals desiring to flee the country.

Some Japanese observers call the radiation fears by those in Tokyo an over-reaction, noting those returning home overseas would be exposed to higher levels during the high-altitude flights than if they stayed put.
(Japan Continues Efforts to Cool Quake-Damaged Reactors at Nuclear Plant. Voice of America. March 18, 2011.)


ダメージを受けた福島第一原子力発電所での放射能漏れについては気にしない人はいないと思います。関係者は必死で最悪の事態を避けるべく危険を顧みず働いていますが、人々の恐怖心は高まるばかりなのでしょう。

日本に滞在している外国人への国外退去のサポートや、実際に首都圏から脱出する外国人が増えているそうです。


Washington and other foreign capitals have expressed growing alarm about the effects of radiation leaks from the Fukushima nuclear plant. The United States said it was sending aircraft to help Americans leave Japan.

Some foreign firms, including BNP Paribas (BNPP.PA), Standard Chartered (STAN.L) and Morgan Stanley (MS.N), have moved Tokyo staff to other parts of Japan or overseas, and others are making plans to do so.

At the annual FIA conference in south Florida, many executives said the decision to stay or go would be left to their employees in Tokyo.

"I don't think we should force anyone to stay or leave, it's a personal decision," said Lars Ottersgard, head of markettechnology at Nasdaq OMX Group (NDAQ.O), an FIA member. "For
the moment, people don't feel uncomfortable to be in Tokyo, but it depends on the development of the nuclear issue."
(UPDATE 3-US futures group to discuss Tokyo office staffing. Reuters. March 17, 2011.)


首都圏では放射能漏れを警戒して早々に東京を”脱出”した人もいるそうですが、上記の記事にもあるように、個々人の意思に基づくのだと言うならば批判するのもお門違いでしょうか。首都圏のスーパーからなくなってしまう日用品や食料品についても同じく。

"over-reaction"というと怒られそうですが・・・。

震災特集は今日で終わります。

2011年3月17日木曜日

震災特集(4) ― cover-up

福島の原子力発電所での放射能漏れの恐れは未だくすぶり続けている問題です。そして、何よりも世界中がその動向を注視しています。

11日の地震発生の直後にドイツに住む友人から安否を気遣うメールをもらいました。とにかく地震の揺れのインパクトと鉄道などの交通網の遮断でパニックになっていた私は、メールの内容がどちらかというと原発の状況を案じていたのに多少の温度差を感じたのですが、海外に住む人々にとって今回の震災の最大の関心事は原発が受けるダメージの行方だったようです。そのことに今頃になって気がつき始めました。

さて、福島での原発危機への対応や計画停電の実施体制、情報提供などが関係者の不信感を招いていますが、政府や東京電力関係者に隠ぺい体質があるとは思いたくありません。

しかしながら、海外メディアの目は日本国民よりももっと厳しいのでしょうか、批判の言葉がちらほらと見えます。


TOKYO (AP) — Behind Japan's escalating nuclear crisis sits a scandal-ridden energy industry in a comfy relationship with government regulators often willing to overlook safety lapses.
Leaks of radioactive steam and workers contaminated with radiation are just part of the disturbing catalog of accidents that have occurred over the years and been belatedly reported to the public, if at all.

In one case, workers hand-mixed uranium in stainless steel buckets, instead of processing by machine, so the fuel could be reused, exposing hundreds of workers to radiation. Two later died.

"Everything is a secret," said Kei Sugaoka, a former nuclear power plant engineer in Japan who now lives in California. "There's not enough transparency in the industry."

Sugaoka worked at the same utility that runs the Fukushima Dai-Ichi nuclear plant where workers are racing against time to prevent a full meltdown following Friday's 9.0 magnitude quake and tsunami.

In 1989 Sugaoka received an order that horrified him: edit out footage showing cracks in plant steam pipes in video being submitted to regulators. Sugaoka alerted his superiors in the Tokyo Electric Power Co., but nothing happened. He decided to go public in 2000. Three Tepco executives lost their jobs.

The legacy of scandals and cover-ups over Japan's half-century reliance on nuclear power has strained its credibility with the public. That mistrust has been renewed this past week with the crisis at the Fukushima Dai-Ichi plant. No evidence has emerged of officials hiding information in this catastrophe. But the vagueness and scarcity of details offered by the government and Tepco — and news that seems to grow worse each day — are fueling public anger and frustration.
(Bungling, cover-ups define Japanese nuclear power. The Associated Press. March 17, 2011.)

2011年3月16日水曜日

震災特集(3) ― apocalypse

"apocalypse"... 何となくいかめしいというか、大変な感じのする単語です。不吉な感じすらします。

実際、"Apocalypse"とは、聖書の黙示録(The Book of Revelation)のことであり、神の啓示のことです。また、比喩的に発展したものと思われますが、”広範囲に及ぶ惨事”や”全面的破壊”という意味でも用いられます。

今回の大震災、そして原子力発電所の危機について、ドイツのエネルギー担当相は"apocalypse"であると発言し、多くのメディアで取り上げられています。


Japan's ongoing nuclear emergency was compared to an "apocalypse" by the European Union's energy commissioner last night as dangerous levels of radiation were detected around the disintegrating power plant after a fourth explosion.

(中略)

A third explosion at the Fukushima Daiichi complex is believed to have damaged the protective casing of No 2 reactor, increasing radiation levels sharply in the surrounding area. At one point, readings near the plant briefly topped 400 millisieverts an hour, a level high enough to cause radiation sickness and long–term damage to health if workers had not been wearing protective suits.

(中略)

Günther Oettinger, Europe's energy commissioner, said: "There is talk of an apocalypse and I think the word is particularly well chosen. Practically everything is out of control. I cannot exclude the worst in the hours and days to come."
(Japan nuclear plant disaster: warning of an 'apocalypse’ as fallout hits danger levels. The Telegraph. March 16, 2011.)


東京都の石原知事が今回の震災を”天罰”と発言したことがメディアに取り上げられ、批判の末、本人が謝罪して撤回するというニュースがありました。"apocalypse"に、”天罰”の含意はなさそうですが、あまりの惨状、地震と津波、そして原発危機という一連の困難な状況に世界が注視し、聖書や神といったコンテクストでこの災害を見てとっていることは共通しているものがあると思います。

2011年3月15日火曜日

震災特集(2) ― aftershockとaftermath

東北では原子力発電所の危機、首都圏では計画停電の混乱、そして依然つかめていない被害の全容など、震災は現在進行形です。

海外メディアはトップニュースでこの震災を伝えています。昨晩もドイツに住む同僚から状況を気遣うメールをもらいました。

さて、今日の単語は、"aftershock"です。震災のコンテクストで言うと、”余震”です。


At 0546 GMT (1446 in Japan) a massive earthquake, 8.9 on the Richter scale, unleashes a huge tsunami which crashes through Japan's eastern coastline, sweeping buildings, boats, cars and people miles inland.

In Tokyo - hundreds of miles from the quake - large buildings shake violently and workers scramble into the streets for safety.

More than 50 aftershocks follow - seven at least 6.3 on the Richter scale, the size of the quake which struck New Zealand on February 22.

Sendai airport, north of Tokyo, is inundated with cars, trucks and buses and thick mud cover its runways.
(Japan earthquake: timeline of the disaster, from tsunami to nuclear crisis. The Telegraph. March 15, 2011.)


似たような単語に、"aftermath"という単語があります。


Rescue teams dug frantically through the rubble in western Japan today and contained huge fires that had raged out of control and darkened the skies with smoke, the aftermath of a catastrophic earthquake on Tuesday in which thousands of people were killed or injured.
(QUAKE IN JAPAN: THE OVERVIEW;DEATH COUNT IN JAPAN QUAKE EXCEEDS 2,000; HUNDREDS STILL TRAPPED IN KOBE WRECKAGE. The New York Times. 1995.)


引用記事は阪神淡路大震災に関する記事からです。このコンテクストでは、”余震”というよりも、地震の結果として起こる火災などの”余波”を意味する単語として用いられています。

"aftershock"と"aftermath"に明確な使い分けがあるか否かよく分かりませんが、もしあるとすれば、”余震”を表すのには"aftershock"を、どちらかというと地震の結果として起こる事故や影響全般を指すのには"aftermath"を用いるということかも知れません。

最初の引用記事でも分かるように、"aftershock"は修飾語として具体的な数値が用いられていることからも、用法に違いがあると言えそうです。

2011年3月14日月曜日

震災特集(1) ― epicenter

物凄い体験でした。港区のオフィスビル16Fにいた私はかつてない恐怖を味わいました。

その後も余震の度に恐怖に震えながら、オフィスで一夜を明かさざるを得なかったのですが、インターネットのUstreamで見る報道映像を見て、ただ事でない状況が分かってきたのでした。

翌12日、土曜日には複数交通機関を乗り継いで何とか自宅に辿り着きましたが、5時間以上もかかってしまいました。

さて、これを書いている今も緊急地震速報のチャイムに度々驚かされますが、この耳障りなチャイムはたしか最近の導入だったと記憶しています。調べると2007年10月以降のことらしいのですが、揺れを経験してから、あるいは揺れる数秒前に、”警戒してください”と言われても正直困惑してしまいます。遠くの方には意味があるのでしょうが。

同じような見解が、シアトル・タイムズの記事に見られます。


Imagine being alerted by cellphone that the ground under your feet will start shaking in 30 seconds.

Tokyo residents faced that situation just before their world turned upside down Thursday.

The magnitude-8.9 earthquake that ruptured the seafloor off Japan was the first major test of the nation's $1 billion investment in earthquake early-warning technology.

Similar systems could be installed in the Pacific Northwest and California, scientists say. All it takes is money — and a way to ensure the alerts do more good than harm.

"It has to be a very clear message, and people have to know what to do with the information," said John Vidale, director of the Pacific Northwest Seismic Network at the University of Washington.

The rising death toll in Japan underscores the limitations of a warning system. Alerts are most valuable to those in communities distant from the epicenter. For those near Ground Zero, like the Japanese coastal cities flattened by tsunami waves, there's not enough time to sound the alarm.
(Sandi Doughton. Warning system worked, but is it worth the cost? The Seattle Times. March 13, 2011.)


"epicenter"は、”震央”という専門用語の訳が載っています。震源地の真上の地点という解説ですが、学術論文以外の一般のコンテクストでは、まあ震源地のことだと解釈してもよさそうです。

2011年3月11日金曜日

地雷探知犬と兵士の物語 ― handler

今日はオフィスで地震に見舞われてしまいました。長距離通信社の私はそのまま帰宅困難者となり、会社で足止めを食っています。

仕方がありませんので今日の投稿は会社からです。(本当はあまり良くないのですが・・・)

さて、気を取り直して、地雷探知犬と兵士の心温まる、しかし悲しいお話を昼休みに見つけました。


Liam and Theo were a team, fast friends doing a dangerous job — searching for roadside bombs laid by insurgents in Afghanistan.

The jovial British soldier and his irrepressible dog worked and played together for months, and died on the same day.

On Thursday they came home, flown back to Britain in a repatriation ceremony for the soldier remembered for his empathy with animals and the companion he loved.

Lance-Cpl. Liam Tasker, a dog handler with the Royal Army Veterinary Corps, was killed in a firefight with insurgents in Helmand Province on March 1 as he searched for explosives with Theo, a bomb-sniffing springer spaniel mix.
(Fallen soldier and his dog honoured in U.K. The Associated Press. March 10, 2011.)


今日の単語、"handler"は警察犬などの訓練者、調教師のことを指します。

涙を誘うストーリーです。本文はこちら

2011年3月10日木曜日

金儲けの才能 ― Midas touch

Forbes誌による世界の長者番付が発表されました。3月はこの発表が恒例となっているそうですが、知りませんでした。

私は自分自身の生活と全くかけ離れ過ぎているこの手のリストには個人的にはあまり興味はありませんが、ニュースのヘッドラインを飾っているので否応なしに目に付きます。

記事によりますと、1位はメキシコ人の会社経営者、2位は皆さんもよくご存じの米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、3位がルイ・ヴィトンのナントカさん、・・・というように続きます。私自身、ビル・ゲイツさんはよく聞く名前ですが、他の人もどんな仕事をしているかも知りません・・・。

さて、1位に輝いた!?メキシコ人の会社経営者について、興味深い表現です。"Midas touch"というものですが、これは”金儲けの才”というようによく訳される表現です。


Carlos Slim tops Forbes rich list

Mexican tycoon Carlos Slim is the richest person in the world for the second year in a row, according to Forbes

Slim, 71, first showed business talent as a 10-year-old selling drinks and snacks to his family. After studying engineering, he founded a real estate company and worked as a trader on the Mexican stock exchange. A cigar-smoker, Slim is said to have a "Midas touch" for his ability to acquire struggling firms and turn them into cash-cows.
(Reuters. March 9, 2011.)


"Midas"とはギリシア神話に出てくる登場人物で、手に触れるもの全てを金(ゴールド)に変えることができたということです。転じて、"Midas touch"とはそのような能力を持っている、ということであり、”金儲けの才”ということになるわけです。

Slim氏については、同記事中で次のようにもあります。


His enormous wealth contrasts starkly with his frugal lifestyle. He has lived in the same house for 40 years and drives an aging Mercedes Benz, although it is armored and trailed by bodyguards.
(ibid.)


本当の金持ちほど慎ましい生活をしているものだとよく聞きますが、この方もそうなのでしょうか。でも金持ちすぎて身辺警護は避けられないのでしょうね。

引用記事の全文はこちら

2011年3月9日水曜日

良い意味ばかりではない ― full-fledged

"full-fledged"という修飾語があります。ご存じの方は多いでしょう。よく使われる表現です。

例えば、


a full-fledged lawyer


といった具合に、”一人前の”という意味で用いられます。

"fledge"とはドイツ語源で、動詞の"fly"とも同根なのですが、飛ぶために必要な羽が生えそろっていることを指します。”羽が生えそろっていない”のはまだ未熟な訳で、"full-"ということは巣立つのに十分だということです。

さて、本題ですが、私は"full-fledged"を上記のように解釈して、イコール”一人前”という和訳で理解していたものですから、下記の実例には少々面食らったというか、これって正しい用法なの?と正直なところ思いました。


In the biggest government study of its kind, researchers found that more than half a million American teenagers have an eating disorder – and many are not being treated for the problem.

The data, which was released online Monday in the Archives of General Psychiatry, includes interviews from more than 10,000 teenagers between the ages of 12 and 18 from across the country.

The most popular eating disorder was binge eating, which affects more than 1.5 percent of the teens studied. Less than 1 percent had bulimia, and 0.3 percent suffered from anorexia. Overall, 3 percent had a lifetime prevalence of one of the disorders. An additional 3 percent of teens in question had some symptoms, but not full-fledged eating disorders.
(Study: More Than Half a Million Teens Have an Eating Disorder. Fox News. March 8, 2011.)


"full-fledged"が"eating disorders"を修飾しているところに違和感を感じたのです。摂食障害に一人前とか、そうじゃないとか、言いませんよね?

そうすると、"full-fledged"には、”一人前”とか、”成熟した”といったポジティブな意味の他に、何か病気や症状などがある程度まで”進行した”、といった意味を想定しなくてはならないのですが、手持ちのランダムハウス英和辞書では”発達した、進展した”といった意味はありましたが、どちらかというと今回のようなネガティブな意味をカバーしていなかったのです。

American Heritage Dictionaryでは、


Having full status or rank


という定義(こちらはいわゆる一人前、とか”ひとかどの”、という意味です)に加えて、


Having reached full development; mature


という定義がありますので、これが相当するようです。コーパスを頼りに実例を探しますと、確かに今回のような用例は見られます。


When the memo was released by a congressional committee in January, it turned what was then just a record-breaking bankruptcy into a full-fledged scandal. It revealed that the problems were known and documented at all levels of the company even earlier than previously reported.
(Tom Fowler. THE FALL OF ENRON. Houston Chronicle. 2002.)


”一人前”、”発達した”、”進展した”という意味はいずれもポジティブに使われることがほとんどだと思います。対して、今回取り上げたような対象はネガティブな点にフォーカスしており、それらは、”(病状として)進行した”とか、”(スキャンダルなどが)発展した”といった意味で用いられています。

全ての英和辞書をチェックした訳でもありませんが、案外盲点になっているのかな、と思います。

2011年3月8日火曜日

言葉を”切り刻む”とは? ― mince words

"mince one's words"という表現があります。

"mince"とは、お肉をミンチにする時の”ミンチ”(あるいは”メンチ”)のことで、”細かく刻む、切る”という意味の動詞です。(その意味では、お肉のミンチに限らず、野菜でも魚の肉でも使われます。)

さて、"mince one's words"という表現では、”言葉を切り刻む”ということになりますが、これは一体どういうこと?

辞書を引いていただければそれまでですが、


言葉を加減する、控え目に表現する、


ことを、"mince one's words"と表現します。では、"mince no words"というとどうなるか?

こちらは、”言葉を切り刻む”ようなことをしない、つまり”(言葉を)加減しない”ということなので、


ずけずけと物を言う、はっきりとモノ申す


という解釈になります。”単刀直入”という訳語も英和辞書に見えます。


Charlie Sheen was permanently subtracted from "Two and a Half Men" on Monday - sparking the threat of a lawsuit and yet another over-the-top rant.

Citing his "moral turpitude," production company Warner Bros. "terminated" the star's services on the CBS show - which had already been canceled for the season.

(中略)

Warner said no decision has been made about the future of the show, but it didn't mince words when talking about its $2 million-an-episode star's wild antics.
(Charlie Sheen fired from 'Two and a Half Men,' his role terminated effective immediately. New York Daily News. March 7, 2011.)

2011年3月7日月曜日

蒼白 ― blanch

考えもしなかったことが起きたとき、血の気が引く、と言います。青ざめる、とも言います。

顔が青くなる、と言いますが、青いというよりは、血の気が引いたせいで、どちらかというと白くなる、という方が近いとも思われます。もちろんこのことを日本語では青くなると言い、顔色が悪い事を、顔が青いと表現するのですが、英語で”青ざめる”は語源的には、”白”にあります。

今日の単語、"blanch"はフランス語の"blanc"、つまり”白”に語源があります。"blank"(空白)と同じです。


Honestly? If you have a teenager, you have a liar in the house.

That is, you are living with a human being. We all lie. But even savvy parents may blanch at the news that 80% of high school students in a new survey admitted to lying to their parents about something "significant" in the past year. The finding is in line with past reports and is not the most shocking thing in the survey: After all, 59% of the 43,000 teens surveyed by the Josephson Institute of Ethics said they'd cheated on a test, and 27% said they'd stolen from a store.
(Kim Painter. Knowing why teens lie will help you get to the truth. USA Today. February 28, 2011.)


私も10代の子供を持つ親ですが、この記事は参考になります。最もまだ"teenager"ではありませんので、勝負はこれから、というところかも知れません。

戦々恐々といったところでしょうか(笑)

2011年3月4日金曜日

偽計業務妨害を英語で?

今週はこの話題一色とはいかないまでも、この話題で持ち切りになってしまいましたが、大学入試問題がインターネット投稿された事件は、予備校生の逮捕で急展開を迎えました。

容疑は、”偽計業務妨害”というものらしいですが、はて、英語では?

始めてその表現を英字マスコミ記事に見つけました。


Using the name "aicezuki", he posted mathematics and English questions on Yahoo! Japan's chiebukuro (pearls of wisdom) bulletin board during exams at Kyoto and three other universities last month, reports said.

Answers appeared within minutes from more than 20 of the estimated 27 million people who use the site in Japan every month. Police found several answers on the site that closely matched those written on the student's exam papers.

(中略)

As well as being disqualified from the exam process, he now faces charges of fraudulent obstruction of business, a crime punishable by up to three years in prison or a maximum fine of 500,000 yen (£3,700).

If found guilty the teenager would be the first person in Japan to earn a criminal record for cheating.
(Justin McCurry. Mobile phone exam cheat shocks Japanese meritocracy. The Guardian. March 4, 2011.)


"fraudulent obstruction of business"というのがその答えです。"fraudulent"とは、"fraud"、つまり詐欺的な行為による、という意味で、要は不正な手段により他社のビジネスを妨害する(obstruction)というのがその意味です。

ところで、海外メディアの取り上げ方は日本の視点とちょっと違っていると思うことがしばしばなのですが、本件に関しても、The Guardian紙は記事の副題に、


If found guilty, student who used phone in university entrance exams will be first in Japan to earn criminal record for cheating


とあり、カンニング行為が犯罪になるのかというところまで関心を寄せています。

2011年3月3日木曜日

動かぬ証拠 ― smoking gun

大学入試問題のインターネット漏洩事件は容疑の予備校生が逮捕されこの話題で持ち切りですが、先日来海外メディアでの記事も多くなってきました。

今日はWall Street Journalからです。

皮肉にも携帯電話が動かぬ証拠となって、容疑者特定に至りました。


Forget the smoking gun. In Japan, it’s a smoking cellphone that has led to an arrest, according to local media reports, in a police investigation into tech-savvy cheating during university entrance exams that has grabbed headlines as it has undermined faith in the country’s vaunted elite education system.
(Juro Osawa. Student Arrested in Exam Scandal — Reports. The Wall Street Journal. March 3, 2011.)


"smoking gun"とはまさしく拳銃が発砲の後に煙を吐き出している様を言っている訳ですが、煙の出る拳銃を持っていれば撃った犯人と目されるのは当然のこととも言えます。

今回の事件では拳銃ならぬ、ケータイ(の通信記録と所有者情報)が動かぬ証拠となってしまった訳で、真相究明はこれからでしょうが、愚かなことをしてしまったものだと思います。

2011年3月2日水曜日

がきんちょ ― tyke

タイトルからしてふざけた感じかもしれませんが、"tyke"の訳語としてはぴったりでは!?

実は私も"tyke"なんて単語は知りませんでしたが、以下の記事で目に留まりました。


Tokyo is notorious for quickly sucking all your physical and mental energies. Try navigating its overcrowded streets and you will feel completely drained in no time.

But things can get even more complicated if you happen to have kids in town, lost between salaryman legs on crushed commuter trains.

So what to do?

Take them to a beautiful garden like the calm of Rikugien? Your children will be bored to tears.

Luckily though, Tokyo has no shortage of places where the little tykes can be entertained, or even better, active to the point that they'll go home exhausted.
(Gianni Simone. 5 best places in Tokyo to exhaust your children. CNN. March 2, 2011.)


"children"、"kids"という単語に混じって、ここでわざわざ"tyke"という表現を持ってくるのは、こぶしが利いているというか、"little"という修飾語と相俟って、独特のニュアンスがあります。

記事のタイトルからして、"to exhaust your children"というあたり、子供に振り回される親の立場に立ったもので、"children"にしても、"kids"にしても、”お子様”ではないことは確かです。(アイロニカルには使えるかも知れませんが。)

がきんちょ、と訳したい所以です。

親御さんで上記の5つのスポットに興味のある方はこちらの記事をどうぞ。

2011年3月1日火曜日

人より有利に・・・ ― a leg up

昨日も取り上げましたが、京都大学を始めとする大学入試の問題が試験時間中にインターネットに流出し、回答も試験時間中に寄せられていたというニュースの波紋が広がっています。

昨日までは海外メディアが取り上げた記事は確認できなかったのですが、今日はNew York Times紙ほか、BBCなども記事が見られました。

さて、本日の単語(表現)は、"leg up"というものですが、競争などの状況で、他人よりも一歩先んじること、有利な立場にあることを意味します。

不定冠詞の"a"が付いていることからお分かりのように、"leg"は名詞として使われていますので、文中では、"get"や"have"などの動詞と一緒に使われることが多いようです。

下記引用記事をご覧ください。


On Tuesday, police launched a manhunt for one or possibly more users who are believed to have used a single online handle, “aicezuki,” to cheat on exams at Kyoto University and three other top universities. The schools say they suspect test takers used cell phones to post the questions on the site and get the answers while the tests were still in progress.

While it is unclear whether more than one person was involved, the incident has become a full-blown national scandal, raising questions about how to monitor the grueling exams, the main route to success in Japan, in an era of smart phones and instant Internet access.

It also touched a nerve in a proudly egalitarian nation that has struggled to come to terms with its growing economic and social inequalities. Many here are wondering aloud whether admission to top universities — a ticket to a top corporate or government job — remains as merit-based as it used to be, or whether some youth are unfairly getting a leg up, in this case from misuse of new technologies.
(Martin Fackler. Internet Cheating Scandal Shakes Japan Universities. The New York Times. March 1, 2011.)


"unfairly"という修飾語がついていますが、"a leg up"で表現される”有利な立場”は何となく不公平感というか、インチキの空気が漂っている感じがします。