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2010年6月4日金曜日

To a man with a hammer, everything looks like a nail.

この表現、人口に膾炙しているといってもよいレベルだと思われますが、出典については、大作家のMark Twainだとか、いやいや経済学者のxx氏だとか、インターネットで検索する限り、はっきりしません。

インターネットで検索するのがそもそも間違い、ちゃんとした文献を調べなさい、という声が聞こえてきそうですが、手元の辞書などを引く限り、同様の表現は記載されておらず、具体的に何を言わんとしているのかも謎、なのです。

今日この“諺”(といってよいのかわかりませんが)を取り上げるのは、下記の記事との出会いからです。


Steven P. Jobs predicted earlier this week that the personal computer was going to go the way of the farm truck: It won’t disappear but it will be relegated to a niche role by popular mobile devices like smartphones and tablets.

On Thursday, Microsoft’s chief executive, Steven A. Ballmer, whose company’s success still rides on the success of the personal computer, answered by saying, in essence, that pretty much every computing device is a PC.

(中略)

“I think people are going to be using PCs in greater and greater numbers for years to come,” Mr. Ballmer said...

(中略)

“The PC as we know it will continue to morph,” he said. “The real question is what are you going to push.” In Microsoft’s case, the answer is more machines that run flavors of Windows. “To a man with a hammer everything looks like a nail; we have a hammer,” Mr. Ballmer joked.
(Miguel Helft. Ballmer: The PC Will Continue to Thrive. The New York Times. June 3, 2010.)


解釈するに、“Hammer”は解決策や手段、ツールなどのメタファーであり、“Nail”は問題点や課題、対象のメタファーだと思います。

どちらかと言えばこの表現は、“ある解決策や手段を持っている人間"は、(それらの妥当性などにかかわらず)あらゆるものに対して“それ”(=解決策や手段、ツール)を行使しようとする、というような意味かと思います。つまり、一旦知識を得たら、それをやたらと適用したがる傾向にある、というネガティブな意味を含意していると思います。

この解釈に基づくと、上記の記事からの引用例は、マイクロソフトのBallmer氏自身が同社のアプローチの愚かさに言及しているかのように解釈できるのですが、"Mr. Ballmer joked"ともあるように、自嘲気味に語った、ということなのだろうと思われます。

本筋は、WindowsとPCが継続して消費者に支持されるということに対する自信を示したものと思われます。

英文解釈はつくづく難しい・・・ですね?


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