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2009年12月9日水曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(3) ― trialogue

今日取り上げる単語、"trialogue"は、"dialogue"から派生したと言われています。

trialogue
[名]三者間の対話、会談; 鼎談


tri-という接頭辞は見慣れたものだと思います。trioとかtrilogyとかいう単語がありますが、いずれも数字の3に関連しており、この接頭辞がつく単語は3の概念を含むものですね。

では、"dialogue"は、"di-"という接頭辞で、多分これは数字の2の概念なのだろう、ということになりますが、厳密にはこれは違うようです。"dialogue"は、"dia-"プラス"logos"というギリシャ語源に遡り、接頭辞の"dia-"は数字の2ではなく、”~を通って、横切って”というような意味だそうです。(尤も、さらに遡ると、"dia-"と"di-"は同根であるということですが。)

trialogueという単語は、"dialogue"を誤って、”(2人の間の)対話”といった捉え方をしたところから、接頭辞を、3を示す"tri-"に置き換えて生まれた造語だと言えます。

対話という行為を考えた時、一対一ですから、合計で2、ということも考えられますが、実は語源としては、2という数字の概念は無い、ということなのです。

面白いですね。

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