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2009年12月8日火曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(2) ― apron

日本語でもエプロン、前掛けと言いますが、この英単語も異分析に分類される単語です。

昨日のtawdryに似ているのですが、元々apronを指す単語は、"napron"というものだったようです。

さらに遡ること、古フランス語では、"naperon"という綴りであり、"a"で始まるものではありませんでした。

英語の不定冠詞"a, an"はご存知ですね?続く単語の語頭が母音である場合(あるいは発音されないhで始まる場合)には、"a"ではなく、"an"が用いられます。

かくして、"napron"は、

"a napron"

という形で出現、あるいは発音されることになったのですが、いつしか、

"an apron"

と誤って解釈されるようになり、それが定着してしまったということのようです。

ところで、apronという単語は、古フランス語のnaperonまで遡ると上で書きましたが、さらには、ラテン語のmappaという語に遡ることができるようです。(American Heritage Dictionaryによる)

ラテン語の"mappa"はnapkin(ナプキン)の意だそうですが、その綴りから、map(地図)に関連があるそうです。

”地図”と”ナプキン”の関係?

昔は、地図はナプキンなどの布(Cloth)に描かれていたそうです。

語源を辿って行くときりがありません。

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