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2009年9月23日水曜日

蟷螂は預言者 ― mantis

本日は語源のお話です。長いシルバーウィークなる連休もようやく最終日となりました。私は先週金曜を有給休暇取得し、6連休としたのですが、遊ぶにも資金が無く(笑)、後半は子供と野球をしておりました。

本日の1語、”mantis”ですが、蟷螂(かまきり)のことです。この連休は、カマキリをよく見かけました。先週木曜日、明日から連休に入るということで足取りも軽く、夜9時前くらいに帰宅した際、自宅の門扉に1匹の大きなカマキリが私を待ち構えていたので一瞬ぎょっとしました。階段を登ってきたときの目線がちょうど門扉の高さにあるカマキリと合い、ちょっとひるんでしまいました。

同じカマキリかどうか分かりませんが、後日、庭でもカマキリを見かけ、子供たちが喜んで捕まえようとしていたのですが、胴をつかんだ指をカマにやられ、痛がっておりました。

カマキリがじっとして前脚のカマを垂らしたように構えている、あのポーズは独特ですが、英単語のmantisは、実はその独特のポーズから来ているということです。

そのポーズとは、預言者、占い師のそれだということです。言われてみれば、なんとなくそんな気がしてきます。American Heritage Dictionaryによると、以下のようにあります。


Mantis is from the Greek word mantis, meaning "prophet, seer." The Greeks, who made the connection between the upraised front legs of a mantis waiting for its prey and the hands of a prophet in prayer, used the name mantis to mean "the praying mantis."
(American Heritage Dictionary of English Language.)


ちなみに初出は1658年ということです。詳しくは、American Heritage Dictionaryをご参照下さい。

ギリシア語源ということですが、"-mancy"には、”予言、占い”といった意味があり、例えば、chiromancy(手相見)などという単語は、"chiro-"(手)と"-mancy"が結合したもので、なるほどという感じがします。

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