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2018年5月24日木曜日

ducks in a row

記事の引用からお読みください。


YouTube Music subscription service arrives next week as Google puts its content ducks in a row

Set to debut on Tuesday, May 22, the new YouTube Music takes a page out of Spotify's book and will be offered in two flavors: an ad-supported free tier and a monthly $9.99 subscription service with free trial period.

The idea is for YouTube Music to eventually replace Google Play Music, which Google was running as a competing platform to its original YouTube Music service, though when that transition will take place is undecided, reports USA Today.
(YouTube Music subscription service arrives next week as Google puts its content ducks in a row. Apple Insider. May 17, 2018.)


多くの人にとってはお馴染みのインターネット動画サービスYourTubeですが、新しくYouTube Musicという有料サービスがスタートする(これを書いている現時点では既に「スタートした」)そうです。

サービスを展開するグーグルには、当然のことながら、競合関係にあるApple MusicやSpotifyが念頭にあります。

記事のタイトルで、


Google puts its content ducks in a row


とありますが、この"ducks in a row"という表現に注目したいと思います。

辞書を引くと、


準備万端にする、手はずを整える


とありました。

ここでは、"content ducks"となっていますが、サービス開始に備えて、ミュージックの「コンテンツ」を周到に揃えている、ということでしょう。

動詞としてここでは"put"が使われていますが、"have"や"get"なども用いられます。

さて、ランダムハウス英和辞書ではこの表現について「米軍俗」というラベルをあてており、軍事のコンテクストで用いられる俗語であるということなのですが、それ以上の説明は見当たりません。

ご存知のように"duck(s)"はアヒル(カモ)のことですが、"duck"に何か軍事関連の意味合いがあるのかと調べましたが特になさそうです。

"in a row"(一列に)、という表現からは、アヒルが整然と一列になって川を渡ったりするイメージが、準備万端と結びつく感じはします。

ネットで検索してみると、この表現の起源には諸説あるらしく、ボーリングゲームに由来するとか(ボーリングのピンがアヒルに似ていることから"duckpin"というそうです)、ビリヤードに由来する(ポケット(穴)に近い球を"duck"というそうです)、といったものが見受けられます。


2018年5月23日水曜日

procrastibaking?

唐突ですが、"procrastibaking"という言葉をご存知でしょうか?

インスタグラムでもハッシュタグで流行っているそうですが!?


All procrastibakers do not bake alike.

Procrastibaking — the practice of baking something completely unnecessary, with the intention of avoiding “real” work — is a surprisingly common habit that has only recently acquired a name. Medical students, romance writers, freelance web designers: Almost anyone who works at home and has a cookie sheet in the cupboard can try it.

“I started procrastibaking in college as a way to feel productive while also avoiding my schoolwork,” said Wesley Straton, a graduate student in Brooklyn. “Baking feels like a low-stakes artistic outlet.”

Some procrastibakers like to make long, slow recipes that break up the entire day, returning to their spreadsheets or study guides in between steps like proofing, chilling and rising. Those who use baking as a transition into a creative state of mind are more likely to stir up a quick banana bread or pan of brownies.
(Julia Moskin. Why Work When You Can Procrastibake? New York Times. May 15, 2018.)


この単語、"procrastinate"という単語を知っている人ならすぐにピンと来るでしょうか。

ご存知の方には釈迦に説法となりますが、"procrastinate"とはやらなければならないことをズルズルと後回しにすることを指します。crasはラテン語で明日を意味します。

Collins Dictionaryのサイトに新語の候補として提案されているのを見つけました。

意味合いとしては、


The art of avoiding all serious tasks by spending all of your time baking cakes, biscuits and other tasty treats.


ということになっています。

つまり、本当はやらなきゃいけないことがあるんだけれども、それをやらない代わりにケーキやビスケットを焼いて時間を潰す、と全くもってネガティヴな定義です。

自宅で、妻がよくパウンドケーキを作ってくれるのですが、それはそれで有難いと思うものの、ひょっとして他にやることがあるけれどやりたくないからそうしているのか、と思わず勘ぐってしまいました。

一方、引用したNY Timesの記事では、"procrastibaking"を、やらなくてはならない(ストレスフルな)仕事の合間に息抜き的に、もしくは思考をちょっと切り替えるための儀式的なものとして、むしろポジティヴに捉えている感じが窺えます。

ケーキなどのお菓子作りに限らず、仕事の合間にちょっと全く別の事をやる(例えば、ジョギングとか座禅とか、散歩)というのは、生産性を高める上で有効だと思いますし、その考え方が"procrastibaking"に反映されているのかもしれません。


2018年5月22日火曜日

プリケー? ― burner

トランプ大統領は携帯電話端末を2つ持っていて、1つは通話専用、もう1つはツイッター専用、と使い分けているそうです。

といっても、これはホワイトハウスのIT部門がハッキング対策のためにやっていることだそうで、当のトランプ大統領は、「面倒くさい!」と駄々をこねているとか!?

端末は1か月単位で交換する決まりだそうですが、拒否しているそうです。


The president uses at least two iPhones, according to one of the officials. The phones – one capable only of making calls, the other equipped only with the Twitter app and pre-loaded with a handful of news sites – are issued by White House Information Technology and the White House Communications Agency, an office staffed by military personnel that oversees White House telecommunications.

While aides have urged the president to swap out the Twitter phone on a monthly basis, Trump has resisted their entreaties, telling them it was “too inconvenient,” the same administration official said.

The president has gone as long as five months without having the phone checked by security experts. It is unclear how often Trump’s call-capable phones, which are essentially used as burner phones, are swapped out.
(‘Too inconvenient’: Trump goes rogue on phone security. Politico. May 21, 2018.)


アメリカ合衆国大統領ともなれば身辺警護は言うまでもなく、情報セキュリティ対策も最高レベルにならざるを得ないのですが。

さて、引用した文中で、


burner phone


という単語が目に留まりました。

初めて見たのですが、"burner"に何か特別な意味があったかと改めて辞書を引いてみましたが、エンジンやガスコンロのバーナーなど以外で、電話(phone)と結びつきそうな特別な意味は見当たりません。

ところが、Merriam-Webster Dictionaryで検索をしてみると、"burner phone"のエントリがありました!


a prepaid cell phone that is not bound to a contract with a carrier and is usually intended to be disposed of after use


と定義されているのですが、内容からするといわゆるコンビニなどで買えるプリペイド式の携帯電話のことであると解釈できます。

Merriam-Websterによると、2008年初出となっています。

ところで、なぜ"burner"なのでしょうか?この点についてMerriam-Websterでは解説はありません。

面倒な本人確認や書類などの手続きが不要で、ぱっと使えて、ぱっと手放せる、ということからでしょうか?

プリケーの類は犯罪の温床にもなっていると言われますが、証拠隠滅(つまり、燃やしてしまう)との連想からでしょうか?


2018年5月21日月曜日

put the skids on

ジョギングがてら常習的に他人の土地で「う〇こ」をしていた64歳の男が逮捕されたというニュースです。


Cops put skids on Qld footpath defecator

A jogger who allegedly repeatedly pooped on a footpath outside a Brisbane unit complex has been caught with his pants down by a vigilante with a camera.

The 64-year-old man from Greenslopes has been charged with public nuisance for allegedly defecating on private property after being videoed by a resident.

The man, who was arrested when police confronted him at an address on Logan Road on Sunday night, will face Holland Park Magistrates Court on June 4.
(Cops put skids on Qld footpath defecator. The Australian. May 21, 2018.)


記事のタイトルで見慣れない表現が使われています。


put skids on...


という表現ですが、"skid"を辞書で引くとこのフレーズが載っており、


(人を)破滅させる、失敗させる、ドジを踏ませる


とありました。

ところで、"skid"って何のことでしょうか?ランダムハウス英和では、


(重い物の下に敷いて転がす)丸太、ころ


という説明が1番目に載っていたので、合点が行きました。

"put skids on..."が人を目的語に取り、失敗させる、という意味になるのは、恐らく丸太に乗ったら滑って転倒してしまうからでしょう。

ちなみに、"hit the skids"という成句もあるそうで、こちらは”落ち目になる”という意味で、やはり同様のイメージから来ていると思われました。


Since the economy hit the skids in 2008, more people are going to bed on an empty stomach, and oddly enough, California, one of the nation's leading agricultural states, has some of the hardest-hit metropolitan areas in the country.
(San Francisco Chronicle, 2011)


2018年5月18日金曜日

beaner

アメリカのスターバックスが客に対して差別的な表現を使っていたということで批判されています。

つい最近も黒人の男性客に対してのみ店舗のトイレを使わせなかったという事件があり、CEOは謝罪に追い込まれ、店舗を休業にして全従業員への再教育を行ったばかりですが、こういう人種差別的なものの見方というものは個人によっては根が深く、簡単には払拭できるものではないということでしょうか。


A Latino man says that when he received his drink order at a Starbucks coffee store in a Los Angeles suburb, it came with a racial slur written on it.

On a label indicating the customer's name, the word "Beaner" was typed.

(中略)

In the latest case, the customer, who only identified himself as Pedro, told KNBC-4, the NBC affiliate in Los Angeles that he was buying two drinks at the Starbucks in the Los Angeles suburb of La Cañada Flintridge and saw the derogatory term for a Latino person on both cups.
(Zlati Meyer. Starbucks apologizes to Latino customer for racial slur written on his drink cup. USA Today. May 17, 2018.)


事件はロサンジェルス郊外の店舗で発生しました。ラテンアメリカ系のPedroさんがコーヒーを注文したところ、カップ側面に、


Beaner


と書き込まれていたということです。

この表現が差別的であることを私は知りませんでしたが、"beaner"とはヒスパニック系米国人に対する侮蔑的呼称であるということです。(ランダムハウス英和辞書)

何故か、Merriam-WebsterにもAmerical Heritageにも載っていないのですが(差別表現だから、でしょうか?)、"bean-eater"などとも言うそうです。

Wikipediaによれば、メキシコ料理などにおいて豆類を使った料理が多いことに因むとのことです。