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2018年1月19日金曜日

start a beef

これまでもいくつかハンバーガーに関する話題を取り上げてきましたが、これは私がハンバーガーを好んで食べるからという訳ではありません。

別に嫌いということもありませんが、何故かハンバーガーに関する記事では興味深い表現を見つけることが多いのです。

ということで、本日もハンバーガーに関する記事からの引用です(笑)


Burger King is looking to start a beef with rival McDonalds. The fast-food restaurant launched a 1/2 pound burger, similar to McDonalds.

In an effort to go after rival McDonald's, Burger King has unveiled a hefty new burger made with a half-pound of beef, and it went on sale Thursday.

The Double Quarter Pound King Sandwich takes direct aim at McDonald's Double Quarter Pounder.

Burger King's version will consists of two beef patties with American cheese, sliced onions, pickles and ketchup on a toasted, sesame seed bun.
(Zlati Meyer. Burger King takes swat at McDonald's with new gut bomb burger. USA Today. January 18, 2018.)


ハンバーガーと言えば誰もがマクドナルド(McDonald’s)をまず思い浮かべるでしょう。日本国内における店舗の展開は他の追随を許さないものがあります。

マクドナルドの対抗馬として知られるバーガーキング(Burger King)が宣戦布告、というような記事の内容です。

記事のリード部分で、


Burger King is looking to start a beef with rival...


とあります。

“start a beef with”という表現は、ハンバーガーにビーフ(牛肉)が使われていることにかけて、しゃれを利かせたものでしょう。

“beef”には不満(complaint)の意味があることは辞書を引けば分かりますが、砕けた言い方をすれば、文句、つまり喧嘩を仕掛ける時に、「何か文句でもあんのか!?」と言う時のあの「文句」です。

最近マクドナルドが新商品を発表したのに対抗して、バーガーキングもそれに当て付けたように類似商品を発売したものです。


2018年1月18日木曜日

clear eyes

記事の引用からどうぞ。


South Korea says it will continue high-level talks with North Korea with "clear eyes" amid global warnings that Pyongyang might be playing for time to continue its nuclear-arms programme.

"We have to make the most" of the opportunity, South Korean Foreign Minister Kang Kyung-wha told the BBC.

The two Koreas earlier agreed to march under a "unified Korea" flag at next month's Winter Olympics in the South.

The talks come as the US and its allies vowed to keep pressure on the North.
(North Korea crisis: South to continue talks with 'clear eyes.' BBC News. January 18, 2018.)


韓国・平昌での冬季オリンピックに北朝鮮が参加する方向で南北朝鮮の「対話」が進んでいますが、北朝鮮は依然核ミサイルの開発を継続しており、オリンピック参加表明は単なる時間稼ぎとの見方があります。

そして、韓国は北朝鮮の術中にはまったとの懸念すら表明されているところですが、当の韓国はそうは思っていないようです。

記事中、


South Korea says it will continue high-level talks with North Korea with "clear eyes" amid global warnings...


とある部分で、"with clear eyes"という表現が使われていますね。

敢えてダブルクォーテーションで括っているところに、この表現に特別な意味があることが窺えますが、さてはて、この"clear eyes"を何と訳したものでしょうか?

辞書を引いてみましたが、"clear-eyed"はあっても、"with clear eyes"は載っていません。

"clear"は透明な、明瞭な、という形容詞ですから、"with clear eyes"は直訳すれば、透明な(澄んだ)目で以て、ということになるでしょうが、ここでは単に物理的な目(眼)のことを言っているわけではないでしょう。

"clear-eyed"は、明敏な、洞察力のある、という意味で使われるようですので、"with clear eyes"も似たようなものかもしれません。そう解釈しても、何とか記事の該当部分を解釈することは可能です。

コーパスで検索をしてみたところ、"with clear eyes"の用法として近いものには以下のようなものが見られました。


Freeman encourages Americans of every ideological stripe to look with clear eyes at Russia's interference in the 2016 U.S. election.
(OregonLive.com, 2017)


The Orlando terrorist may be dead, but the virus that poisoned his mind remains very much alive. We must attack it with clear eyes, steady hands, unwavering determination and pride in our country and our values.
(Market Watch, 2016)


It could be that " Desperate Housewives " will never be as good as the first season and, if you want to look back with clear eyes and cold blood, it really wasn't that great in the first place.
(San Francisco Chronicle, 2005)


ちょっと引用が多くなりましたが、このように用例をあたってみると、"with clear eyes"は日本語で言うところの「冷静に」、とか「冷静な姿勢で」、「落ち着いて」、「注意深く」といった意味合いに近いと思われます。


2018年1月17日水曜日

poke and prod

トランプ米大統領については、そもそも同氏が大統領職にふさわしいか否かの議論が以前からありました。

トランプ氏の女性蔑視やマイノリティに対する差別的発言などを取り上げて、大統領職という高貴な職務への適格性に対する疑問ということもありますが、そもそも健康面、また精神面で問題がないのか、職責に耐え得るのか、ということも取り沙汰されていました。

例えば、トランプ氏はハンバーガーを好んで食すそうですが、一度に2つも3つものビッグマックをコーラで流し込むといった食生活は相当健康に悪いはず、従って健康面に問題があるのではないかという詮索もされてきました。

また、側近をつぎつぎとクビにしたり、ツイッターでの物議を醸す数々の投稿などから、精神面での安定を疑われてもいました。

このような一般的な疑問に対しては、一応の結論が出た格好です。同氏の健康に問題は無い、ということです。


There were plenty of important questions asked to Rear Admiral Ronny Jackson, President Donald Trump’s personal physician, during his nearly hour-long marathon briefing on Trump’s health. But the longer it went on, the more opportunity it gave reporters to exhaust every question they could think of—leading some on the right to paint the media as unwilling to accept that the president is in good health.

Donald Trump, Jr. weighed in on Twitter, saying, “Watching media trying to ask the Rear Admiral Jackson (The White House Dr) questions in ways that leaves an opening to attack @realDonaldTrump's health after an amazing report, cognitive & otherwise, is like watching Dumb & Dumber 1:1,000,000 ‘So you're saying there's a chance!’”

The Daily Caller editor in chief Geoffrey Ingersoll tweeted, “WH press accepting the results of Trump's cognitive exam like they did the results of the 2016 election.”
(Jason Schwartz. The media pokes and prods at Trump’s health. Politico. January 16, 2018.)


ホワイトハウスの産業医である医師が健康的にも精神的にも問題ないという太鼓判を押したそうなのですが、その結果発表の記者会見にはメディアが押し掛け、1時間にも渡る会見では様々な質問が相次いだそうです。

記事のタイトルに、


The media pokes and prods at Trump’s health


とありますが、この"poke(s) and prod(s)"という表現を取り上げたいと思います。

"poke"はつつく(突く)という意味を知っていましたが、"prod"についてもやはり「突く」の意味で、これは同じような意味の言葉を重ねた一種の冗語用法だと言えそうです。

ところで、ランダムハウス英和辞書を見ていますと、似たような表現に、


poke and pry


があり、これは「あれこれ詮索する」という意味になっていました。

なるほど、この度の記者会見では馬鹿げた内容の質問も含めて、産業医へ多くの質問が投げかけられたそうで、"poke and prod"も「詮索」の意味がふさわしいかと思いました。

ところが、"poke and prod"については、コーパスで検索してみると、用例としては"doctor"という単語と一緒に使われている例が多いことに気づきました。例えば、下記のような用例があります。


Discussing his late-season health scare and his subsequent recovery, Baker said, "I'm doing great. The rest does wonders. Being at home, being with your family... plus I've been poked and prodded with doctors from all over to determine what was wrong and to make sure it doesn't come back."
(St. Louis Post, 2012)


Over the next hour, he groaned and grimaced and eventually fell asleep, as Lisa Ripi, the traveling N.F.L. acupuncturist, went to work. Ripi poked and prodded Richardson on a recent Tuesday, using blue and pink needles, until his body resembled a road map marked with 120 destinations.
(New York Times, 2010)


これらの用例を見ると、"poke and prod"がそもそも意味するところは、医師等が患者の体を診る際に触診したり、器具をあてたり、といった極めて具体的な行為のことを指していたのではないかと思われました。

そうすると、記事のタイトルでの用例にまた戻って考えてみると、産業医が診断結果を記者会見で公表したところへ、メディアの記者達がこぞって"pokes and prods at Trump’s health"、つまり(医師でもない記者達が)まるで医者であるかのようにトランプ氏の健康状態を詮索した、という皮肉にも解釈できます。

実際、記事の内容は、トランプ氏の健康に問題がないとする報告に納得しない(したくない)記者達が躍起になって質問攻めにしているというものです。いわゆる「印象操作」ですが、残念ながら大統領選でトランプ氏が選出された時と同じように、同氏の健康に問題がなかったという報告を受け入れざるを得ないという結果に終わったようです。


2018年1月16日火曜日

The West Wing

ゴタゴタは今に始まったことではありませんが、新しい年が明けてから以前にも増して騒がしいという感じがします。

アメリカのトランプ大統領を巡る一連のゴタゴタです。

「一連」といってもロシア疑惑から、セクハラ、最近では側近との確執、またホワイトハウスの内幕を描いた暴露本、はたまた人種差別的発言、さらには、性的関係のあったポルノ女優に口止め料を渡した疑惑、等々、枚挙にいとまがないとはこのことです。

そして、当のホワイトハウスではスタッフの離職が相次いでいるらしく、こちらも頭の痛い問題のようです。


Washington (CNN) — White House aides have been told to decide before the end of January whether they intend to leave the administration or stay through the November midterm elections, an official said, a deadline intended to help bring a sense of order to an anticipated staffing exodus.

President Donald Trump is finding it difficult to recruit staff to fill the vacancies, several people close to the West Wing say, as he faces the second year of his administration with daunting political odds and an ongoing Russia investigation.
(Facing staffing exodus, Trump struggles to fill West Wing. CNN. January 10, 2018.)


ところで引用した記事のタイトルに、


Facing staffing exodus, Trump struggles to fill West Wing


とあり、この"West Wing"という表現は初めて見たのですが、つまりはホワイトハウス(The White House)を指すということを知りました。

厳密にはホワイトハウスの大統領執務室(Oval Office)があり、サポートの職員が詰めているところの西棟を指すのですが、ホワイトハウスと言えば西棟、西棟と言えばホワイトハウス、ということで、ほぼホワイトハウスの代名詞として確立したもののようです。

わたしは見たことはありませんが、NBCテレビ制作のテレビドラマでNHKでも放映されたらしい「ホワイトハウス」というタイトルのドラマは、原題は"The West Wing"だったそうです。


2018年1月15日月曜日

なかなか寝付けない人へ ― drift off

夜なかなか寝付けない人のための処方箋です。

快眠のための”儀式”は百人百様かも知れませんが、米・テキサス州の大学による研究によると、次の日にやる事を書き出すことで、普段よりも早く寝付くことができるそうです。


For the millions of people who have trouble falling asleep, a new study suggests adding a simple practice before bed may reduce the time it takes to drift off. It’s not meditation or even journaling per se—it’s writing a list of all the things you need to get done the next day. Writing a to-do list may allow the brain to “dump” all the items it’s trying to keep track of, effectively freeing it to fall asleep.

The researchers from Baylor University had half of a group of healthy young (18-30 year old) participants write down the things they needed to do the next day or in the coming days (the study took place on a weeknight). The other half wrote about what they’d accomplished in the previous few days. Then the participants slept in the lab, undergoing polysomnography, which tracks sleep via brain waves, blood oxygen level, heart rate, breathing, and eye and leg movements.

It turned out that people who wrote to-do lists fell asleep nine minutes sooner than people who wrote about the previous days’ accomplishments—and the more specific the lists were, the sooner the participants fell asleep. Nine minutes is not a lot, but the authors say it’s similar to the effect of certain sleep medications.
(Alice G Walton. Writing A 'To-Do' List May Help You Fall Asleep Faster. Forbes. January 14, 2018.)


いわゆる「To-Doリスト」という形で、翌日にやらなければならない事柄を書き出すことで、普段よりも9分も早く眠りにつくことができる・・・、というのが研究成果のようです。

次の日やらなくちゃならないことを寝る前に確認したら、逆にやらなくてはならないことが気になって寝れなくなるのでは、などと個人的には思いましたが、書き出しておくことにより逆に脳が解放される(故に寝付きが良い)、という説明は多少の説得力があるかもしれません。

小学生が明日の日課をちゃんと把握してから、ランドセルを準備して寝るのと同じかもしれません!?

さて、引用した記事に、


drift off


という表現が使われており、記事の内容からこれが「寝る」ことに関連した表現であることは想像がつきますが、初めて見る表現です。

手元のランダムハウス英和には載っていませんでしたが、Merriam-Websterではインフォーマルな表現として、


to fall asleep


の意味であると確認できます。

"drift"には流れなどによって知らず知らずのうちに異なる方向へ運ばれる、という意味があります。

"drift off"の意味するところは単に眠るではなく、人が眠りに落ちる時のウトウトした状態を示すものでしょう。